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モントラ  作者: ゆう
1章
34/49

VS犯罪集団 新撰組④


1ターン目

空 ライフ15 手札5

ジョージ ライフ 15

空のターン


空は手を横に振り、バーチャル映像のカードを引いた。


「オレのターンドロー・・・オレは・・鏡の国のアリスを召喚!・・ターンエンドだ」


空の場に、鏡の盾を持つ女性型モンスターが召喚された。


カード情報

鏡の国のアリス レベル5 種族呪文使い 属性水

超能力 手札を1枚捨てることによって、1ターンの間、相手モンスターの超能力をコピーすることできる。この超能力はいつでも発動できる。


2ターン目

空 ライフ15 手札5

ジョージ ライフ15 手札5

ジョージのターン


ジョージは頭を掻きながら、息を吐く。


「ふ~・・・かったるいね・・・・だが今回は、おれもひさびさに、真面目モードでやんなきゃね~・・・・」


キッ。


ジョージは、いままでどこかだるそうな雰囲気であったのを一変させ、その口調も変えた。

これが彼の言う、真面目モードというやつなのだろう。


「おれのターン、ドロー・・・おれは呪文発動!強者への渇望・・この呪文は、自分の墓地にレベル10以下のモンスターがいない時に発動できる。デッキから好きなレベル10以上のモンスター1体、相手に見せ、手札に加えることができる。おれはデッキからデスクロックを手札に加える。このモンスターは手札にある時、場に、超能力召喚することができる・・おれは、デスクロックを超能力召喚!」


ジョージの場に、大きな時計の形をしたレべル12のモンスターが超能力召喚された。


カード情報

デスクロック レベル12 種族物質族  属性土 

超能力????


(レベル12のモンスターをいきなり・・・・それになんだろう、この感じは・・)


そのモンスターは空がいままで見てきたモンスターとは、どこか異質な感じがした。


「デスクロックは攻撃に参加できず、このモンスターが場から離れた時、このカードバトル・・おれの負けになる・・・・」

「!・・・離れたら自分が負けになる・・・」

「カカカッ・・・たしかにデメリットもあるが、メリットもある・・・このカードが場に出て、12ターンが経過した時、このカードバトルは、おれの勝ちとなる」

「!・・・へー・・時間がきたらオレの負けになるのか・・・・・時間がない割には、時間がかかるモンスターだな」

「まあね・・・でも絶対負けるわけにはいかないからね・・・おれたち新撰組は負けることは許されない」

「でも・・・おもしろいモンスターだな・・・そんなモンスターいるんだな・・・・」


空はそのモンスターを興味津々に見る、その異質な雰囲気も、興味を駆り立てる要因だろう。

それを聞いて、ジョージは心で笑う。


(カカカッ・・・この世に存在しない、不正に作った、闇のカードなんだけどね・・)


ジョージは手札に触れた。


「おれはさらに呪文発動・・・呪われし強者・・・ライフを半分払うことによって、デッキからレベル12以下のモンスター場に呪文召喚ですることができる。この呪文で呪文召喚されたモンスターは、攻撃にも参加できず、合体素材にすることもできない・・・おれは守備隊を呪文召喚!」


