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モントラ  作者: ゆう
1章
35/49

VS犯罪集団 新撰組⑤


その頃、ウィルスを作っていたクルトは、作業を完了させていた。


「ウィルスができたよ・・姉さん・・・」

「そうか・・・よくやった・・・さすが私の弟だ」


マリアはニッコリと笑い、弟の銀髪の頭を掴むと、わしゃわしゃした。


「やめてよね・・・・姉さん・・・は・・・はずかしい・・・」


クルトは少し照れていた。


「誰も見ていないさ・・・恥ずかしがるな」


わしゃわしゃ。


「ったく・・・誰も恥ずかしがってないし・・・・あとはあいつが負けた時、送られる電波に乗せて、アジトのコンピューターにこのウィルスを送れば終わりだよ・・・・・・でも、この状況・・ピンチなんじゃない?あの、お兄さん」

「どうかな・・・・空はどんなピンチでも乗り越えてきた・・・・ふっ・・あの笑顔を見ていると負ける気がしないな」

「非論理的だね・・・・・まぁ・・・ぼくも・・・・そんな気がしなくてもないけどね・・」



空は手札に触れ、呪文を発動させた。


「オレは呪文発動!スライムソード。この呪文はモンスター1体に、この呪文を装着して、そのモンスターのレベルを2上昇させることができる。オレは呪文使いスラッキーにこの呪文を装着・・・呪文使いスラッキーのレベルは9から11に上昇」


呪文使いスラッキーにスライムソードが装着された。


「オレは呪文使いスラッキーで守備隊を攻撃!」


レベル11の呪文使いスラッキーでレベル10の守備隊に攻撃。

だが、その攻撃は、ジョージによって防がれる。


「甘い甘い。おれの好きなあんみつのように甘い!おれは呪文ディフェンスファイアーを発動!この呪文は守備隊が攻撃された時に発動できる。場に存在する守備隊1体に付き、その攻撃したモンスターに5ポイントのダメージをあたえる。おれの場には守備隊は3体・・よって呪文使いスラッキーに15ポイントのダメージをあたえる」


炎がレベル11の呪文使いスラッキーを襲い、15ポイントのダメージをあたえた。

呪文使いスラッキーは破壊された。

空は、呪文スライムソードの効果を発動させた。


「スライムソードを装着して破壊されたモンスターが、スライム族だった時、デッキにあるスライムソードを1枚、手札に加えることできる」


空はデッキからスライムソードを手札に加えた。


「ほう。まだレベルを上げる呪文を持ってくるか・・だが無駄。どうせ結果はかったることに終わる・・やめておいたほうがいい・・・・おれには攻撃は通らない」

「やってみないとわからないさ」

「そうだね・・・やってみて、はじめてかったることになり、人は知るのさ・・・無駄だってことをね・・・カカカッ」


ジョージは高い笑いした。


「・・・・オレのターンは終わりだ」


4ターン目

空 ライフ15 手札2

ジョージ ライフ4 手札2

ジョージのターン


「おれのターンドロー・・・」


ジョージがカードを引くと、デスクロックの時計の針が2時を指した、空の敗北まであと10ターン。


「おれはこのターン何もしない。かったるいし、もう何もしないでも勝つからね。このデッキは強いけど、勝つまでに時間がかかるのがかったるいよね・・・まあ負けるよりはいいんだけどね・・・カカカッ・・・おれのターンは終わりだよ」


5ターン目

空  ライフ15 手札2

ジョージ ライフ4 手札3

空のターン


「オレのターン、ドロー」

「はい、時計の針は3時になったよーあと9ターンだ・・・」

「・・・・オレはダブル召喚を使う」


空が同時に2枚のバーチャル映像の手札に触れた。


「オレはソードスライムとシールドスライムをダブル召喚・・・そして2体のモンスターを合体させ、ナイトスライムを合体召喚させる!」


空の場に、剣と楯を持つスライム族モンスターが合体召喚された。


カード情報

ナイトスライム レベル11 種族スライム族 属性土 超能力????

合体条件 ソードスライムとシールドスライム


「レベル11かぁ・・・守備隊よりギリギリレベルは上だな・・まぁ・・・攻撃した所で、無駄なんだけどね・・・カカカッ」

「ソードスライムとシールドスライムが、同時に墓地に落ちた時、手札からシル―ドまたはソードと名がつくカードを手札に加えることができる」


空はデッキからカードを1枚加えた。


「無駄無駄ぁ。どんなレベルをあげる呪文を手札に加えようと・・・意味なし」

「ナイトスライムで守備隊に攻撃!」

「無駄ァ!おもいしれェ!デフェンスバリヤー」


ナイトスライムの攻撃が直撃する瞬間、ジョージは呪文を発動させた。


「この呪文は自分のモンスターが、相手にモンスターに攻撃された時発動できる。その攻撃されたモンスターのレベルを4上昇させることができる」


守備隊のレベルは10から14に上昇した。


「これで守備隊のレベルは14・・・きみのナイトスライムはレベル11・・・返りうちだァ」

「オレはナイトスライムの超能力を発動!ナイトスライムを自分よりレベルが高いモンスターが場にいる時、墓地に送ることによって、その合体素材になったモンスターを場に超能力召喚させることができる。この超能力で場にでたモンスターは、攻撃も合体素材にもできない」


