第10話 チュートリアル『魔法』(1)
翌朝、朝食を摂った後、早速のこの世界での生き方チュートリアルを魔女さんが実行してくれることになった。
「今日はまず、武器と魔法の扱い方を教えよう」
まず、私の家にある猟銃についてはこの世界にないものであるから、悪目立ち防止のため使用不可。
剣、短剣、大剣、槍
短銃、長銃、弓、杖
このあたりがナット王国で入手可能な武器であり、ここの近隣諸国でもメジャーであるとのこと。一応、銃というカテゴリーはあるらしい。
今後ほかの適性武器のほうがよくなる可能性もあるが、とりあえず、レベルを上げるためには城下町の近隣でレベリング。
ファンタジー系ゲームよろしく、城下町から少し離れると魔物がでるとのこと。現状どのぐらいの魔力やパワーを持ち合わせているかが不明なため、城や家を万が一破壊しないため、城の敷地から3キロ地点ぐらい、かつ私の家がペーストされた場所から城を挟んで対角線上に陣取り、戦闘訓練を開始することになった。
また、戦闘訓練で”うい”に危険が及んだら困るので、【無限フリースペース】の中に昨晩、ういのケージとトイレとお水。危険が及ばないよう囲われた室内ドッグランを作り、お留守番ができるようにした。居住環境も配慮し、フリースペースの中に仮住まいを作った形だ。
家でのお留守番は、時間がとまっちゃうということ、いくら結界があるとはいえ心配であり、なによりもこもこしたお犬を近くにおいておきたかったため、考えた結果一番安全な場所を作ったわけだ。
復興を開始するにあたり、この王国復興に必要なのは
・資金の調達
・産業の定着安定
ではあるものの、ここの国民の半分は国の資金を食いつぶし生きてきた世代なので、楽しんで労働を行い、対価を得て生活できるように職業訓練もあわせていかなければならないと思われる。実際どう動いていくかについては、臨機応変に考えていこう、という話になる。
◇
戦闘訓練ポイントに到着。
「残念ながら剣の扱いを教えられるものは現状おらん!アオは我流でなんか使っておるが正しく人に教えられるような感じではなさそうでな。銃の扱いはは手ほどきをうけたことがあるとのことだから、あとでこの世界の銃を試射してみてくれ。なので、私が教えられる魔法から開始するが、今あるチーズのスキルはスキルは[合成、時間干渉。魔法属性:雷、地、召喚]とな。スキル時間干渉と属性:召喚はここ最近使える者はいなかった失われたスキルであるから、実際使ってみるしかないのう。ただ、おぬしの世界は魔法のない世界であったから、魔法を使う基礎から教えないとな」
「わかりました!よろしくお願いします」
「よし、良い返事。お前はこちらの都合で呼び出しているから魔力量、素養は最高ランクとなっているはずじゃ。だから使いこなせばこの世界で無双ができるぞ、多分な。そのぐらいのギフトがなければ、復興にやる気を出してもらえないからのう」
なるほど?……要するに、基礎的な魔力量がもりもりに盛られているってことだから、魔法の使い方に気を使わないと災害を引き起こしてしまう可能性があるっていうこと、だよね。




