表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
15/94

閑話1 神々の集会

主人公が寝たので閑話を挟みます

「カズマは向こうに着いた頃かしら。」


「俺たちが送ったんだぜ?問題なくついて、早々に一波乱起こしてるんじゃねえのか?」


「これこれ、不吉なことを言うでない。」


魔神、愛神、武神はさきほど送ったカズマのことを思い出し話をしていた。


「まったく、人間ってのは優柔不断で困るわよね。さっさと決めてさっさと行けばいいのに。」


「まあそう言うなって。いきなり見知らぬところに連れてこられて、決断を迫られる状況なんて生きてるうちにはそうそうないことなんだ。カズマが悩んだってしょうがなかったんだよ。」


「武神の言う通りじゃ。まだカズマは早くに決断したほうじゃと思うぞ?死んだという追加情報まであってのことじゃったしのう。」


「そうかもしれないけど、ウジウジしてるのを見るとイライラしちゃうんだから、しょうがないじゃない。」


「誰も彼もが、お前みたいにスパッと割り切れる性格じゃないってことだよ。」


「まあ、最終的に決断をしてくれたのじゃから、よかったではないか。」


「確かにそうだけど・・・。あぁ~、やっぱりあの決断の遅さにイライラしたのは変わらないわ。」


「はぁ~。そうかよ。まあ、俺はそもそも気にしてねえしな。そういや魔神よ。あれから向こうからは連絡あったのか?」


「いや、まだ連絡は来ておらんよ。カズマが問題なく向こうに着いたのなら、そろそろ連絡はあるとおもうがの。っと噂をすればというやつじゃな。連絡がきたぞ。」


ブゥーン


機械的な音がしたかと思うと3神の前に立体映像が投影された。


「お久しぶりでございます。皆様。連絡が遅くなり申し訳ございません。」


「お久しぶりです。」


「お久ぶりで~す。」


立体映像には創神、農神、遊神が映っていた。


「うむ、久しぶりじゃの。元気にしておったか?」


「はい。この度はご迷惑をおかけいたしまして申し訳ございませんでした。」


「よいよい。お主等はほぼミスをしておらなんだからのう。多少のことは目をつぶるわい。」


「そうだぜ、お前らの今回起こしたミスなんてミスと呼べるほどのもんでもないしな。他の奴らが起こしたことに比べればなんてことねえよ。」


「そう言ってもらえるのはありがたいことなのですが、命を一つ奪ってしまったことには変わりありませんので・・・。それに皆様のお手を煩わしたことも・・・。」


「あぁ~もう。私たちがいいって言ってるんだから気にしなくていいのよ!そこまで気に病むんだったら、代わりにカズマの手助けをしてあげて。それでチャラにしてあげるから。」


「もちろんカズマ様には出来うる限りのお手伝いをさせていただいております。」


「ほう?そう言えばカズマを送るときにそっちを経由させて欲しいと言っておったが何をしたのじゃ?」


「はい。直接お会いすることはできませんが、こちらを経由いただくことで私たちの加護をお渡しできました。」


「おお、そりゃいいじゃねえか。あいつも俺たちとお前らの加護があるなら、そっちでそうそう死なずにすむだろうしな。」


「はい。あと多少ではありますが、固有スキルもお渡ししました。」


「どんなスキルじゃ?目立つようなものは渡しておるまいな?」


「そこは私たちで相談して決めたので問題ないと思います。お渡ししたスキルは私が習得、ステータス上限解放を」


「私が健全とスキル上限解放ですね。」


「そして、あたしがフェロモンを渡しました。」


「はぁっ!?フェロモンですって?あんな常時発動のスキルを渡すだなんて何考えてるのよ!せっかく私が魅了をあきらめさせたって言うのに!」


「ああ、やっぱり魅了をとってなかったのは愛神様の入れ知恵だったんですね?」


「入れ知恵なんて人聞きの悪いこと言わないでくれる?あんなスキルとったらあいつのことだから、いやらしい事に使うに決まってるじゃない。私はそれを防いだのよ?逆に感謝して欲しいくらいだわ。」


「お言葉ですが、こちらの男女比を考えますと、私たちとしては、多少強引ではあってもカズマ様に一夫多妻を推奨していただき、ゆくゆくは比率をなんとかする。その一手になって欲しいかったのです。」


「それはわかるけどスキルで強引にって言うのが駄目なのよ。愛神としてそれは見過ごせないわ。二人が惹かれ合ってというならまだ許容できるけど。」


「ですからフェロモンなんですよ。魅了は強引に相手の意識を塗り替えて自分に意識を向けさせる。

 対してフェロモンは自分の魅力に惹かれた相手に対して後押しをする。これは大きな違いですよ?

 なにせ自分に魅力がなければ効力を発揮しないんですから。」


「確かに無理やりと自分の意志じゃ、意味合いが大きく違うな。」


「はいっ。ですのでカズマ様には頑張って多くの女性にフェロモンをばらまいてもらいたいと思ってます。」


「ふぉふぉふぉふぉ。まあ、プラスには働いてもマイナスに働くことはないじゃろうから、よいではないか。」


「はいっ。」


魔神、愛神、武神、創神、農神、遊神のカズマを話題とした話はまだまだ続く。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