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転生大賢者の現代生活  作者: サクラ近衛将監
第一章 大賢者の学校生活

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10/10

1ー10 海水浴 その一

 現世でアイドルと呼ばれる娘たちはこぞって水着姿で雑誌を(にぎ)わしており、中には大事な部分を小さな布切れで隠し、細紐だけで身体に何とか繋ぎ止めている水着(?)を着て、己が肉体を露出させておるのぉ。

 確か旧約聖書とやらに出て来るソドムとゴモラも退廃的であるがゆえに神に滅ぼされたとあるが、或いは現世はそれに近いのではないかとさえ思うのじゃが・・・?


 斯様(かよう)に儂の(ジジイ)の意識と現世の若者(若者だけではなさそうだが・・・)とは、感覚がずれておる様に思う。

 ウーン、正直なところ、もしも肌の露出した水着姿でかおりに迫られると、辛抱できるかどうか儂には自信がないな。


 爺としての儂ならば、無論手は出さぬ。

 じゃが、15歳という肉体はそうは行かぬのじゃ。


 挑発されれば嫌でも応じてしまうのじゃ。

 前世で古女房に捕まったのがまさにそれじゃった。


 色気で(から)め取られたと言っても、間違いでは無かろう。

 ま、そうは言いながらも、古女房を嫁に迎えたことに後悔はしておらぬがな。


 じゃが、現世の今の立場ではいかにもまずかろう。

 前世では一人前の魔導士になっておったから、女房を養うだけの金も有った。


 じゃが、今は、単なる佐島家の居候にしか過ぎんのじゃ。

 男女の関係になるのはいかにも早すぎるじゃろうな。


 前世では15歳と言えば嫁を貰ってもおかしくはなかったのじゃが、現世での成人は少なくとも18歳、大学卒業までを見据(みす)えるならば、22歳頃までは自立もままならぬのじゃから、無鉄砲な行いはできないじゃろう。

 このままでは、いかにして若い身体のリビドーを抑えるかの試練になりそうじゃな。


 海水浴のデートについては、結局、かおりに押し切られてしもうたわい。

 7月30日(月曜日)に大浜海水浴場に行くことになったのじゃ。


 水泳については、幸次郎も小学生の折からそれなりにできる様じゃったから、海で泳ぐことに問題は無いじゃろう。

 あとは海浜での日除けの問題と、生理的障害だけかな?


 ネットで女子(おなご)の裸を見て慣れさせる作戦をやってみたが、なかなか上手く行かぬのじゃ。

 止むを得ず、儂の亜空間の中で密かにエロ動画の鑑賞まで行って鍛えようとしたのじゃが、正直言って全く自信がない。


 エロ動画をどうしたかって、うーん不本意ではあったのじゃが、少し離れたところにそうした動画を見るのが趣味の男が居って、それが独身で、部屋の中には『18禁』のDVDが無数にあったのじゃ。


