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モントラ  作者: ゆう
1章
19/49

VSライバル⑤

「ほらほら・・2人とも、ケンカしてないで・・・師匠のカードバト・・・・!」


2人は真琴が言うよりも早くケンカをやめ、闘技場の空の戦いを見ていた。


「2人とも・・・・・・・・こういうところだけは、気がい合いますね・・」

「なんだと・・・」

「なにがよ!」

「・・・・・・・・ほら、ね」


2人は息ぴったりだ。


『先攻は大地選手』


1ターン目

空 ライフ15 手札5

大地 ライフ15 手札5

大地のターン


「俺のターンドロー!」


大地は爪をひっかくように、バーチャル映像のカードを引く。


「俺は、バイクドラゴンを召喚!」


大地の場に、車輪のついたドラゴン族モンスターが召喚される。


カード情報

バイクドラゴン レベル3 種族ドラゴン族 属性風

超能力?????


「バイクドラゴンの超能力は、1ターン目から、相手プレイヤーに攻撃することができる」

「なっ!・・・・一ターン目から、いきなり師匠に・・!」

(・・・通常は・・1ターン目からはモンスターは相手プレイヤーに攻撃することはできない・・その常識を破る速攻型のモンスター・・大地君も本気だ・・・)


「いけェバイクドラゴン、竜疾走ドラゴンマックスアクセル


ズギャアアアアアアアアアア!

バイクドラゴンの超高速タックルで、空は3ポイントのダメージを受ける。

空のライフ残り12。


「・・・・ッ」


だが空は、1ターン目からダメージを受けて、黙っているような男ではなかった。

ここから一気に、大地を倒す作戦を実行する。


「オレは手札のダメージスライムの超能力を発動!ダメージスライムは相手モンスターに直接攻撃を受けた時、手札だから超能力召喚ですることができる。あらわれよ、ダメージスライム!」


空の場に、傷だけのスライム族モンスターが超能力召喚される。


カード情報

ダメージスライム レベル3 種族スライム族 属性土 超能力????


「さらにオレは、手札から呪文、スライム緊急発進を発動。相手から直接攻撃を受けた時、デッキからレベル1のスライム族モンスターを場に、呪文召喚することできる。さらに、受けたダメージを3回復することができる」


空のライフ残り15。


「オレはフージョンスライムを呪文召喚!」

「すごい師匠!相手の攻撃を利用して、モンスターを呪文召喚までして、自らのライフを全開まで回復までさせた。一気に形成は逆転です!」

「さらに、フュージョンスライムは場に呪文召喚された時、場のモンスターと強制的に合体させることができる。オレの場のダメージスライムとフュージョンスライムを合体!」


2体のスライム族モンスターがくっつく、合体していく。


「合体召喚 サンダ―ボムスライム!」


空の場に、バチバチと電流を纏う、スライム族モンスターが合体召喚される。


カード情報 

サンダ―ボムスライムレベル6  種族スライム族 属性風 超能力????

合体条件 ダメージスライムを含む2体のスライム族モンスター


「サンダ―ボムスライムが、場に合体召喚された時、自分がこのターンに受けたダメージ以下のモンスター1体を破壊することがきる」

「!」

「受けたダメージは3よって・・そのレベル以下のバイクドラゴンを破壊する。」


サンダーボムスライムの体に纏う電流が集まり、大きな固まりになっていく。

まるで電気の爆弾のようだ。

それを投げつけた。


「サンダ―ボム!」


ボムバチッッッ。


バイクドラゴンに直撃した。


「バイクドラゴンを破壊!」

「・・・・・・チッ俺のターンは終わりだ・・・」


2ターン目

空 ライフ15 手札3

大地 ライフ15 手札5

空のターン


「オレのターンドロー・・・オレは、ダブル召喚を使う」


空の両手でバーチャル映像の手札に触れ、召喚を発動させた。


「レッドスライムとブルースライムを召喚!」


カード情報

レッドスライム レベル5 種族スライム族 属性火 

超能力 このモンスターが自分のターンに攻撃する時、このモンスターのレベルを2上げることができる。


ブルースライム レベル1 種族スライム族 属性水 超能力????


「場の2体のスライム族モンスターを合体させ、ジャイアントスライムを合体召喚!」


カード情報

ジャイアントスライム レベル9 種族スライム族 属性水

超能力 このモンスターが相手に破壊された時、デッキから1枚、好きなスライム族モンスターを手札にくわえることができる。

合体条件スライム族モンスター×2


「ブルースライムがレッドスライムと一緒に合体素材に使われた時、デッキからイエロースライムを手札に加えることができる」


空はイエロースライムを手札にいれた。


「オレはレベル9のジャイアントスライムとレベル6のサンダ―ボムスライムで、プレイヤーに直接攻撃だ」

「!」

「す・・すごいよ・・・この攻撃が一気に通れば、大地君のダメージは15ポイント、師匠の勝ちだ」


だが大地は、その攻撃に一切動じようとはしていなかった。


「焦るなよ、早漏が!オレは呪文発動、合体解除エリア。このターン、場にあるすべての合体モンスターをデッキの一番下に戻される。そして、その戻した合体モンスターの合体素材になったモンスター達を、すべて場に呪文召喚する。呪文召喚されたモンスターは待機状態になり、攻撃にも合体素材にすることもできない」



待機状態とは、攻撃も合体素材にできない状態。

ターン終了時に回復する。

攻撃に参加した場合も、モンスターはこの状態になる。

呪文や超能力による合体素材にすることは可能。



空の場の2体のスライム族合体モンスターは、デッキの一番下に戻され。

その合体素材になった、ダメージスライム、フュージョンスライム、ブルースライム、レッドスライムが、空の場に呪文召喚される。


「ああっ・・ほしい!あとちょっとで勝てたのに・・・師匠」

「やるな大地」

「ハッまさかおまえ・・・あの程度で俺に勝ったとでも、少しでも思ったのかよ?」

「いや・・まったく・・・・それにオレはもっと、このカードバトルをおまえと楽しみたいからな・・」

「ケッ・・・その余裕、ジュリンしてやるよ」

「大地」

「あん?」

「オレのターンは終わりだ・・・」


「・・・・・・・・・・俺のターン、ドローだ」



3ターン目

空 ライフ15 手札3

大地 ライフ15 手札4

大地のターン


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