妄想会話劇① ~後輩とクレープ~
「あっあの!あたしその……ずっと先輩のことが好きで、だから……あたしと付き合ってください!」
「…………」
「ってな感じでどうでしょう」
「いいんじゃない?」
「まじすか?いやぁ~、これもう明日からリア充になっちゃうなぁ~。どうですか、先輩?可愛い後輩がリア充になるのは?悔しいですか?嫉妬しますか?」
「別に」
「またまたぁ~、『なんで俺じゃないんだよ!』とか思ってるくせにぃ~!」
「いや、まじで思ってないから。っていうか、お前が告ろうとしてるのって、あのサッカー部のやつだろ?超イケメンじゃん」
「そうですよ?先輩とは比べものにならないほどの」
「いやまぁ……それは認めるけどさ。あいつめちゃくちゃ女子に人気あるけど大丈夫なのか?玉砕するんじゃねえの?」
「するわけないでしょう。だってあたしですよ?見てくださいよこの顔、こんなに可愛い顔してるんですよ?フラれるわけがない」
「そこまで自信あるなら別にいいけどさ……。じゃあ、もしもの時はまた駅前のクレープでいいか?」
「まあないとは思いますが、お願いします」
次の日
「…………先輩」
「なんだ?」
「クレープお願いします」
「やっぱりか……。だから言ったんだよ、大丈夫かって」
「お説教はいいからさっさとクレープ食わせやがれ」
「はいはい」
移動
「むぐむぐ……あの野郎なんて言ったと思います?」
「もぐもぐ……何て言ったんだ?」
「むぐむぐ……貧乳には興味ねえって……むぐむぐ」
「そりゃひどいな。とんだゲス男じゃないか」
「でしょ?先輩と良い勝負ですよ、まったく」
「まてまて、俺はゲス男なんかじゃないぞ。その証拠に貧乳はステータスだと思ってる」
「その発言からすでにゲスさがにじみ出てますよ」
「おっと、あぶねえ」
「はぁ……なんであたしの恋はいつもいつも実らないんですかねぇ……」
「そりゃお前が高望みするからだろ。隣にちょうどいい奴がいるのに」
「だってイケメンが好きなんですもん。隣のゲス男なんかじゃなくて」
「おいおい、せっかく人がクレープを奢ってやってるのにその言い方はないだろ」
「…………ごめんなさい」
「あ、いや……別に好きで奢ってるだけだから。そんな気にしなくても……」
「先輩、何焦ってるんですか?」
「おまっ!?やめろよ、そういうの!!!」
「あはは!先輩はおもしろいですね。いじりがいがあるというかいじめがいがあるというか」
「お前な、もっとこう俺を敬ってくれてもいいんだぞ?」
「はい?敬う?よく分かんないです。でもまあ……クレープは……ありがとうございます」
「おう」
「あーあ、どっかにイケメンいないかなー」
「あれ?これに懲りてもうイケメンにこだわるのは止めるとかじゃないの?」
「何言ってるんですか、あたしの可愛さを持ってすれば、イケメンの一人や二人、落とせるはずです」
「わあ、その自信はどこから?君は顔から」
「それに……」
「おん?」
「落ち込んだときにいつもクレープを奢ってくれる優しい先輩もいますしね!」
うっひょ~~~~!!!たまりませんなぁ!!!
おえっ(自己嫌悪)
今回は妄想トークと題してお送りしておりますが、どうですか皆さん。こんな妄想したことないですか?可愛い後輩とのこういう会話、憧れますなぁ。まあ実際には緊張で「え、あっ、はい」みたいになるんでしょうけど。妄想はその辺自由だからいいですね。じゃなきゃ後輩と並んでクレープ食べるとか、現実感なさ過ぎて逆に気持ち悪い。
妄想トークはそのうちまた書くと思います(笑)その時はまた見に来てね。
まあ今回はこの辺で。では。