 この男、部屋の整理ができていなく、部屋の片隅に無造作に積み重ねてあったものの内、三つを無断で拝借してきたのじゃ。

 DVD等を扱うのには手袋をしていたし、ポータブルDVDプレーヤー も奴の部屋の押し入れの底に押し込まれていた古いものを使わせてもらった。


 一度充電すれば本来は6時間ほども使える代物のはずじゃが、バッテリーがへたっていたのか、4時間ほどしか使えなかったのじゃが、儂の目的には十分な代物じゃった。

 うーん、法には触れるかもしれぬが、当人は無くなったことに気づいてはおらぬし、翌日にはちゃんと元に戻しておいた故、儂が盗んだという証拠は一切ないのじゃ。


 そんなこんなで、人には言えぬ訓練をしてみたのじゃが、生憎と、幸次郎の儂のこの身体は、いつなんどきでも発情するのじゃ。

 最終的には、とにかく魔導で身体を拘束してでも、ビンビンとなりそうな分身を抑えることにしたわい。


 これで不能になっても困るのじゃが・・・。

 一応、当日のためにキャンプ用のポップアップ式テント二張りと折り畳み式パラソルを準備した。


 儂の小遣いは、例の50万円の入金があってから懐が豊かなので、金銭的には問題がない。

 テント二張りの一つは三~四人用、もう一つは一人用で、一人用のテントはトイレ用に使う予定だ。


 海水浴場に海の家があればトイレもある筈なのじゃが、ネットで調べると、どうも海の家では隠れた性犯罪も多いようじゃ。 

 トイレや更衣室に仕掛けられる盗撮カメラなんぞはそこら中にあるみたいじゃ。


 実際に夜の狩浜海水浴場を訪れて、人知れず調べてみたが、トイレも更衣室もその半数近くに盗撮カメラが仕掛けられておったわい。

 まあ、不法行為を放置するのも気に入らぬから、仕掛けられていた盗撮系のカメラ類全てを破壊しておいた。


 メモリーも光素子も機能しないようにしておいたので、修理は不可能じゃろう。

 仕掛けた奴は取り外して、別な機器を設置するという出費を強いられることになる。


 ついでと言ってはなんじゃが、取り外しの際に、触れた者にはちょっとした電撃を与えるように細工をしておいた。

 設置した奴には当然の罰なんだが、仮に無関係の者が触っても騒ぎにはなるじゃろうから、それを狙ってのことじゃ。


 できれば、かおりには海の家を使わせないようにするために、テントを二つ用意したわけじゃ。

 そのために結構な荷物にはなるな。


 少々、嵩張(かさば)るんじゃが、大きなスポーツバッグで持って行くことにした。

 食事や飲料水は、現地調達で構わないだろうと思っている。


 夏場の暑い時期は食中毒の危険もあるからのぉ。

 だが、当日、家の前で落ち合った時、かおりは大きなクーラーボックスを抱えておったよ。


 俺は白基調のバーミューダパンツ、アロハシャツに近い絵柄模様の開襟シャツ、スポーツサンダル、サングラスにカンカン麦藁(むぎわら)防止の出立(いでたち)じゃ。

 一方のかおりは、水色のワンピースに大きなひさしの白色麦藁帽子に少し大きめの反射ミラー・サングラス、そうして足元はストラップ付のサンダル履きじゃな。


 うん、大きなクーラーを肩から下げていなければ可愛いのじゃ。

 止むを得ないから、男の儂が荷物持ちになって大荷物を二つも抱えることになったぞよ。


 地下鉄で墨河駅から九幌駅に行き、九幌駅前のバス停で大浜行きのバスに乗り換えじゃ。

 バスは大浜の海水浴場入り口まで連れて行ってくれるのじゃが、地下鉄に比べると信号のある一般道路を走ることになるために、往復の時間が長くなるのが不人気の一つの理由のようじゃな。


 尤も、マイカー族は車で自由に動いておる。

 狩浜も大浜もかなり大きな駐車場を抱えているので、駐車場所に不足は無いようじゃ。


 ただ、そうした人たちの多くは、たくさんの人が集まる狩浜を好むようじゃ。

 あるいは異性を求めるリビドーの表れなのかもしれぬな。


 狩浜海水浴場の場合は、地下鉄九幌駅からおよそ20分で狩浜海水浴場の最寄り駅に到着できる。

 一方で大浜海水浴場は、バスに揺られること40分を超えるのじゃ。


 大浜海水浴場にも海の家は有るんじゃが、結構な数のテントもパラソルも有って、広い砂浜は実に色鮮やかじゃった。

 儂もかおりと設置場所を相談しつつ、テント二つを外れの方に設置し、パラソルを立てた。


 折り畳み式の椅子と小さなテーブルもある。

 トイレ用のテントには、震災用の組み立て式簡易トイレを設置しておいた。


 使用すると後処理の問題はあるのじゃがのぉ・・・。

 魔導で片づけるのはできるが、今回は控えるつもりじゃ。

 

 面倒ではあるが、まぁ、近くの藪の中にでも穴を掘って埋めるつもりじゃ。

 お小水は固められ、大の方は袋に収納されるんじゃが、この袋は土に埋めると、分解して無害なものに変わる優れモノのようじゃ。


 食い物と飲み物は、かおりがいっぱいクーラーボックスに貯め込んでいたよ。

 従って、現地調達の必要は無くなったな。


 着替えは、大きな方のテントですることにしたし、クーラーボックスもテントが風で飛ばないように大きな方に重しとして据えてある。

 男の水着なんてそんなに変わるもんじゃない。


 まぁ、ブーメランなどと云う妙な水着も有るけれど、儂は至って単純、スパッツ型の黒の水着だ。

 かおりの方は、比較的肌の露出面積が少ないセパレート型の花柄水着で、同じ柄のパレオが付いているものじゃった。


 うん、事前に心配したほどはエロっぽくないんで安心した。

 これなら儂の分身も何とか大丈夫じゃろう。


 水着に着替えた時点で午前10時半、せっかく海に来たんだからと早速二人で近場の海に入る。

 互いに海水を掛け合ったりしながらじゃれ合い、はしゃぎ、沖に出ないように浅い場所で泳いだりする。


 かおりの弾ける笑顔が(まぶ)しいぞな。

 それから、テントの前のパラソルの下で休憩しながら冷たい飲み物を飲む。


 テントは、大人四人が寝ころべるほどの大きさのテントなので、二人で入っても十分に余裕はあるのじゃが、今は左程疲れているわけじゃないからパラソルの下で十分じゃ。

 そうしている間にも儂の策敵範囲に危険を察知した。


 儂やかおりに関わる危険ではない。

 端的に言えば、小さな子が少し沖合で(おぼ)れて命の危険に(さら)されているのじゃ。


 これほど人目があるところでは魔導術は使えない。

 儂は、「行ってくる。」とかおりに呼びかけてからダッシュした。



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