アイス食べたい
「眠い?」
「うん」
「眠る?」
「ううん」
「そっか……」
「…………」
「ねぇ、いつまでこうしてるつもり?」
「分かんない」
「誰かが助けに来てくれるまで?それとも命が終わるまで?」
「分かんない……」
「そっか……」
「ごめんね。その……こんな僕で」
「なんで謝るのさ、謝らなくたっていいよ」
「でも……」
「いや、僕の方こそ悪かった。僕は僕なのに変なこと聞いちゃって」
「…………」
「さ、この話は終わり!今度買い物に行ったらさ、アイスでも買おうよ。僕、モナカアイスがいいな」
「僕もそれ……食べたいと思ってた」
「でしょでしょ?まだ暑いもんね」
「うん……」
「どうかしたの?」
「あのね?さっき……眠いって言ったの、あれ、ほんとは嘘なの……」
「うん、分かってたよ。ほんとはあんまり眠くないんだよね?」
「うん……」
「分かってるよ、だからそんな顔しないで」
「うん…………」
「僕は僕、君は君だけど僕。君の嘘も、君がうまく言葉にできないことも、僕には分かる。僕は分かってるから」
「うん……ありがとう」
「アイス、やっぱり今日買いに行こうか?」
「ううん、また今度でいいよ。それより音楽聴きたいな」
「いいね、優しい曲にしょうか?」
「僕も……そう思ってた」
「ふふふ、僕は僕だもんね」
「うん、君は君だからね」
ありがとうございます。
久しぶりの投稿です。
訳あってしばらく投稿しないかも知れません。一応この作品は連載にするので、これに限っては投稿するかも。
では。