ナイトスライムは分離し、場にソードスライムとシールドスライムが呪文召喚された。


カード情報。

ソードスライム レベル1 種族スライム族 属性土 

超能力 このモンスターを装着させることによって、その装着したモンスターのレベル4上昇させる。


シールドスライム レベル1種族スライム族 属性土

超能力 このモンスターを装着させることによって、一度だけ破壊を無効にする。

このモンスターがソードスライムと同時に墓地に落ちた時、デッキから、ソードまたはシールドと名が付くカード1枚、手札に加えることができる。


「どうだい?攻撃しても無駄だったろ?かったることになっただろう?きみの負けは揺るぎない」

「それはどうかな・・・・」


6ターン目

空 ライフ15 手札2

ジョージ  ライフ4 手札2

ジョージターン


「おれのターンドロー」


デスクロックの時計の針は4を指す。

ジョージは手札に触れた。


「おれは強者への恵みを発動。この呪文は自分の場に存在する、レベル10以上のモンスター1体に付き、カードを1枚引くことができる。おれの場にレベル10以上のモンスターは4体・・・よって、4枚のカードをデッキから引くことができる」


ジョージは4枚のカードを引いた。


「おっ!いいカード引いたねー・・・・おれは呪文、時間操作を2枚発動!この呪文はデスクロックのターンを、3ターン経過させることができる。2枚の時間操作の呪文によって、デスクロックの時計の針は、4時から一気に10時に進む・・・」


この呪文を受け、デスクロックの針は10時を指した。


「これでデスクロックの時計の針が12時を指すまで、あと2ターン・・・・きみ命もあと2ターンだよ・・・・おれのターン終わりだ」


7ターン目

空 ライフ15 手札2

ジョージ ライフ4 手札5

空のターン


「オレのターンドロー」


デスクロックの針が11時を指す。


「オレは、ソードスライムとシールドスライムを墓地に送り、手札からパワースライムを召喚」


空の場にスライム族モンスターが召喚された。


カード情報。

パワースライム レベル6 種族スライム族 属性火 超能力???? 


「このモンスターを召喚する場合、場のスライム族モンスター1体以上を墓地に送らないといけない。このモンスターは墓地に送ったモンスターの合計レベル分、そのレベルを上昇させることができる。パワースライムのレベル6、墓地に送ったモンスターの合計レベルは2、パワースライムのレベルは8に上昇・・・そしてソードスライムとシールドスライムが同時に墓地に落ちた時、手札からソードまたはシールドつく名が付くカードを1枚、手札に加えることができる」


空はデッキから、カードを1枚手札に加えた。


「オレはパワースライムで守備隊を攻撃!」


空の攻撃宣言とともに、レベル8のパワースライムは、レベル10の守備隊に攻撃した。

その攻撃を見て、ジョージは不思議に思う。


「ん!・・・・レベルが下なのに守備隊に攻撃!・・・まさか、もう負けることが決定して、ヤケクソになったか?」


レベル8のパワースライムの攻撃は、レベル10の守備隊に跳ね返された。


「どうにもできない・・・負けるとわかって、破れかぶれの玉砕覚悟かい?そのきみのかったるい行為は無駄に終わったよ、ご苦労さん」

「いや・・・無駄なんかじゃない」

「え?」

「おれは手札の3枚のスライムソードを発動」

「!・・・パワースライムにかい?だがパワースライムは・・・・」

「いや、おまえの守備隊3体に、1枚ずつ装着する」

「何?」


呪文スライムソードが、1枚ずつ守備隊に装着された。

この呪文によって、守備隊のレベルはすべて12に上昇した。

「一体何を・・・?気でも触れたか?」

「いや、勝利を確信した」

「なんだと?」


空は、攻撃が跳ね返され、破壊されてようとしていくパワースライムに呪文をかけた。


「おれはスライムの連鎖爆弾を発動!この呪文は戦闘で自分のスライム族モンスターが破壊された時、発動できる。相手モンスター1体破壊し、もし破壊したモンスターと同じレベルのモンスターが場にいる時、もう一度この呪文を墓地から発動させることができる。そしてそれは、場から同じレベルのモンスターがいなくなるまで発動させることができる」

「なっ・・!まさか・・守備隊のレベルを12に上げたのは・・・・」

「ああ・・・デスクロックのレベルに合わせたんだ」

「!」

「スライムの連鎖爆弾で守備隊を破壊!そして同じレベルの守備隊を破壊!そしてもう一度、守備隊を破壊!ラスト・・・」

「ぐっ」


パソコンでその様子を見ていたクルト達は。


「すごいね・・・あのお兄さん・・・・」

「うむっ・・・・私の大切な人だからな・・・」


「最後にデスクロックを破壊!」


ドカ―――ン。

デスクロックは、最後、12時まで針を進めることなく破壊された。


「デスクロックが破壊されたことにより、このカードバトル・・オレの勝ちだ」


空はジョージに向かって、勝利のピースをした。


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