表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
モントラ  作者: ゆう
1章
36/49

VS犯罪集団 新撰組⑥

『空選手の勝利』


バーチャルボールから、勝利者へのアナウンスが流れた。

同時にバーチャルボールから作られていた、磁場が消えた。

ジョージはがっくりうなだれながら、ぼやく。


「ちぇ~・・・仕方ない・・・負けちゃったか~・・・まあ・・これできみも、おれたちの仲間になれるよ~」


空に向けたその言葉は、否定された。


「いや、ならないし・・・盗んだカードも返してもらうぜ」

「はい?」


空のその言葉にジョージが不思議そうな顔をしていると、メンバーが空に倒された時、地面に落ちていたダークボックスが、次々と開く。


「何ィ~?なんでぇ~どうやって・・・ダークボックスが・・・」


目を丸くして驚いているジョージに、一人の小学生くらいの影が近づく。


「残念だったね」

「!・・おまえは~」


それはさきほど、ここから離れた場所でウィルスを作っていた、銀髪の少年クルトだった。


「ま 名乗るほどの者じゃないよ・・・・ちょっとした仕掛けでね、あんたが負けた時、ダークボックスを開くようにしたんだよ」

「ど・・どうやって?」

「さあね・・自分で考えれば・・」


ジョージは舌打ちした。


「くッ・・こりゃあ~かったるいことになったね~おれの人生終わったかな~・・・」


その様子を見ていた、ヘリのパイロットは、その場から逃げるための準備を始めた。


「クッ・・隊長が負けた・・・・・ここは逃げ・・・」


ズガッ。


「ぎゃふっ」

「寝ていろ」


いつのまにかヘリの中に入りこんでいたマリアが、ハイキックでヘリの運転手を気絶させた。

そしてヘリから降り、空を称賛した。


「空、よくやった・・」

「ああ・・楽しかったぜ」

「そうか・・・それはよかった・・」


マリアは携帯で、周りを見張っていたみんなを集めた。

空のまわりにチームメンバーが集まってくる。

大地が空に近づき尋ねた。


「空・・・勝ったのか?」

「ああ・・・大地・・・・コイツの逮捕は頼んでもいいか?カードポリス志望のおまえに・・」

「ああ・・・わかった」


大地はどこからともなく取りだした手錠を、世界最大のカード盗賊団 新撰組7番隊隊長 ジョージ・マッカスにかけた。


「くっ・・・」


他の気絶した新撰組メンバーは、事前に用意したガムテープで後ろ手に縛られた。


「これで盗まれたカードは、すべて取り戻したな・・・」


マリアの手にはダークボックスから回収したカードがすべて集められていた。


「カカカッ・・・おまえら~よくもやっちゃってくれたな~・・・」


手錠をされ、メンバーで唯一意識があるジョージが、その場にいる日本代表メンバーたちに語りかける。


「おれたちに手を出せば~どうなるか、知らないようだな~・・・カカカッ・・・かったることになるぜ~・・後悔することになるぜ~・・おれたち、新撰組を敵に回したことを・・・・おまえ達は絶対に、必ず潰す・・・」


その恨みがこもった言葉に、空は笑って返した。


「負けないさ・・・オレたちなら。なっ・・大地」


その言葉に大地は、そっぽを向きながら小さく返した。


「・・・・・・・そうだな・・・・俺とおまえなら・・・」


こうして夜が明け、朝になった。

いよいよ今日、開会式が行われ、モンスタートランプ・ワールドカップ大会、第一回戦が、始まろうとしていた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