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モントラ  作者: ゆう
1章
33/49

VS犯罪集団 新撰組③


回想


「まずは空・・あなたに、奴らの仲間になってもらう・・・」

「えっ!なんでですか?マリアさん」

「基本奴らは、犯行中にアジトには連絡しない・・いやできないんだ・・・教えられていないからな・・・電波からでもアジトを追跡できる・・それを恐れてだろうな・・・だが一つだけ、奴らが犯行中にアジトに電波を送ることがある・・・・それは・・・幹部がカードバトルで負けた時だ・・・奴らはメンバーの敗北を許さない・・・特に幹部のはな・・・敗北した者は、新撰組のなかの地位を即刻降格される・・・」

「でも、連絡先も知らないのに、どうやって電波を送るんですか?」

「・・・バトルドーム外でも、バーチャル映像でのカードバトルができるのを知っているな・・・」

「え・・は・・はい・・・・アレですよね・・・・バーチャルボール・・・・対決者同士の中央にその装置を置くことによって、その半径10メートルくらいのエリアを、一時的にバトルドームと同じにすることができる・・・・でも・・アレ、一回きりの使い捨てで、結構高価なんですよねー」

「そう・・・奴らは外で、いつでもカードバトルをできるよう、幹部はそれを、かならず1つは持っている。そしてそれを使ってカードバトルして新撰組メンバーが負けた場合、そのデーターは必ずアジトに送られる・・そういう風に改造してあるのだ」

「そうかその電波を追って、アジトを!」

「いや無理だ・・一瞬すぎてな・・・・だが・・その電波にコンピューターウィルスを仕込み、奴らのアジトのコンピューターに感染させる。そのウィルスの内容は、すべてのダークボックスの開封を指示させることだ・・それができれば、カードを取り戻すことができる」

「す・・・すごい作戦ですよ・・ソレ!」

「うむっ・・・そのウィルスをクルト・・・おまえに作ってほしい・・・わかったな」

「・・・あいあいさー・・・姉さんの頼みなら・・嫌々ききますよ・・・はぁ・・」


クルトは、持ってきたノートパソコンを開き、電波に乗せるためにコンピューターウィルスを作り始めた。


「よろしい・・・」

「でも・・・カードバトルを挑むのに、なんで師匠があいつらの仲間にならないといけないんですか?」

「新撰組に入る者は、幹部とカードバトルをしないといけないのだ。勝った場合でも負けた場合でも、その実力しだいで入団することができる。まずは、ヘリの運転手とリーダー以外を気絶させて・・空がこう言う・・・いますぐ、入団のためのカードバトルさせてほしい・・・そうしないとアジトには行かせない。そう言えば、盗んだカードもダメになるってしまうからな、新撰組としても困るわけだ、かならずバーチャルボールを使ってその場で入団テストをすることになるだろう。そして、時間どうりにヘリを着かせないといけないから・・・時間的に一試合くらいしか、向こうも相手をしてくれないだろう・・・・空、かならず勝ってくれ!」

「ああ」


大地が空の前に出る。


「ちょっと待って・・・俺がその役目をやる」

「・・・・おまえは空より弱いはずだが?」

「チッ」


その言葉に大地は舌打ちする。


「まぁ・・・自分で空より強いと思い・・・空がそれを承諾するなら、カードバトルはおまえにまかせよう・・・その場合、空は、気づかれないよう・・・リーダーとヘリの運転手以外を気絶させてくれ」


大地は下向き、拳を握りしめる。

カードポリスを目指す彼にとって新撰組という犯罪集団は許すことはできないはず、それを、自分で捕まえたいと思うのは仕方なのないことだろう。

だがそれをあえて飲みこみ、空に任せることにした。


「・・・・・・・空・・・・・・・・・おまえを信じるぜ・・・かならず勝て・・・」

「ああ・・まかせろ、大地」


空は大地から任されると、新撰組のメンバーが向かった方向に走った。


「では、他の者は、飛行場のまわりを監視していてくれ。また別の新撰組のメンバーが現れるかもしれないからな・・・その場合、すぐに携帯で私に連絡してくれ・・状況に合わせて指示をする」

「まかせなさい!」

「はいどす」

「が・・・がんばります・・・・」

「チッ・・仕方ねェ・・・・」


他の4人は、飛行場のまわりを監視するために散らばった。

マリアはその場に待機し、万が一のためウィルスを作るクルトを護衛することにした。

そして、その場に残ったもう一つの理由としては・・・・。


「クルトは・・・即刻でウィルスを作れ・・・・わかったな」


そう弟に指示する。

顔は笑っていたが、どこか威圧感があり、緊張感をあたえるものだった。


「い・・1時間はかかる・・」

「5分でやれ」

「は・・はい・・・・・わ・・わかりました・・・お・・お姉さま」


何事にもやる気がない弟を、急がせるためだった。


回想終了


空からの言葉に、新撰組7番隊隊長のジョージは、あごに手を当てながら考える。


「仲間にね~・・仲間にか・・・いや~いきなり言われても~かったるいね~・・おれ、かったるいこと嫌いなんだよね~連絡先とか教えてくれない?入団テストはあとでさせてあげるからさ~」

「じゃあ、あんた達のヘリを飛ばさせないし・・その荷物もドカンだな・・・」

「ん~~~ん~~~~そりゃぁ~こまったね~・・こまるねぇ~・・・そんなことになったら、もっとかったるいことになるよ~・・まぁ仕方ない・・・仕方ないか~・・・ここでカードバトル・・やってあげるよ~仕方ない・・・じゃあ時間もないからはやく終わらせちゃお~か」


ゴソゴソッ。


ジョージは、懐から銀色の球を取り出すと、それを、空と自分の間に置いた。

ジョージがボールの丁度真上を、人差し指で触れながらつぶやく。


「バーチャ―ルボール起動!」


そうつぶやくと、その銀色の球が発光し、半径10メートルほどの、電磁の膜が展開された。


「へーこれで・・・ドーム外でも、バーチャル映像でのカードバトルができるんだ・・」


そ電磁の膜を見て、空は感心した。

その銀色の球から、機械的音声が流れる。


『それではカードバトルをスタートします。デッキスキャンします。デッキを前にだしてください』


空とジョージはデッキをだした。

すると、銀色の球から、赤いサーチビームのようなものが、互いのデッキに射出された。

その赤いサーチビームは、互いのデッキデータを読み取っているようだ。

補足だが、デッキの1番下に、登録用のカードを入れておくことによって、いちいちコンピューターに入力しなくても、そのデッキの持ち主の名前なども、一緒に読み取ってくれるのだ。


『デッキスキャン終了しました。カードバトルスタートします』


『先攻は空選手』


空と世界最大のカード盗賊団、新撰組との戦いがいま始まる。


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