70.コンビネーション魔法剣士
二人とも防御力が低いので、遠間から慎重に!
罠と毒餌を仕掛けて魔物を釣りだし、動けなくなった所に投石と飛ぶ剣撃?
剣を振ると飛ぶ三日月型の剣閃、大抵はそれで、倒せちゃうけども、
たまに強い虫はジャンプしてくるので『バインドウイップ』で動きを止め、飛ぶ剣閃と投石。
鞭使えずとも離れて攻撃できる手段はありがたい。
今まで近づいて剣鉈で斬り付けなくちゃいけなかったのが、遠くから攻撃できるのありがたい。
それでも、距離を詰められたら『ネックハング』からの二人で、滅多切り。
「安定したね~」
「そうですね。正直自分の遠距離剣術ってスピードが遅いから中々当たらなくて」
「自分の仲間のパーティもそうだから、自分の拘束?動きを止めるテクニックで戦えてるし、相性いいんじゃない?」
「そうですね、お互い防御力低いし出来るだけ離れて戦いたいですもんね」
「あっちょっと草むしってくる!」
そう言って、光る場所で、草をむしる。
「うん、消費アイテム使わせて申し訳ないと思ってたのに、全部自給自足なんですね」
「え?うん、そうだけど。お金ないからね~。ごめんね、いちいち<採集>して」
「いや、それが自分達の生命線なんで、寧ろ魔物が出ないか警戒しておきますよ」
「ああ、そっか!<字術>掛けておくね!」
と、一通り<字術>掛けると。
「あっ術耐性上げられると・・・」
「まずかった?」
「いや、回復とかの効果も減るから」
「それは、術の回復でしょ?もしかしてそういうの持ってた?」
「いや、自分は持ってないです。そうか、いつもパーティメンバーにかけてもらってたので」
「うん・・・あっ<与術>の効果下がっちゃう?」
「いや、あれはあくまで属性を付与するだけなので、効果が下がるとかは無いですけど」
「じゃあ、大丈夫だね!もし、ダメージ食らったら<治療>するから言ってよ」
「は、はぁ、分かりました。何にせよ<採集>は遠慮なくしてください。お互いの為ですから」
そうして、二人で森を進む、大体は虫か植物。
思った以上に相性のいいコンビで、順調に進む。
虫に関しては、鞭の打撃と剣の術攻撃が効く。
「あっそう言えば、自分は山の方に行くけど、行き先はどうする?」
「行くあても無いので、自分も山に行こうと思います。<与術>で使う石も手に入るので」
「<与術>ってなんか鉱石必要なんだ?」
「ええ、一番基本の属性石が普通に買えるので、山に買出しに行けば、いい訳もしやすいので」
「そっか、いい訳考えるくらいなら、帰ってもいいと思うけど、でも戻れないなら仕方ないよね。まあ、のんびりやっていこう」
そうして、森奥に進み村に辿り着く。本当に村。いくつも家が無い。
その辺りにいるおじさんに泊まれるところを聞くと一応宿屋はあるみたい。
木を伐りに来るヒトがいるらしく、そういうヒトの宿舎があるんだって!
二人で泊まる。ログハウス!の宿屋。
出た夕飯は野菜の素朴なスープとパン。
薪ストーブに当たりながらゆったり食べて、割り当てられた部屋で寝る。
「なんか物足りなくないですか?」
「ああ、ご飯?おにぎりならあるけど」
「じゃあ、ちょっと外で食べません?」
二人で、村の広場に置いてある伐り倒されただけの大木に腰掛けて、おにぎりを頬張る。
「<料理>が出来れば焼きおにぎりとかも良かったんだけどね~」
「いや、十分ですよ。月を見ながらおにぎりとか中々趣きありますよ」
「だね~、後はスープが味噌汁だったらな~」
「お酒持ってますよ?」
「え?本当に!自分の仲間は未成年ばかりで飲むのちょっと控えてたんだよね」
貰ったのはビール!いいね~ビール!でおにぎりと猪汁。
「そう言えば、自分は冒険したくてこのゲーム始めたんだけど、魔法剣士君は何でこのゲーム始めたの?」
「自分は、普通に面白そうだったからですね。ゲームは元々好きなんですけど、フルダイブVRって言うのは初めてだったので、全年齢向けのこれにしようって思って」
「そうなんだ?全年齢向けじゃないとどうなるんだろう?」
「いや、FPSとかはなんか結構ギスギスしてるって聞くし、緩く好きなキャラクタービルドして楽しみたいなって」
「へ~、それが魔法剣士だったんだね。自分は鞭使って遺跡探索するイメージだったから」
「ああ、何となく分かります。そんな感じの格好ですよね。ところで、自分はバルムンクって名前なんですけど」
「そっか!自分はS.S.よろしくね」
「お願いします。ちなみにそれって、何の略なんですか?」
「スーパーサブ。会社でそう呼ばれてるから」
「ああ、確かになんかなんでも出来るって言うか、サポート能力高いですよね」