ジョージの場に、分厚い鎧を着こんだレベル10のモンスターが呪文召喚された

ジョージのライフ残り8。


「攻撃も、合体もできないモンスターを呼ぶのか?」

「ああ・・安心しな。このモンスターは最初から、攻撃も合体素材にもできないモンスターだからな」


カード情報

守備隊 レベル10 種族戦士族 属性土 

超能力 このモンスターは攻撃にも参加できず、合体素材にすることもできない。


「守備・・・・そうか!・・12ターンたつまでオレの攻撃を通さないつもりだな」

「そーいうこと、こちらからは一切攻撃せず、勝つ。かったるいが、負けるようなかったるいことにならない、おれの最強の戦法だ。この最強の守り・・崩せるかな?」

「崩す!そして勝つ、そして・・・おまえたちの仲間にしてもらうぜ」

「そーかいそーかい・・・いい意気込みだ・・・このカードバトル・・負けてもおれの手下にしてあげるよ」

「ああーよろしくな」


近くの監視カメラをハッキングして、ノートパソコンで、空のカードバトルを、クルトとその姉、マリアが見ていた。


「姉さん・・・あのお兄さん・・・ノリノリだね。演技には見えないよ」


クルトは、ノートパソコンでウィルスを作りながら、その映像をチラチラ見ていた。


「ふふっ・・・役にハマっている・・いや、楽しんでいるのかもな・・この状況を・・」


マリアは、その映像を見ながら笑う。


「この状況で?」

「この状況で・・・だからだろうな・・・」

「理解不能・・・・」

「おまえにはな・・・私にはわかる」

「愛の力?」

「ああ・・愛力だ」

「ラブパワーっていいなよ・・・姉さん」



ジョージは自分のターンにできることを終わらせ、ターンを終わりにする。


「じゃあ・・おれのターンはおわりだ」


3ターン目

空 ライフ15 手札5

ジョージ ライフ8 手札4

空のターン


「オレのターン・・ドロー!」


空がカードを引く。


「はい・・・ターンが1つ経過したよ・・よって、デスクロックの時計の針が1つ進む」

「!」


そのジョージの言葉と共に、デスクロックの時計の針が12時から1時になった。


「そうか・・・・その時計の針が12時を指したら、オレの負けになるのか」

「ご名答。その通り」

「ならオレは、その前にそいつを倒せばいい訳か・・・」

「そう、デスクロックを破壊すれば、きみの勝ちだ・・・まあ・・させないけどね」

「してみせるさ!オレはレッドスライムを召喚!」


空の場に、レベル5の、真っ赤なスライム族モンスターが召喚された


「そして、場の鏡の国のアリスと合体!・・・・呪文使いスラッキーを合体召喚!」

空の場にとんがり帽子をかぶった、スライム族モンスターが召喚された。


カード情報

呪文使いスラッキー レベル9 種族スライム族 属性火 

超能力????


「このモンスターは1ターンに1度だけ、手札のスライム族モンスター1枚と呪文カード1枚を墓地に捨てることによって、相手モンスター1体を破壊することができる」


空は、自分のバーチャル映像の手札2枚を選択して墓地に捨てた。


「オレは、デスクロックを破壊!」

「おっ!・・・いきなり勝ちにきましたか・・・だが無駄だよ」



パソコンでその様子を見ていたクルトは焦る。


「姉さん!デスクロックは、場から離れたら時、その持ち主は負けちゃうんでしょ?、このままじゃ、あのお兄さん勝っちゃうよ?まだウィルスできてないんだけど・・・すぐに倒さないように言っておけばよかったんじゃ・・」

「ふっ・・空にそんな器用なことができるわけないさ。いつでも全力、それが空の魅力の一つだからな」


マリアは頬を赤らめる。


「いや・・そんなのろけ話どうしでもいいから、どうする?」

「まぁ・・・相手を応援するわけじゃないが、大丈夫だろう。そうかんたんに倒せるほど、相手も甘くない・・・それは空もわかっている」


呪文使いスラッキーの持つ杖から、デスクロックに向け、青白い光の光線が放たれる。

それが直撃する瞬間、ジョージは守備隊の超能力を発動させた。


「おれは、守備隊の超能力を発動!守備隊は守備隊以外の場のモンスターまたはプレイヤーが呪文、超能力、攻撃の対象にされた時、その効果をこのモンスターに移し替えることができる。その超能力効果を守備隊に移す!」


その青白い光線はデスクロックから軌道を変え、守備隊に方向を変えた。

その光が、守備隊を直撃、守備隊を破壊した。

ジョージはその瞬間、呪文を発動させた。


「おれは守備隊が破壊された時、呪文を発動!鉄壁の守備陣!この呪文は守備隊が破壊された時に発動できる。ライフを半分にすることで、デッキ、または手札から、3体の守備隊を場に呪文召喚することができる」

「3体・・・!」


ジョージの場に、守備隊が3体、呪文召喚された。

ジョージの残りライフ4。


「カカカッ・・キミの攻撃は無駄な努力で終わったね。いや、むしろ逆効果だったね・・・カカカッ・・・守備隊が3体・・この状況を打ち破った者は、いまかつて存在しない・・」

「いるさ」

「ん?・・・まさか、これから自分が・・って言うつりじゃないだろうね?」

「ん!なんでわかったんだ?」

「・・・・・・・・・き・・きみは・・わかりやすい性格だね~嫌いじゃないよ、そういうの・・・ぼくの手下にしたら、コキつかってやるよ、かったるいくらいねー」

「じゃあオレが勝ったら、おまえが手下な」

「・・・・・・・・・・・・・」


成人男子として、選挙行ってきました。

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