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モントラ  作者: ゆう
1章
6/49

VSアイドル②


「さあ勝負よ、空」

「ああ勝負だ、みかん」


二人のカードバトルがいま始まった。


空はいつもどうり、余裕の表情を崩していなかった。

その態度にみかんは、どこか懐かしさを感じていた。


(ふふっ、あいかわらず、余裕しゃくしゃくね。でも・・昔のあたしだと思わないことね痛い目みるだから・・・・・・・・・・・って、あたしのこと覚えてないし!)


みかんは心の中でボケッ突っ込みをした。

そして一方的に空を睨みつけた。


ギロッ。


「?」


一ターン目。

空 ライフ15 手札5。

みかん ライフ15 手札5。

みかんのターン。


「先行はあたしよ、ドロー」


みかんは手を横に振り、バーチャル映像のカードを引く。


「・・あたしはドールマンを召喚する」     


バーチャル映像の手札にみかんは、手のひらを広げ触れ、召喚を発動させた。


みかんの場に、格闘タイプの人形族モンスターが召喚される


カ―ド情報。

ドールマン レベル4 種族 人形族 属性 火  超能力????


「これで、あたしのターンは終了よ」


2ターン目。

空 ライフ15 手札5。 

みかん ライフ15 手札5

空のターン。


「オレのターンドロー・・オレはレッドスライムを召喚」      


カード情報。

レッドスライム レベル5 種族火スライム族 属性火 超能力 自分のターンにこのモンスターがバトルする時、ターン終了時までレベル2上昇させる。


「レッドスライムでドールマンに攻撃。炎体爆撃ファイアーボンバー


レッドスライムは、真っ赤な体をさらに真っ赤にして、ドールマンに突撃する。

そして空は、レッドスライムの超能力を発動させる。


「レッドスライムは自分のターンに攻撃をする時、レベルを2アップさせることできる。

レッドスライムは、レベル7に上昇」


レッドスライムの攻撃が当たる直前、みかんは呪文を発動させた。


「呪文発動・・人形操作。この呪文は場にいる人形族モンスター1体への攻撃を、かわりにあたしが受ける。その後、デッキからカ―ドを1枚ドローする」


レッドスライムの攻撃が、みかんを直撃、


「ッ・・・!」


みかんは7ポイントのダメージを受け、残りライフ8。


「ふんだ、これくらいの攻撃、痛くもかゆくもないんだからね。あたしは呪文発動ペインドール。この呪文は自分が相手モンスターに直接攻撃を受けた時発動できる。デッキから受けたダメージ以下のレベルの、人形族モンスター1体を場に呪文召喚できる。あらわれなさい。ドールドッグ!」


ワオーーーン。

犬型の人形族モンスターが召喚される。


カード情報。

ドールドック レベル3 種族人形族 属性土 超能力???・


「・・・・オレのターンは終わりだ」


3ターン目。

空 ライフ15 手札5。

みかん ライフ8。手札4。

みかんのターン。


「あたしのターンドロー・・あたしは場にドールナイツを召喚!」     


カード情報。

ドールナイツ レベル4 種族人形族 属性土 超能力????


みかんの場にドールマン、ドールドック、ドールナイツが揃った。


「みかんさんの場に3体のドール族モンスター・・・・合体・・・くる?」

「あたしのターンは終わりよ」

「!・・・3体も揃って合体しない・・?」


真琴は合体がくるものと思っていたが、みかんはそれをしなかった。


(さあ・・来なさい空、あたしに向かってさぁ・・・・)


どうやらみかんには、何か狙いがあるらしい。


4ターン目。

空 ライフ15 手札5。

みかん ライフ8 手札4。

空のターン。


「オレのターンドロー・・俺はドックスライムを召喚!」


カード情報。

ドックスライム レベル1 種族スライム族 属性水 超能力1ターンに1度再生できる。


「そして場にあるレッドスライムとドックスライムを合体!」


2体のスライム族モンスターがくっつき、新たなるモンスターを生みだす。


「合体召喚ジャイアントスライム」


カード情報

ジャイアントスライム レベル9 種族スライム族モンスター 属性水 超能力このモンスターが相手によって破壊された時、デッキから好きなスライム族モンスター1体を手札に加えることができる。

合体条件 スライム族モンスター2体。


「ジャイアントスライムで ドールナイツに攻撃!軟体落とし(スライムプレス)」


レベル9のジャイアントスライムが、レベル4のドールナイツを攻撃。


「かかったわね、空!あたしは呪文発動、人形劇」    


闘技場に、演劇の舞台が展開される。


「この呪文は場に、人形族モンスターが3体いる場合にしか発動できない。相手モンスター1体の攻撃を無効にし、その無効にしたモンスターを、あたしのあやつり人形にする」


劇場の舞台の上空から、人形をあやつる糸が射出される。

それがジャイアントスライムめがけて一直線に飛んできた。

この糸に囚われることによって、彼女の演劇の舞台に取り込まれ、操られてしまうのだろう。

「なっ!ジャイアントスライムが、みかんさんに奪われる!」

「ならオレは呪文発動、超速合体。この呪文はバトル時、自分のモンスター1体が相手の呪文の対象になった時に発動できる。対象になったモンスターと手札にあるモンスター1体を合体させる。オレは場のジャイアントスライムと手札のブラックスライムを合体。ジャイアントスライム2を合体召喚!」


空の場に、超巨大なスライム族モンスターが合体召喚される。


カード情報。

ジャイアントスライム2 レベル11 種族スライム族 属性水 超能力????

