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ちょっとね
「調子はどう?」
「…………分からない」
「あんまり良くないかな?」
「うん……」
「焦らなくていいんだぜ?……って言ってもダメか。いつか分かることでも、今が辛いんだもんな」
「…………」
「まあなんだ、死んでなければ大丈夫ってことさ」
「うん」
「ところで創作活動はどう?最近元気ないみたいだけど」
「ちょっとね……」
「先週頑張ってたから疲れたんじゃないか?」
「別に……頑張ってはないけど」
「いや、君は十分やってたよ。何も書かない日があってもいいし、しばらくしたらまた書きたくなるさ」
「……うん、そうだね」
「僕は好きだよ、君の書く文章。君の世界観も。この世のどこにもない、君だけの世界が」
「ちょ……恥ずかしいこと言うなよ」
「何だよ、照れてるのか?僕と君の中じゃないか」
「そうだけど……」
「それに、君が一人で抱え込むから僕が褒めてあげるしかないんじゃないか。君を励ます僕の身にもなってくれ」
「ごめん」
「いやいや、いいんだよ。それが僕のつとめでもあるんだから」
「ありがとう」
「はいはい、また何か書けたら見せてくれよ」
「分かった」
いつものやつです。