VS関東チャンピオン①
『モンスタートランプ』基本ルール。
デッキは、52枚以上で組むこと。
同じカードは、4枚まで入れることができる。
カードの種類は、モンスターカード、呪文カード。合体カードの3種類。
これらのカードを自由に組み合わせ、52枚以上のデッキを組むこと。
モンスターカードには、名前とレベル、その種族と属性、そのモンスターの持つ超能力が記載されている。
レベルはモ高い方が強く、モンスター同士のバトルでは高いほうが勝ち、低い方は負け、破壊され、墓地にいく。
墓地とは使い終わったカードがいく場所。
もし、同じレベル同士のバトルの場合、両方が破壊され墓地にいく。
相手にモンスターがいない場合、相手プレイヤーに、直接攻撃することができる。
直接攻撃した場合、その直接攻撃したモンスターのレベル分だけ、相手プレイヤーにダメージをあたえることができる。
モンスターの属性は、火 風 土 水の4種類があり。
すべてのモンスターは、かならず、この4つのうちの1つに属している。
(トランプに当てはめると、ハート(火)、スペード(風)、クロ―バ―(土)、ダイヤ(水)になる。)
モンスターの召喚は、1ターンに1回のみできる。
モンスターは、1ターンに1回のみ、攻撃宣言ができる
このルールさえ守れば、召喚、攻撃の、順番の組み合わせは自由だ。
例1
1 モンスターを召喚する。
2 その召喚したモンスターで攻撃。
3 ターンを終わりにする
例2
1 前のターンからいるモンスターで攻撃。
2 攻撃後、モンスターを召喚。
3 召喚したモンスターで攻撃。
4 ターンエンド
等。
呪文は基本、いつでも発動可能。
発動条件がある場合、それを満たせばいつでも発動可能。
呪文は、あとに出した方が、早く効果が発揮される。
例
相手がカード1枚引く呪文を発動したとする。
その効果が発揮される前に、こちらが相手と同じカードを1枚引く呪文発動。
その場合、先にこちらからカードを1枚引き、そのあとに相手がカードを1枚引く。
モンスターの攻撃方法は二つ
選択式と、一斉攻撃の二つ。
選択式は、自分のモンスター1体を、相手モンスター1体を選択し攻撃させること。
相手モンスターがいない場合、相手プレイヤーを直接攻撃することができる。
一斉攻撃
自分のモンスター2体以上を選択肢、相手プレイヤーに一斉攻撃させること。
一斉攻撃された側は、モンスターがいる場合、その一斉攻撃してくるモンスターの中から、一体を自由に選び、自分のモンスター一体とバトルさせることができる。
これをガードと呼ぶ。
ガードしない選択も可能。
ガードされなかったモンスターは、プレイヤーに直接攻撃することができる。
一斉攻撃で、ガードできなかった場合、カードガードを使用できる
カードカードとは手札を1枚捨てることによって、一斉攻撃でガードできなかったモンスター1体の攻撃を無効にすることができる。
カードカードは、手札があるかぎり何度でも使用できる。
攻撃したとき、モンスターは待機状態になる。
待機状態になったモンスターは、そのターンに、攻撃も合体素材にできなくるなる。ターン終了時に回復する。呪文や超能力を使い、合体素材にすることは可能。
攻撃中に、あらたなモンスターがあらわれた時、攻撃中止、または、そのあらわれモンスターを選択して、攻撃することができる。中止した場合、攻撃参加扱いとして、そのモンスターはダウン状態になる。
自分ターンに一回だけ召喚でき、同時に3体まで召喚可能だ。
2体の以上の、モンスターを召喚する時、リスクがある。
2体同時召喚をする場合、次の自分ターンまで呪文を使用してはいけない。
使用した場合、そのターン一斉攻撃は不可。
3体同時召喚をする場合、手札のカード3枚を、デッキの一番下に置く。
使用した場合、そのターン一斉攻撃は不可。
実質、手札が6枚ないと、3体同時召喚はできない
超能力は、モンスターがもつ固有の能力だ。
