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L.L.~迷宮人生~  作者: 雨薫うろち
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59.罠

その後も伐採の音に釣られた様に猪が現れるが、どれもハズレ。


そろそろ必要な木材も集まったと言うので、今日の所は引き上げようかという所で、そいつは現れた。


それまでの猪とは違い真っ白な猪。


白い獣と言えば神秘的なイメージの筈が、


その猪は何となく粉っぽいと言うか、綺麗とは言いがたい雰囲気だ。


こいつが、そうなんだろうなとは思いつつも、あまり戦いたくない。


理由は二つ、見た目がちょっと汚い。


もう一つは、デカイ。ダンジョンボス位はありそう。


限定的な範囲ではなく、木々の間とは言え広い森の中で、猪に駆け回られるのは怖い。


まあ、それでも少女を救う為と思い、白猪と対峙する。


足で地面を掻き、鼻から息を噴出し、今にも突撃してくる構えの白猪。


勢いよく突撃してきた所に『ハードヒット』、


止まることなく突進してくる猪に引き飛ばされ、上空に吹っ飛ばされた。


「S.S.さん!あのサイズの突撃魔物は、突撃中にデバフを食らわない可能性があります!」


落っこちて地面に寝ていると、いつの間にか木陰に避難してるココからのありがたいアドバイス。


つまり止まった所を狙うしかないのか。


木を一本なぎ倒した所で、止まった猪を見て、手近な木を背に立つ。


猪の突撃に合わせて、横に走って逃げた所、ちゃんと追尾されて、また上空に飛ばされた。


その後もがんばって回復しながら、一回でいいから避けようと思ったが、結局撥ね飛ばされて、死に戻ってしまった。


死に戻りで、ステータスが下がるデバフを貰ったが、三人を迎えに行かなきゃと山の方に向かったら、


リンちゃんが、二人を守って山を降りてきてくれた。


「なんかごめんね。護衛できなかった」


「い、いえ、S.S.さんの戦闘を見てたおかげで、戦い方のコツを覚えられましたし、あの猪もS.S.さんを倒したらどこかに行ってしまったので」


これが、若さか・・・。自分の戦闘を見ただけでコツを覚えて、戦える様になるセンス。


「あのね。あの猿は焼き芋置いておくと誘われて出てくるから、そこをリンちゃんが斧で叩けば倒せるの」


「それに苔花もそんなに移動は早くないので、走って遠回りすれば、簡単に逃げられますし」


自分、完全にいらない子だ。


「S.S.さん!あの病気の少女を救えるのはS.S.さんだけですよ?力を付けましょう!」


そうだった。自分はあの娘を救い、家庭環境を改善しなくちゃ!


「そうだね。とにかく自分でもあの猪の突進を防げる方法を考えなきゃ」


「でも、体のステータスが低いし、今更鎧盾って訳にもいかないですからね・・・」


「こんな時は、頼りになるヒトがいるから相談してくる」


街に着くと三人と別れ、真っ直ぐ向かう。


光沢のある生地を綺麗な柄に染め抜いたセンスのいいシャツとタイトでこちらも艶のある黒い皮ズボン。


この街でもスキル屋さんはおしゃれだ。


「あら、ようこそ!入門が終わると方向性も固まって、必要なスキルも手に入れ終わってるものなんだけど、何か不足があったかしら?」


「お久しぶりです。猪を止める方法が必要で」


「なるほど、あなたは軽量タイプだし必要よね。普通は回避スキルの取得ね」


「普通は?」


「あなたはテクニカルなのが苦手でしょ?それに狭いダンジョンでどうやって回避するの?」


「そうなると、自分には猪を止める方法が無い?」


「一個あるわ!<罠>よ!」


「<罠>か~!確かに事前に仕掛けておけば自分でも何とかなるかも!」


「じゃあ、100ゴールドよ!」


「それはお買い得!久しぶりに一からスキルを鍛えるかな」


そして、手に入れた<罠>をセットする。


 <戦闘鞭><外衣>      クラススキル <生存能><解読><解除>

<字術><治療><心術>

 <罠><地図>

控え:


そのまま図書館に行き<罠>について調べる。


100ゴールドのスキルだけあって、資料も揃ってるし、黙々と情報を頭に叩き込む。


兎にも角にも最初は毒餌からだ。


魔物によって好物が違うから、好物に毒を混ぜる。その作成は<罠>スキルでできるようだし、早速作っていく。


近くの山の猿は芋が好きだって、モコが言ってたし、モコから芋を買い取って早速作ろうじゃないか。


ちなみに他の魔物の好物をどうやって知ればいいかというと、<観察>系統のスキルか図書館で調べるかだそうだ。


自分は両方出来るので、何の問題も無い。


・・・猪も芋が好きらしい。と言うか雑食だから基本的に何でも食べるって、ただ肉よりは芋とか木の実の方が好きらしいから、そっちで罠を作ろうじゃないか。


「モコ~、芋売って~!」


「はい!焼き芋!」


「じゃ無くて、調理してないやつ」


「どうしたの急に?今まで料理なんて興味なかったのに」


「いや、毒混ぜようかと思って」


「え???暗殺?」


「じゃ無くて、魔物用の毒餌を作るの、対猪用に<罠>手に入れたからさ」


「そっか~罠にしたんだ。じゃあ、芋分けてあげるからがんばって!ちなみに山でも<採集>できるよ」


毒餌を作って猿狩って<罠>のスキルレベル上げて、芋も<採集>か忙しいな。


十分に準備できたらあの白い猪と再戦と行こうじゃないか。


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― 新着の感想 ―
[一言] やっぱ、地道にスキル上げしていくのね 罠って、芋を落としておいて食べたら、殴るのか 痺れ罠とか、トラバサミとか足に輪を掛ける えっと くくり罠?とかじゃないんだ(落とし穴でも可…
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