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L.L.~迷宮人生~  作者: 雨薫うろち
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71.森のクエスト

 ログイン時間を合わせて、再び魔法剣士と冒険だ!と意気込んだ所で、一人の男性に声を掛けられた。


 「あんたら、もしかして冒険者か?もし時間があれば頼みがあるんだが」


 「何か困り事ですか?」


 「うむ、この村で樵をやってる者なんだが、先日森の奥でこの辺りじゃ珍しい魔物に襲われそうになって、商売道具の斧を落としてしまってな。困っておるんじゃ。お礼と言ってもちょっとした木工細工くらいしか作れぬが、助けると思って引き受けてくれぬか?」


 「ふむ、どうする?」


 「自分は構わないですよ。ちょっとしたとは言ってますが、多分自分達初級者には丁度いい物が手に入るんじゃないでしょうか?」


 「じゃあ、引き受けます」


 ぴこーん!


 いつものクエストの音がした。


 「ワシも若い頃は故郷を飛び出して兵士になり仲間と魔物を狩ったものだが、アレは術を使うから十分に対策して向かうと良い」


 対策って言われてもな~。術防御の対策って心上げたり、妖獣装備位しか分からないんだけど?


 「どうする?対策だって」


 「自分は<与術>使いなので、攻防対策出来ます。だから依頼されたんじゃないでしょうか?」


 なるほどね~、バルムンク君はちゃんとしてるな~。自分は火とか飛んでくるの怖いからひたすら心上げるしか分からないからな~。


 「じゃあ、行こうか!」


 大よその方向と距離を聞いて二人連れ立って出かける。


 中々に深い森が迷路の様なので、地図を見ながら迷わない様に気をつけて進む。


 ふと、怪しげな植物を見つけた。魔物では無さそうだし、隠れてるわけでも無いが、妙に気になる変な花。


 何で気になるのか、一応<診察>使ってみると、罠だった。


 青い花弁の花に手を近づけると<罠操作>を使うか選択になったので、MPを流し込むと操作状態になる。


 花弁の真ん中から針が飛ぶみたいなので、少し離れたが、


 3歩が現状の操作範囲ギリギリと言う事で発射させると、花の向かいの木に針が刺さったのを確認。


 ん~森の中だと、こういう罠もあるんだな~って感じ。


 その後もいつもの虫やら草やら倒してると、また変な蔓草。


 近づいて操作すると、これは捕まえる系罠みたいなので、どうするかと思っていたらバッタが飛んできた所に、発動。


 動けなくなったバッタを二人で殴ったり斬ったりして、あっという間に倒しきる。


 ふむ、操作した罠を魔物に使う事も出来るんだな~。


 問題はどうやって罠の場所に誘い出すかだけど・・・、毒餌で誘い出せばいいのか。


 そうすれば、手持ちの罠を消費せずに済むので、お金が浮く。素晴らしい。


 しかし、まあ面倒臭い迷路だな。


 「あのさっきから、迷わず進んでますけど、大丈夫なんですか?」


 「いや、迷ってるけど帰る方向は分かってるから最悪は大丈夫。<地図>も使ってるし」


 「ああ<地図>持ってたんですね。じゃあ、良かった。もう道が分からなくなってたので、不安で不安で」


 「いずれは遺跡の探索したいから、ダンジョンで日々練習してるからね~」


 「なるほど、だから森ダンジョンの罠も簡単に見破ったんですね」


 「森ダンジョン?」


 「ここは、森ダンジョンですよ?」


 「樵のおじさん、なんでダンジョンなんか入ったのさ?危なくない・・・はっ!」


 「どうしました?」


 「これは、まさかはめられた?だって一般のヒトがダンジョンなんて危ない場所に行くわけ無い!自分達を誘い込んで、どうする気なんだ?」


 「いや、多分素材集めの為にやむを得ず入ったんじゃないですか?」


 「ダンジョンには素材は無いよ?魔物を倒せば鞄に入ってるけど」


 「だから、ダンジョンの木の魔物でも倒しに来たんじゃないですか?っていうかさっきから<採集>してないのに鞄に素材増えてませんか?」


 すぐに鞄の中身を確認すると、


 「増えてた。本当にここはダンジョンだ」


 そして広い空間にヒトサイズのカマキリが一匹待ち構えていた。


 「どうしようデカイよアレ」


 「行くしかないですよ。普通の虫はどの属性でも効くし、一番単純に攻撃力の高い火を使います」


 バルムンク君の剣が燃え、そして自分の鞭も燃えるエフェクトが付く。


 <字術>は森に入ってから、効果が切れる度に使ってあるし、あとは『サイキックアーマー』『サイキックアーム』で、自分の攻防を上げておく。


 バルムンク君にはかけられないようなので、自分だけ強化。


 まずは、先制の毒餌!カマキリは肉食だから肉団子!


 手の鎌をうまく使って毒餌を食べたカマキリに一気に間合いを詰めて『バインドウイップ』からの、


 投石!と飛ぶ剣撃!よし効いてる効いてる!


 鞭が外れたところで『ネックハング』再びカマキリが動かなくなった所を直接攻撃。


 自分の剣鉈もいつの間にか火のエフェクトが付いているので、二人でカマキリを切り刻む。


 そして、鞭が外れるタイミングで二人揃って距離を取り、振ってきた鎌を避けた筈が、


 緑のエフェクトが飛んできて自分に激突。


 「あ!痛い!」


 「大丈夫ですか?」


 「大丈夫っぽいけど、何か飛ばしてくるねあいつ」


 「緑だから風のエフェクトですね」


 さらに鎌を振ろうとしてきたところを『ハードヒット』で動きを止めてやる。


 そのまま『連続攻撃』、バルムンク君の飛ぶ剣撃で追撃。


 距離を詰めて『スライサー』で後ろに回る。挟み撃ちだ。


 カマキリがバルムンク君の飛ぶ剣撃に気を取られた所で『足切り』これを狙いたかった。


 相手が移動できなくなったところで、離れて攻撃していると緑のエフェクトを飛ばしてくる。


 バルムンク君はいつの間にか黄色のエフェクトを剣に纏わせて、飛んできたエフェクトを殴り、


 自分はくらう他ないけどHPにはまだ大分余裕がある。そんなに強い攻撃じゃないんだろう。


 両面から二人でカマキリを殴っている内に、倒せた。


 お茶でMPを回復しながら、バンテージでHPを回復していると、空間の真ん中に蔓草に包まれた箱のような物が現れた。


 ダンジョンで出てくる箱なんて、宝箱以外にありえないだろう。


 <罠操作>で罠を発動しないようにして、鍵を外す。


 折角回復したMPを使ってしまった。まあ、仕方ないか。


 〔茨の冠〕 魔補正 HP自然回復補正


 「どうする?使う?」


 「え?いいんですか?」


 「自分は魔補正必要ないし、もし心補正出たら自分が貰うってことでどう?」


 「そうですね!お互い得意な部分が出たら譲り合うって事にしましょう」


 「しかし斧は手に入らなかったから、もっと奥なんだろうな」


 「そうですね、術使う敵も出てきたし、慎重に行きましょうか」

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[一言] これはいいコンビ(//∇//)
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