自動で発動するタイプや、自らが発動させないと発動しないタイプ等がある。
『この超能力は呪文と同じ扱いで使える』と、記載されてあるものは、呪文と同様に使える。
他の召喚方法について
呪文文召喚とは、呪文効果による召喚。1ターンに1回の召喚とは違い、呪文効果を使用できるなら、1ターンに何度でも可能。
超能力召喚とは 超能力の効果による召喚。
1ターンに1回の召喚とは違い、超能力を使用できるなら、1ターンに何回でも可能 。
合体召喚とは、合体システムを使っての召喚。
1ターンに1回の召喚とは違い、合体システムを使用できるなら、1ターンに何回でも可能。
合体システムとは、2体の以上の決められたモンスターを、墓地に送ることによって。デッキの一番下の合体カードから、合体モンスターを1体を選び、場に出すことができるシステムである。
合体はそのターンに攻撃参加してないモンスターのみ可能。
攻撃後は合体はできない。
自分ターンの終わりに、手札が7枚上ある場合、6枚になるように手札を墓地に捨てなくてはならない。
合体カードは12枚までデッキに入れることができる。
通常のカードと裏側の色が違う。
デッキの一番下に常に置かれ、デッキをシャッフルする場合も、一緒にシャッフルせず、シャッフル後、またデッキの一番下に置かれる。
デッキの一番下に戻すという効果が発動された場合、実質、合体カードに組み込まれ、このバトル中使用できない。
モンスターが合体したとき、条件を満たしたモンスターを、デッキの一番下に置いてある合体カードから選び、合体召喚できる。
合体呪文とは、2枚決め以上の決められた呪文カードを墓地に捨てて、発動させる呪文である。デッキの一番下に置いてある、合体カードから選び発動させる。
合体カードの確認はいつでも可能。
合体カードが、何らかしらの方法で手札にあっても、捨てる効果以外に使用はできない。
お互いの初期ライフは15。
それを0にした方の勝ち。
その他の敗北条件は、ターンの始まりに、デッキから、カードを1枚引くことができない場合、そのプレイヤーは無条件で敗北となる。
マンガ投稿サイトに、自分のマンガを、6話ほど載せています。
いつかこの作品も、描いて載せれたらいいな。
とある中学の屋上に、一人の少年が、大の字で寝ていた。
「くーくー」
屋上に風がなびき。
「ん!」
少年は起きる。
上半身を起こし。
「ん~~~~~~~~~~~~~~」
伸びをする。
「ん!」
少年は、空が青いことに気づく。
「いい空だ・・・・いつかあの空より、ずっと、ずっと高く・・・」
少年は手のひらを広げ、その青い空に伸ばす
そのとき。
『キーンコーンカーンコーン』
チャイムの音が鳴る。
少年は気づく。
自分が、遅刻していることに。
「その前に教室だな・・・遅刻だ」
少年は教室に急いだ。
場所は変わり、2―A教室。
一人の生徒が帰り仕度をしていた。
「よし、帰るか」
生徒は帰り仕度を終え、立ちあがると。
ガシッ。
その肩を誰かに掴まれる。
そしてそのまま、強引に席に座らされる。
「よう、真琴」
「ま・・勝くん・・!」
その正体は前田 勝。
真琴と呼ばれる生徒の、1つ上の学年の生徒だ。
性格は横暴で短気。
人から嫌われ、この学校のボス的存在だ
そんな勝に、真琴は恐る恐る聞いてみた。
「・・・・・な・・何か用かな?」
「モンスタートランプやろうぜ」
「!」
真琴の体が、ビクンっと震えた。
モンスタートランプとは、2015年に開発されたカードゲームのことである。子供から大人、老若男女まで遊べる。世界最大のカードゲームである。
「い・・嫌だよ」
「はぁ?なんでだよ」
「だ・・だって・・・勝くん・・・・勝ったらボクのカードを、獲るじゃないかぁ・・・」
震える声で答える。
目には涙を浮かべていた。
この様子だと真琴は、以前にも何度か、獲られたことがあるようだ。
