MRI検査 結果
MRI検定の結果を聞きに行った。
「両側内膜症性嚢胞ですね」と先生が言った。私は聞き取れなかったが、MRIの写真をプリントした紙に印刷してある文字でようやく理解する。
「こことここ、腫れている中に恐らく血液なんかが溜まっていると思われます」
先生が差した場所に、歪な白い丸が2つ見えた。
「大きさも5センチなので、遅かれ早かれ手術することにはなると思います。少なくともほっといたら大丈夫、というものではありません」先生は続ける。「それじゃあ、いつとるかと言うことなんですけど、方法としては2つあります」
1つは、この嚢胞を取ってしまい、薬で再発を抑える。
もう1つは、薬で様子を見ながら、最後の手段として手術を考える。
「どうお考えですか?」と先生が聞くので、私は「正直、取れるものなら取ってしまいたいです」と答えた。
「えっ」と、何故か驚く先生。「本当に?」
先生は、まだ若いからせっかく手術しても再発の可能性を捨てきれないこと。また手術せずに薬を飲むとなれば、誰でも飲めると言うわけではなく、服薬するに辺りいくつか条件があること。その点、私は問題なくクリアしていることなどをあげ、結局、薬で様子を見ながら、最後の手段として手術することとなった。
「ルナベルというお薬なんですけど」と、先生に可愛いゆるキャラの描いてあるチラシを渡された。ハリネズミのような容姿で、ルナちゃんと言うらしい。先生は頑なに「ルナベルの人」と呼んでいた。
副作用や服用の仕方などの説明を受け、飲み忘れ防止のアプリまで紹介された。
ちゃんと服用のすると、ルナちゃんのお部屋が可愛くデコレーションできるようになるらしい。私好みである。
次回の予約をして、お会計後、薬局へと向かい、薬を貰って帰る。ルナベルは板ガムが入っているような薄っぺらい2つ折の箱に入っていて、ふたの所にルナちゃんが印刷されていた。
ついでに、病状について調べてみようと図書館に寄るが、小学生の社会科見学で賑わっていたのでそのまま帰った。
夫と母にLINEをすると、夫から折り返し電話があって少し話した。
ある程度調べて分かりはじめていたが、すぐに治ると言うわけではないようだ。