81.蜘蛛の洞窟ボス部屋
補助術を掛け直し、〔麻酔〕と〔中和剤〕を使い大部屋に突入。
そこは赤い糸と青い糸が張り巡らされた紫の部屋。予想通りMPとHPが同時に削られていく。
出て来たのはやや大型の赤蜘蛛青蜘蛛の2体。
速攻の『バインドウイップ』で青蜘蛛を拘束し、そのまま流れるように、
「キュア!」
ここまではお決まりの行動パターンなので、自分にも出来たけど後はゲーム慣れしてる二人にお任せする。
ちなみに継続ダメージではやはり自分のキュアは失敗しないらしい、って事は継続ダメージ下の回復及び、拘束による敵の邪魔が自分の役目となる。
〔濃縮治療液〕で、全体回復をしてそのまま『ネックハング』で青蜘蛛を拘束。
ちなみに二人はまず赤蜘蛛から倒す事にしたようだ。自分の理解できる範疇だと多分MPがあるうちに赤蜘蛛を倒そうって事だろう。
ネックハングが解けて、青蜘蛛が術モーションに入ったので『ハードヒット』で邪魔をし、
それでも、更に術を撃ってくるのでそれは術耐性の高い自分が体を張って受けきる。
何なら鞭で連続攻撃を食らわす。それで何発かは青蜘蛛の術を妨害して、再使用可能になった『バインドウイップ』で再び拘束からの、
「キュア!!」
ちなみにその間二人は果敢に赤蜘蛛を攻撃。二人とも自分より手数こそ少ないが、攻撃力は全然上!
なんでも剣使いのバルムンク君はクリーンヒット?要は防御されないように攻撃した方が効率がいいとか?
そりゃ誰でもそうじゃないの?って思ったんだけど、剣はクリーンヒットで安定的に良さげなダメージを出し続けられるんだってさ。
逆に徐晃さんの斧は安定ダメージも出るけど、防御の上からでもそれなりにダメージが出て、そこに上乗せするように相手に一瞬隙を作るテクニックがあるんだとか。
だから徐晃さんが作った隙間にバルムンク君がダメージを加える事で効率よく敵を削れるって寸法。
ちなみに「いいな~そういうの~」って言ったら、
自分は鞭がBLANTで隙を作るのに向いてて、剣鉈がSLASHで安定ダメージなんだってさ。
一人で出来るんだから頑張れとのことです。知らなかったわ~。
まぁ、でも今回は回復役でもあるから、攻撃は基本二人にお任せで回復に専念。
でも、回復って動けないから、意外と周りが良く見える。
今まで何とか戦う事に必死だったからこうやって他人の戦いを見るのって勉強になるな~。
はいはい『ネックハング』でもう一回青蜘蛛拘束。
赤蜘蛛を倒し終わった二人が青蜘蛛にかかればあっという間に削りきり、
どろどろと溶け落ちる青糸と赤糸。
白い部屋になり、部屋の真ん中には宝箱。
二人が自分を見てくるので、まずは宝箱の罠を操作。罠発動しないようにしてから今度は字術『ジェラ』を宝箱に描くと宝箱が一回白く光る。
最後にMPを流し込み鍵を外す。中には紫色の大盾が一つ。
このメンツで盾使いは一人だけなので、徐晃さんに任せると、
「うーん、基礎能力自体は微妙だわ・・・」
「そうですか、でも徐晃さんにはちょっと低級のダンジョンですもんね」
「ああ、じゃあ売るしか無いか」
「いや、それがな・・・、これHPとMPを吸う事で一時的に物理も術もダメージカットが出るらしい」
「へ~でもこのクラスのダンジョンじゃやっぱり上級者には物足りなさそうな気がするけど?」
「ダメージカットって言うと、ある程度のダメージ量までは食らわないみたいなことですか?」
「そう言うことだな。勿論上級の敵は叩き出してくるダメージ量も大きくなるが、この盾%カットらしい」
「ああ、1000ダメージの10%カットなら100減算できるみたいな」
「へ~じゃあ、上級になればなるほど使えそうな」
「だな。使えるなこれ。なんなら合成とかに使ってこの効果だけ残せれば、かなりいいものだ」
「合成?」
「ああ、そのうち出てくるだろうが、ボスドロップの特殊効果装備は割りとすぐに能力値的に使い物にならなくなる。そこに数値的に優れたプレイヤーメイドの装備とくっつけて、特殊効果のある数値的にいい装備を作るのが合成だ」
「へ~そんな事が」
そんなこんな話しながら、休憩。まだダンジョンは続きそうだ。




