みかん&佐衛門VSドイツ代表 バーゲンダ&グッド②
みかんと佐衛門、バーゲンダとグッドは、デッキを前に出した。
ドームの天井から赤いスキャンビームが放たれ、お互いのデッキをスキャンしていく。
『デッキスキャン終了。カードバトルスタートします先攻は日本チーム 佐衛門選手から』
控室。
空は聞く。
「そういえばダブルってどうやるんだ?やったことないんだよな・・・」
ダブルについてマリアが説明する。
「ダブルというのは、普通のシングル戦とは違い・・・対戦者4名が初期手札5枚ではなく、3枚の手札からカードバトルをスタートする。ライフはお互い共有で15ポイント。順番は今回の場合、佐衛門からだから、次にドイツチームのバーゲンダ、次にみかん、その次にグッド、そしてまた佐衛門に戻ってくる順だ、場にいるモンスターはチームで共有され、自分の手札から出したモンスターではなくても、自分のターンがきたら、そのモンスターを自由に攻撃させたり超能力を使っていい。いつでも自由に発動できる超能力を
相手にターンに発動させる場合、その前のターンの者が発動できる」
「へー・・・なんか結構複雑だなー」
「まーあなたなら大丈夫。見ていればすぐなれる」
「楽しみだ・・・はやく見たいな・・・」
1ターン目
佐衛門&みかん ライフ15
手札3 手札3
バーゲンダ&グッド ライフ15
手札3 手札3
「うちのターンや・・ドローどす!」
佐衛門は扇子を開くモーションで、バーチャル映像のカードを引いた。
「うちは狸人 阿未堕羅を召喚!」
佐衛門の場に女性型の狸の尻尾を持つモンスターが召喚される。
カード情報
狸人 阿未堕羅 レベル6 種族妖怪族 属性土 超能力????
2ターン目
佐衛門&みかん ライフ15
手札3 手札3
バーゲンダ3 グッド3 ライフ15
手札3 手札3
バーゲンダのターン
「ダハハハハッ!俺様のターン、ドローダ!」
バーゲンダはカードを引き、手札のバーチャル映像の手札に触れた。
「召喚!拷問使い コトア」
バーゲンダの場に、仮面を着けた女性型モンスターが召喚された。
カード情報
拷問使い コトア レベル5 種族悪魔族 属性火 超能力????
「ダハハハッさらに俺様は、呪文、拷問部屋 デッドハウスを発動!この呪文は場にいる拷問と名が付くモンスターを1体を待機状態にすることで発動できる」
待機状態とは、攻撃も合体素材にできない状態。
攻撃に参加した場合も、モンスターはこの状態になる。
ターン終了時に回復する。
呪文や超能力により合体素材にすることは可能。
「この呪文は場のモンスター1体に装着することができる!装着されたモンスターはこのターン終了破壊にされ、相手に3ポイントのダメージをあたえる!」、
真琴「破壊プラスダメージの呪文!」
「狸人 阿未堕羅に装着する!」
狸人 阿未堕羅は血だけの拷問部屋に閉じ込められた。
その瞬間、佐衛門は狸人 阿未堕羅の超能力を発動させた。
「残念やな・・うちは狸人 阿未堕羅の超能力を発動!この超能力はバトル中に一度だけ使用できる。狸人 阿未堕羅を手札に戻し、場に手札から、別の妖怪族モンスターを召喚することができる!狸人 阿未堕羅呪文デッドハウスから脱出させ、手札から三尾 冥狐
を超能力召喚!」
佐衛門の場に、狐耳の妖怪族女性型モンスターが超能力召喚された。
三尾 冥狐 レベル3 獣族妖怪族 属性火 超能力
この超能力はモンスターの攻撃参加まえにしか発動できない。相手モンスター1体のレベルを、場に存在する狐と名が付くモンスターの数×3、ターン終了時まで下げることができる。この超能力を使用したターンは三尾 冥狐攻撃に参加することはできない。
「この超能力が発動した際、相手はデッキからカードを1枚引くことができる」
バーゲンダは狸人 阿未堕羅の超能力効果によりカードを1枚引いた。
そして相手のスキンヘッドの男、グッドが、呪文を発動させた。
