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【完結】俺って何故か押入れから異世界へ行き来ができるっぽい!〜 華 〜  作者: 凪


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タラサで充電旅行したいって話

「売り物が早くなくなるが、俺の仕入れのセンスがあるってことなのではないか?

 売れない不良在庫抱えるよりはいいはず」


 カフェの飲食スペースでスタッフミーティング中の会話である。

 茶うけはコーラゼロとポテチ。

 コーラもポテチも安定の美味さ。



「まあ、おかげで俺も冒険者の依頼も片付けに行ける」


 ジェラルドは手帳を開いてスケジュールの確認をしているようだ。



「それに俺には故郷の方でも新しい売り物を作る時間が必要だ。あちらの通貨の予算がないと仕入れができない、ミレナも冒険者の仕事少しはするだろ?」



「それはそうだけど……」 


 ミレナは箸の練習をするために真剣な顔でポテチを箸で掴み、パリパリと食べている。

箸の使い方がだいぶ上手くなってる。

 箸は手も汚れなくていいよな。



「そうだ、空き時間に旅行に行ってキレイな写真を撮って、そんでちがう土地の花街で新しい娼婦さんに交渉してえちち本の出演を依頼をするのも悪くない」


「ショータはえちち本以外にあちらで稼ぐ方法はないわけ?」


 ミレナがジト目でまた見てくる。



「エロ以外のお話となると、感動させたり、なんかよほどの面白い作品を書かないといけなくなる。

それにはかなりの才能がいるんだよ。

エロなら可愛くてキレイな女の子の服を脱がしてあんあん言わせておけばわりと何とかなるのだが」


「あんあんて……」

「おっと、女の子の前で言う話じゃなかったな! すまん!」


「じゃあショータは旅行に行くの?」


「エロはエロ需要のある人に、美しいファンタジー背景素材写真集はそれを求める人に需要があるはずだし、三日カフェで働いたら旅行に行こうと思う」

「それでどこに旅行に行くの?」


「そうだな、今の時期、つまり夏に行くなら褐色美女のいる所とかかな? 島とか、あ、でも水の都もホントは夏が良いって言ってたな、露店のおねーさん達が薄着になってウインナーとか焼くんだって!」 


 ゴッ!!


「痛っ」



 俺の横に座ってたミレナが俺の脛を蹴ってきた。

 薄着のおねーさんとソーセージ発言が下品だったか、いや油断した。



「水の都は行ったばかりじゃないの」

「じゃあやはり褐色美女のいる海辺か逆に色白美肌の美女がいるかもしれない山か高原? でも先日滝に行ったし、やはり今度は海かな」


「海……海の食べ物……海藻を採るギルドの依頼でも受けようかしら」


 つまり俺の旅先についてきたいのかな?

 まあ、ミレナも一応冒険者のシーフだし、用心棒その二だと思えば有りかもしれない。


 そういやドールのミラは接客などで疲れたのか、ソファの上で寝てる。



「ミラは大丈夫かな?」

「寝れば魔力がある程度は回復するだろう。でも魔力に満ちた場所に連れていくのも悪くないぞ。

というか手っ取り早い」

「つまりジェラルドの家ってか、森の賢者の木の家?」


「そこでもいいが旅先に、あ、聖地とかどうだ?」

「聖地? 聖女とか聖者ゆかりの地?」


「神様だ。タラサの海底神殿がある海底都市は海神の加護のある聖なる地だ」

「すげぇ! 神様そのもの!?」

「ああ、海底都市は壁の向こうで魚が泳いでるのが見えて奇麗な場所だ」

「それは素晴らしい! 行かねば!」


 伝説の海底都市アトランティスみたいなものかな?

 ワクワクするな!

 最高に映える所な気がするが素材集として売るなら海底都市の写真はイラストに見えるようにしっかり加工しないとな。



「ふーん、海底都市は私もまだ行った事ないから付き合ってあげてもいいわよ」


 ミレナのセリフを要約すると連れていけってことだよな?


「俺もたまには違う土地の依頼を受けようと思ってた、飽きるから」

「じゃあ三日カフェで働いた後に三人とミラで海底神殿に旅行兼仕事に行こう」

「「了解」」


 決定!


 取材旅行だ~!

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― 新着の感想 ―
[一言] AIで写真風にCGを作れるから途中でAI判定くらいそう。 ミレナは翔太の前でソーセージの両脇に添えた目玉焼きの黄身をフォークで突き刺して潰した後、ソーセージに絡めてから食い千切るように食べ…
[気になる点] 茶うけはコーラゼロとポテチ。 これって、一見健全そうで、ん? [一言] まぁ、余計な一言には気を付けよう!
[一言] 翔太...残念すぎる...ww エロ話をサラッと女子の前でw ミラを想像するとホッコリしますね!可愛いドールが寝てたり肩に乗ってたりとか( ^ω^ )
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