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大道寺陰人と桜宮太陽

西暦20✖︎✖︎年、この俺大道寺陰人は、今日も不良と喧嘩をしていた。別に喧嘩は好きではないが毎回相手がしつこいので、仕方なく相手をしている。毎日が退屈でどうしようもなく不満が募るばかりだった。

そんなある日、いつもと同じように不良と喧嘩をしていると見知らぬ奴が横から割って入ってきたのだ。「大道寺陰人さん、ですよね?」そいつが聞いてくるので俺はそうと答えた。「初めまして、俺は桜宮太陽といいます」その男はそう名乗ったあといきなり不良を殴り倒し、不意に突かれた不良は為すすべもなくそのまま気絶した。そしてそいつは「陰人さん、俺と勝負をしませんか?」と聞いてきたが俺は即断った。喧嘩は好きではないのに何故こんな強そうなやつとわざわざ闘わないといけないのか、と考えていると自分の目の前に拳が飛んできているのが見えたので咄嗟に躱した。「お前いきなり何…」、と喋り切る前にまた拳が飛んできた。「いきなり何をするって、勝負ですからパンチぐらいしますよ」そう言うと容赦なく俺に拳を当てにきた。一方的にやられるのは腹が立つので「お前後悔するなよ」と、圧をかけてやり返しに何度も拳を相手にぶつけたが何ともなさそうにケロッとしていた。そして相手の拳が陰人の脇腹に当たり、膝をついてしまった。「不意打ちとはいえ不良を一瞬で気絶させたのだから強いのは分かってはいたのだがここまで強いとは」と思っていると、そいつが「星空凛子が拐われてもいいのですか?」と、突然言ってきた。星空凛子とは小学校からの付き合いで俺の友達だ。しかし高校が別々となったので次第に星空とは会わなくなったのだが。何故その星空が拐われるのか、そもそも何故こいつが星空を知っているのか、などと混乱している間に「もう一度言います、星空凛子が拐われてもいいのですか?」と問われたから「良いわけないだろう!」と返事をした。すると桜宮はニコリと笑い「そう言ってくれると思っていましたよ。ではまずは大道寺さんがこれから通う学園に連れて行きますね。」そう言うと目の前に黒い空間が現れ俺は有無を言わせず引き摺り込まれた。

暗い空間の中で桜宮の後ろについて行くと、暫くすると目の前が明るくなり気がつくとそこには学園があった。桜宮が「これから学園内を案内しますね、何か分からないことがあれば質問をしてください」と、言ったが「そんなことより星空はどこにいるんだ」と、俺はイライラしながら質問をした。それに対して桜宮は微笑みながら「それは学園内を案内しながら説明しますね」と、学園の中へと入って行った。先程まで学園の外側しか見えなかったが、中に入ると意外と広く、そして高かった。「なあ、こんなに広くて建物があんなに高いということはそれほど生徒が多いのか?」と、俺は質問した。「そうですね、生徒数は1年生が60人、2年生が50人、3年生が30人の140人ですね」

「…たったのそれだけか?こんなに広いし、高いのにたったの140人なのか?」「はい、そうです。」俺は呆気にとられていた。これだけ敷地があるのに140人は少なすぎる…何か理由があるはず…。そう考えていると桜宮は足を止めていた。「ここが学園長室です。陰人さん、まずは学園長に挨拶をしますよ。」学園長か…どんな人なのだろうか。

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