合体条件 ジャイアントスライムとスライム族モンスター一体。


「あたしの呪文を、呪文で回避した!」


あやつり糸は、対象を失ったことで、床に当たり消失。

バーチャル映像で作られた、劇場空間は消え去った。


「この呪文で合体召喚されたモンスターは、このターン、攻撃に参加できない。オレのターンは終わりだ」


(・・・・やるわね空・・・さすがあたしの・・・・)



「す・・すごい戦いだ・・・二人とも」

「空」

「ん!」

「言っておくけど、いままでのは、ほんのウォーミングアップよ。これからが本番!全開!フルアクセルだからね」

「ああ楽しみだ」


空はニッと笑う。

みかんもニッと返した。


「見せてあげる。あたしの真の実力を、あんたのために強くなった、このあたしを」

「師匠のため?」


はっとみかんは自分が言った言葉に気づく

赤面して。


「なっ!・・ち・・違うからね・・・そ・・・そういう意味で、言ったんじゃないんだからね!勘違いしないでよ・・・もう」

「?」



5ターン目。

空 ライフ15 手札3。

みかんライフ8 手札3。

みかんターン。


「あたしのターンドロー・・あたしは、あたしの場にいる3体の人形族モンスターを、合体させる」

「とうとうきた・・・」


真琴は息を飲む

3体のモンスターが合体していき、新たなるモンスターが生みだされる。


「大魔王ドールを合体召喚」


みかんの場に、人形族を支配する、大魔王が召喚される。


カード情報

大魔王ドール レベル14 種族人形族 属性土 超能力????

合体条件人形族モンスター3体。


「レベル14!」


真琴はそのレベルに驚愕する。


「まだまだよ!合体素材になったドールドッグは、人形族合体モンスターの合体素材になったとき、その合体モンスターのレベルを永続的に2上昇させる」

「レベル16!」

「そしてあたしは人形師を召喚」


みかんの場にあやつり糸を持つ、人形族モンスターが召喚される。


カード情報

人形師 レベル1 種族人形族 属性土 超能力????


「いくわよ、大魔王ドールでジャイアントスライム2に攻撃!」


みかんの攻撃宣言と共に、大魔王ドールは拳を振り上げ、ジャイアントスライム2に振り下ろす。

その腕はミキサーのように超高速回転し、触れた者をバラバラに切り刻む。


「大魔王インパクトォォォ!」


その圧倒的一撃が、ジャイアントスライム2を襲う。

だが直前、空は呪文を発動させる。


「オレは呪文発動!スライムヘドロ。この呪文はスライム族モンスター1体への攻撃を無効にし、その無効にされたモンスターはレベルを永続的に半分にする」


呪文発動と共に、大魔王ドールの体は、スライム状のネバネバが覆われていく。

そのことによって、大魔王ドールの攻撃は一時中断された。

それを見ていたみかんは、べっと舌を出し。


「べーーだ、ざんねんでした。そういうのあるの読んでたから」


みかんは人形師の超能力を発動させた。


「あたしは人形師の超能力発動!1ターンに1度、手札からレベル3以下のモンスターを場に超能力召喚できる。この超能力で召喚されたモンスターは、攻撃も合体素材にもできない。あたしは人形師の超能力で、身代わり人形を場に超能力召喚」


人形師のあやつり糸が、バーチャル映像の手札の1枚を捕え、引きずり出すようにその手札のモンスターを場に超能力召喚させた。


カード情報。

身代わり人形。 レベル1 種族人形族 属性土 超能力????


「そして身代わり人形の超能力発動!身代わり人形が場に存在する時、モンスター1体への呪文を自動で無効化する。発動中の呪文スライムヘドロを無効化!」


わらでできたそのモンスターが発光。

同時に、大魔王ドールを覆っていたスライム状のネバネバは、一瞬にして消え去った


「師匠の呪文が無効化された!」

「無効化後、身代わり人形は破壊され、墓地に送られる」


身代わり人形は、その役目を終え、爆発した。

そしてみかんは、爆発と同時に呪文を発動させた。


「身代わり人形が破壊された時、あたしは、呪文人形増産工場を発動」


闘技場の真上に、人形を作りだす工場が、バーチャル映像によって映し出される。


「この呪文は、人形族モンスターが破壊された時に発動できる。破壊された人形族モンスターと同じ名前のカードを2体まで、デッキから手札に加えることができる。あたしは破壊された身代わり人形を2体デッキから手札に加える 」 


工場がせわしなく動き、中から2枚のカードが出てくる。

それがみかんの手札となった。 


「そしてスライムヘドロが無効化されたことによって、大魔王ドールの攻撃は続行!」


中断されていた、大魔王ドールの攻撃が再開した。

超高速回転のミキサーパンチが、ジャイアントスライム2を直撃。


「大魔王インパクトォ!」


その攻撃によって、ジャイアントスライム2は、粉微塵に粉砕された。


「ジャイアントスライム2を破壊!」


ジャイアントスライム2は、破壊されたことによって超能力を発動させた。


「ジャイアントスライム2は破壊された時。デッキからレベル3以下のスライム族モンスター2体を手札に加えることができる。オレはダメージリフレクトスライムと、リバイブスライムを手札に加える」


空は手札を2枚加えた。


「あたしは残りの人形師でプレイヤーに直接攻撃。人形拳ドールケン


ドス。


レベル1の人形師の攻撃をうけ、空のライフは残り14。


「あたしのターンは終わりよ」


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