「なんだ、そんなことかよ。じゃあ俺に勝てばいいじゃねェーか?そうすれば俺からカードを獲れるぜ・・・くくくっ」
勝は、いやらしく笑う。
「そ・・そんなぁ・・無理だよぉ・・・勝クン・・この町内で一番強いじゃないかぁ・・・・」。
真琴の肩に置かれる手に力が入る。
ミシッ。
「ゴチャゴチャっと・・・・・・うるせェーよ!」
強い口調と共に、置かれる手に、肩がメキメキと圧迫されていく。
「!・・痛ッ」
真琴は悲鳴をあげる。
「とっととやるぞ」
ガシッ。
「!」
その勝の手を、誰かが掴む。
その者にするどい眼光をぶつける。
「・・・・・・誰だよ・・テメェーは?この学校の者じゃねェーな?」
「ああ、今日からこの学校に転校してきた、大空 空だ。よろしくな」
屋上で寝ていた少年が、ここに現れる。
その発言に、勝はツッコミを入れる。
「今日って・・・もう、学校、終わってるじゃねェーか!」
「そっか・・じゃあ明日からの転校生ってことで、よろしく」
空は笑って言う。
「な・・・なめやがって・・・俺をバカにしてのか?テメェーは!ああァ!」
「?・・・なんで?」
なぜ怒っているのか、空にはわかっていない様子だ。
そんな様子を見て。
「・・・・・チッ・・・・その転校生さんが、俺に何の用だ?まさかコイツのかわりに、俺様とカードバトルしようって言うんじゃねェーだろうな?ああァ!」
「ああ、やろうぜ。モンスタートランプ」
空は二コリと、勝負宣言をした。
その二人の間に、真琴が入る。
「だ・・・ダメですよ!この人とやっちゃあ!この人はこの町内で一番強い人なんですよ。負けたらカードを獲られちゃうんですよ。やめてください」
自分のせいで、空を巻き込みたくない。
真琴は必死で空を説得した。
「負けなきゃいいんだろ、それなら」
「ッ・・・・」
笑っていう空に、真琴は説得をあきらめた。
「それに、町内で一番強いって・・・すごいのか?」
「!」
その空からの質問に。
勝は。
「す・・・すげェーに決まってるだろコラァァァァ!」
怒号で答える。
「どれくらい?」
「え?・・・・・・そ・・・それは・・・・・・・さ・・最強無敵だよ」
すこしハニカムように言う。
いくら彼でも、自分を最強無敵というのは、少し照れがあったようだ。
「へーーじゃああんたに勝てば、オレは宇宙最強に近付けるな」
「はぁ?」
その単語に勝は、一瞬固まる。
そして。
「て・・テメェー・・!ふざけたこといってんじゃねェーぞォォォコラァッ!俺をバカにしてのか転校生!」
怒りをぶつけた。
宇宙最強、など言われれば、誰でもバカにされていると思い。
怒ることは必然だろう。
「してないさ、だからオレと、モンスタートランプしようぜ」
「ぐっ・・・・」
そのマイペースさに、勝は翻弄される。
「おもしれェ・・・いいぜ転校生・・やってやるよ」
「おおーいいのか」
嬉しそうな空に。
「だがここじゃあダメだ、テメェーみたいなふざけた野郎は、みんなまえでコテンパンに負かして、泣かして、この町で2度とモンスタートランプをできなくしてやるよ。バトル堂まできな、そこでカードバトルしてやるぜ。場所はソイツが知ってる」
横であたふたと二人の会話を聞いている、真琴を指さす。
「逃げるなよ転校生。テメェーのカードを根こそぎ奪ってやるんだからなァ!あははははははははははははっ」
勝は笑い声ともに去っていった。
「・・・・・・」
真琴は後悔していた。
空を巻きこんでしまったことに。
そんな真琴の肩をポンっと叩く。
「案内してくれないか・・」
「え?バトル堂ですか?」
「いや・・・・・・職員室。遅刻したから怒られにいかなきゃ」
「・・・・・・・・・・・きっと、欠席扱いですよ」
どうやらしばらくは、バトル堂に行けそうにもない。
バトル堂に向かう途中、二人は会話をしていた。
「海外!空くん3年間、海外に住んでたんですか?」
「ああ・・その間モンスタートランプできなくってさ、はやくやりたくてウズウズしてんだ、オレ」
「・・・・・・・」
