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新たな登場人物誕生! ???視点

やったね。新しい人?だよ

『このリーナ、RIOの世界であなたの五分運をお祈り致します!』


とうとう始まった。僕の望む新たな世界。完全に追い求めていた物とは違うけれど、そこはゲームだからしょうがない。むしろ少しでも近づいているのだから構わない。


「ちゃんと持ってるな」


僕の背にはロングボウという長大な弓がある。グレートブリテン島のウェールズおよびイングランドで使われた物とは比較にならないほど弱いが当たり前だ。序盤から強い武器を貰えたら可笑しい。あるとすれば課金か回数制限や期間が短い奴だろう。腰には右側にロングボウ用の矢筒と矢があり、左側には二本のナイフ。黒い外套も纏っている。


選んだ武具と同じだ。


「さて、行くか」


調べはついてる。後はドルイドに行くだけだ。最初では一番人が多い場所だ。


さて、出発だ。




ドルイドには安全に行けた。いやギルドまで安全に行けたかな。モンスター一匹出て来やしなかった。あくまでも過去形だが。


「お前誰に喧嘩売ったか分かってんだよな!!聞いてんのか!」

「こてんぱんにされたくなかったら持ってん物全部置いてけ!全部だぞ!」


目の前には頭に一本の角を生やした男の鬼が一人とその鬼がはやし立てる一本角の男の子の鬼。...逆だと思うんだが。どうみても僕には子鬼が喚いているだけにしか見えない。


「さっきからおれのこと無視して!もう許さんぞ!ぎっちょんぎっちょんのけちゃけちゃんにしてやるからな!後で許してくれって言っても許さないからな!」

「構わない。このまま戦うなら僕も容赦はしない。子供だから許されると思うなよ?それと、お前を倒せばお前たちの荷物、金品全部置いてけよ」


おっと、つい挑発してしまった。まあいいか。負けても何も渡すつもりはないがな。


「舐めやがって!まあいい。おれは優しいからおれが負けたら荷物は全部くれてやる。それをかけて...」


「バトルだ!」


プレイヤー そうま がPVPを申し込んできました


   yes        no


どうやらやる気のようだ。yesを押す。対人を専門予定だから僕にとってのチュートリアルだ。


周りが変わる。ロープで囲んだだけの偽似決闘場になる。なる程、観戦も可能なのか。


なんてことを考えていると相手側がルールを提示してきたようだ。


相手側が選んだのは相手のHPを先に0にすれば勝ちのデスマッチ。負けると偽似ペナルティーが発動するんだったけか。にしても8つある中のデスマッチを選んぶか。デスマッチの他にも、相手のHPを先に50%にしたら勝ちのハーフマッチや相手のHPを70%にしたら勝ちのレギュラーマッチ、先に攻撃を当てたら勝ちのワンヒットマッチ、多対戦用の全滅で勝利のストリートマッチ、こちらも多対戦用、一定数打等のスタンダートマッチ、何でもありの全滅戦アンリミテッド、多対戦用の一体打倒のゼネラル。


豊富なルールの中で最も負けたくないルールだ。こんなルールだからこそ人気がある。


相手がデスマッチを提示するならこちらはワンヒットマッチを提示しようか。


空中にカードが二枚浮かび上がる。片方にはデスマッチと、片方にはワンヒットマッチと書いてある。


『シャッフルします』


AIの声だろうか。シャッフルは意見が食い違ったときようの完全フリーの決め方だ。


『シャッフルの結果により、デスマッチに決まりました』


デスマッチか。それよりもなんか正義の見方になった気分だ。でも、僕の戦いはみんなから正義とはかけ離れているけども。


「おれに喧嘩売ったこと、後悔させてやる!公開処刑だ!」

「その言葉、そっくり返してやる」


カウントダウンが始まる。3,2,1,0!


まずは背のロングボウを持つ。矢もつがえておく。さあどうでるか。


「うりゃぁ!」


鬼...そうま...いや、もう子鬼でいい。子鬼は腰の片手剣を抜きながら切りかかってきた。右にステップ。そのまま至近距離で右足を射抜く。


「うわぁぁ!」

子鬼ゴブリンは駆除だ」


足に矢が刺さってうろたえる子鬼の顔面に膝蹴りを行う。流れるような動作で首の付け根に肘打ちを繰り出す。子鬼は地面に倒れ伏した。


「やめて...もうやめて」


懇願する子鬼に一つ言葉を。


「舐めてかかられたのだから力の差を見せつけないとな」

「ひっ」


足に刺さっている矢を思いっきり引き抜き目に突き刺す。


「うわぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁあぁ!!」

「ほらほら」


目に突き刺さってるのだからそりゃ怖いだろう。にしても楽しい。みな僕のことをサディストと言うがあながち間違っていないのだろうか?



you winner!


どうやら終わったようだ。周りを見ていると二、三名見物者がいたようだ。釘をさしておこうか。


「おい!変に噂しないでくよ!」


彼らは青ざめた顔で首が取れそうな勢いで頷いて逃げ出した。そんな怖かったのか?


「アニキ!」


大きい鬼が泡を吹いて倒れてる子鬼を抱いてそのまま逃げようとする。逃がさん。


「おい!待て」

「な、何だよ!」


あっちはちゃんと承認した。報酬は渡してもらわないとな。


「荷物金品全部置いてけ」

「な、なんでお前なんかにっ!」


小物か。


「約束したじゃないか。まさかこんな約束事も守れないのか?」

「...」


もっと分かりやすい脅しの方が良いか?


「出さなかったらお前たちはどうなるんだろうか?」

「分かった!分かったから止めてくれぇ!」

「よし。じゃあ寄越せ」


僕は悪役何だろうか。


鬼が出す。まずはデュラ。必ず貰える3000デュラ×2。二人分だ。一応確認したが、彼らは有り金全てちゃんと置いてった。子鬼は無理矢理おこした。渡すのを嫌がったが、実力で黙らせた。次に武具。全部貰った。確認もした。次にアイテム。もちろん全て貰った。確認も完了。


大分稼げた。要らん約束をするからこうなる。





ギルドで登録をしてきた。あっさりしていて良かった。チンピラなんて要らん。


「さて、何するか」


やることが多くてなやむな。


「新人募集中だよ!うちのギルドは開いてますよ!」

「新人育成お手伝い中です!」

「ギルド団員募集中です!今ならお得なプレゼント付きだよ!」


新人ギルド団員募集はまだ有るのか。うるさいな。


「君!俺らのギルド入んないか?」


僕か?...無視で良いか。


「おい。聞いてんのか?お前だぞ?フードの弓士」

「...」


何となく振り向いた。むさ苦しいドワーフが居た。


「おお。やっと振り向いたか。そうだよ、君だよ。俺らのギルドに入らんか?そうかそうか入るかそりゃよかった」


うざいおっさんだ。


「僕は入る気はない」


さっさとおさらばしたい。


「は?お前何言ってんだ?お前はもう俺らのギルドの団員だぞ?」

「そうか。なら今僕は退団する」

「許可できんな」


...逃げるか。


「お前の許可など求めていない」

「あ、ちょ、待て!」




蒔けたか?蒔けたみたいだな。AGI上げといて良かった。


「闘技場今度こそは上位狙いたいな」

「そうだな」


闘技場か...。対人の訓練にはなるか。


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