「だがまだだゼ、俺っちは呪文発動!拷問 水攻めの部屋!この呪文は場に拷問と名が付くモンスターがいる時発動できる。モンスターが超能力召喚された時、その超能力召喚されたモンスターを破壊し、相手プレイヤーに3ポイントのダメージをあたえることができる」
真「また、破壊プラスダメージの呪文!」
空「相手は、そういうのを得意としているみたいだな・・」
だが闘技場の上のみかんは、その呪文にたいして怯むことはなかった
「ふんだ、そうカンタンにダメージを与えさすもんですか!」
みかんは手札に触れる。
「あたしは呪文発動!双者の糸!この呪文は手札にある人形族モンスター2体を相手にみせることによって、あたしはカードを1枚引き、その後、自分の場のモンスター1体をデッキの一番下に戻すことができる。あたしは三尾 冥狐をデッキの一番下に戻す!」
手札の人形族モンスターが2本のあやつり糸を放ち、それが三尾 冥狐に取り付けられ、引っ張られ、三尾 冥狐はデッキの一番下に戻った。
「この呪文が成功した時、そのカードの持ち主である佐衛門は、デッキからカード1枚引くわ!」
佐衛門はデッキからカードを1枚引いた。
「はッ・・豚共がやってくれやがるぜ、俺様たちの呪文を、ことごとくかわしやがって・・・」
「ケケケッ・・まあ・・ちょろっとは足掻いてくれないと、イタぶりがいがないゼ!」
「俺様のターンは終わりだ!」
3ターン目
佐衛門&みかん ライフ10
手札4 手札2
バーゲンダ&グッド ライフ15
手札3 手札3
みかんのターン
「あたしのターンドローよ!」
みかんは2枚の手札に、同時に触れた。
「あたしはダブル召喚を使う!あたしは場に、クマ五郎とゲコちゃんを召喚!」
みかんの場に2体の人形族モンスターが召喚された。
カード情報
クマ五郎 レベル3 種族人形族 属性土 超能力????
ゲコちゃん レベル2 種族人形族 超能力????
「そして2体の人形族モンスターを合体させ!人形姫クロリアを合体召喚!」
2体の人形族が合体し、人形族のお姫様が合体召喚された。
人形姫 グロリア レベル6 属性風 超能力????
合体条件 2体の人形族モンスター
その合体モンスターが現れたと同時に、スキンヘッドの男、グッドが呪文を発動させた。
「ケケケ・・・俺っちは呪文発動!爆破解体ショ―!この呪文は拷問と名が付くモンスターは場にいる時発動できる!相手プレイヤーの場に合体モンスターが合体召喚された時、その合体モンスターを破壊し、相手プレイヤーに3ポイントのダメージをあたえる!」
グッドが発動させた呪文が、人形姫 グロリアに迫る。
「佐衛門なんとかしなさい!あんたならできるんでしょ?」
「はいはい、できますとも・・・うちは呪文発動!風遁 身代わりの術や。相手が破壊効果を持つ呪文を発動させた時、手札から妖怪族モンスター1体を場に呪文召喚し、その破壊対象を強制的にそのモンスターに移し替える。うちは手札からチョウチンお化けを呪文召喚!」
佐衛門の場にチョウチンの妖怪族モンスターが召喚された。
カード情報
チョウチンお化け レベル3 種族妖怪族 属性火
チョウチンお化けは爆破解体ショ―の呪文効果を受け、爆破、破壊された。
そしてチョウチンお化けは、破壊された時、その超能力を発揮した。
「チョウチンお化けは呪文により破壊された時、相手モンスター1体を破壊することができる・・・うちは拷問使い コトア破壊や!」
拷問使い コトアは炎に包まれ消えた。
拷問使い コトアは破壊されたのだ。
「ノオオオオオオオオオオオ!」
モヒカンの男は悲鳴をあげた。
「やったわね・・佐衛門」
「うちらは最高のコンビやな・・・」
佐衛門とみかんは、お互いの健闘を称え合う。
その様子をモニターで見ていた真琴は。
「ううっ・・・なんか、気持ち悪いくらい仲がよくなってますよ、師匠・・・・あの二人・・・」
「そうか?前からあんなもんだろ・・・」
「・・それは絶対違います・・・・」
「くーくー」
大地は椅子に座り、寝ていた。
基本彼は、空以外のカードバトルに興味がない
「あたしのターンは終わりよ」