(3年もブランクがあって、あの勝クンに挑めるなんて、もしかして空くん、元日本チャンピオンとか?・・・・たしか3年ほど前に、最年小日本チャンピオンが生まれたって、聞いたことがあるけど・・・・・・)
「まさかね・・・・・」
「あ!」
空は声を上げ、前方を指さした。
その方向を、真琴が見ると。
「あ、あそこが、バトル堂です」
空き地の中に、大きな洞窟があった。
ゲームのような。
奥にはうっすらと、地下に続く階段も見えた。
看板にはバトル堂と書いてある。
「なんか、洞窟みたいな場所だな」
空からの質問に。
「そういう風に作ってあるみたいですよ」
真琴は答える。
「・・・・なんのために?」
さらなら質問に。
「ん~~~~・・・さあ・・・・今度、店長に聞いてみます。」
答えられなかった。
二人は洞窟内に入り、地下階段の横にまできた。
「下に降りてみましょうか」
「ああ」
二人は階段を降りていく。
カツカツカツ。
「なんかドキドキするな」
「そうですね、ボクも何度も来ている場所ですけど、ドキドキします。ゲームの世界みたいで」
「ラスボスとかいそう」
「それはちょっと・・・でも空くん、3年間モンスタートランプやってこなかったんですよね?」
「まったく」
「じゃあ驚くかもしれませんね。モンスタートランプの進化に」
「進化?」
奥から光が射す。
「光だ!」
二人はその光に向かってい歩いていく。
パアアアアアアアア。
白い光があふれた。
「おおーーひれェーーーー」
そこには、大きなドーム状の空間があった。
壁は真っ白で、大きさは半径50メートルほど。
中にはたくさん円形状の闘技場があり。
その上でカードバトラー達が、バーチャル映像のモンスターを従わせ、カードバトルをしていた。
空はそれに目を奪われ、子供のように魅入っていた。
カードバトラーとは、モンスタートランプする者の総称である。
「ふふ、どうです?ここがバトルドームです。モンスタートランプをバーチャル映像で、カードバトルできるんです」
「すげェーなー」
空は感心していた。
「うっ・・・・うわあああああああああ!」
空・真琴「!」
そのとき、たくさんの闘技場のうちの1つから、悲鳴が聞こえた。
その方向を二人は見る。
「何事!」
「あそこだ!いってみよう真琴」
「は・・はい」
二人は、悲鳴が聞こえた場所に駆け寄る。
そこにいたのは。
「あ・・アレは!・・・・・・勝クン?」
「ううっ・・」
手と膝をつき泣く、勝の姿だった。
「泣いている・・・一体何が・・・・」、
その姿に、真琴は困惑するばかりだった。
その闘技場の上に、もうひとり人がいる。
白いスーツに金髪、いかにもナルシストという風貌だ。
その者は、すすり泣く勝に近づき、見下すように言った。
「君の負けだね、町内最強クン」
「ううっ」
勝はさらに泣いてしまった。
「ま・・・勝クン・・・あの人に負けたんですか・・・・・」
「・・・・・・ということは・・・」
「へ?」
「あいつが町内最強」
「・・・・そ・・そうなりますね」
二人のやりとりしている間に、勝は、金髪の少年に何かを手渡している。
それは、デッキだった。
デッキとは、モンスタートランプをするために必要な、52枚以上のカードの束のことである。カードの種類は10万枚を超え、その中から自由に選び、組んだのがデッキである。
金髪の少年は、そのデッキを、勝に見せつけるように持つと。
とんでもないことを言った。
「君のデッキは、僕がすべてもらうよ」
その言葉に真琴は、衝撃を受ける。
「!・・・そ・・そんなぁ・・・普通賭けバトルで賭けるカードは、1枚が原則のはず・・・デッキすべてを賭けるなんてありえない」
。
「そのことについては、私が説明するよ」
「店長!」
「やあ・・・真琴くん」
その声に振り向くと、そこにいたのは、このバトル堂の店長、天野 剣也だった。
「・・・じつはね・・・・」
店長は二人に、これまでに経緯を話し始める。