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L.L.~迷宮人生~  作者: 雨薫うろち
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58.伐採

「やっぱり私も行きたい!」


「僕も行きたいです!」


「わ、わたしも!」


なんか一人増えたな。


霧の町から戻ってきて、一旦準備してログアウト。


今日も今日とて定時で帰らされたので、再ログイン。


さあ!張り切って山に行くぞという所でこれだ。


「ええと、二人は戦闘手段が無いし、その子は誰?」


「邪魔しないように、気をつけるので何とかお願いします。ちなみにこの子は最近知り合った木工職人のリンちゃんです」


リンちゃんは背中に大きな斧を背負ってる。木工職人だから木を伐るのに使うのだろうが、服装は鎧でもローブでも無い、防御力はなさそう。


「リンちゃんは戦闘できるの?」


「と、得意では無いです。ただ、力と技はそれなりにあるので、戦えなくは無いと思います」


「実は僕もモコも木工の仕事をお願いしたいんですけど、入門エリアの様に安全圏に素材が無くて、リンちゃんが使う木材の伐採中に護衛をお願いしたいんです」


「護衛って言うほど自分は戦闘得意じゃないんだけど。後、例の女の子助ける為にも猪狩らないといけないし」


「一応、攻略サイトで調べたんですが、その猪が出る場所と木材を手に入れられる場所は被ってますし、中々に耐久力のある魔物みたいですから、一撃のダメージが大きい斧は頼りになると思いますよ」


「伐採の効率を上げるために斧も育ててるので、ダメージは出せます。ただ当てるのが難しくて・・・」


「S.S.さんの拘束系テクニックと相性はいい筈です」


ふむ、自分の拘束前提で戦う訳か。ダメージ量の低い自分とは確かに相性はいいかもしれない。


「分かった。だけど何度も言うようだけど自分はそこまで戦闘が得意って訳じゃないから、護衛とか言われても大した事はできないよ」


「「「はい」」」


三人と連れ立って街から山の方へと向かう。


ココがおよその方向を調べてくれていたので、真っ直ぐ進む。


道から逸れていよいよ魔物が出てくるフィールドだなという所で、術をかける。


サイキックアーム、サイキックアーマー、テイワズ、エイワズ、アルジズ、パース。


最初に現れた魔物は猿。


パースで隠れているのに気がつき<診察>を使えば、木の上に猿。


一旦三人を残して、自分が前にでる。


猿が奇襲をかけてきた所で『ネックハング』から距離を詰めて『足切り』


そのまま剣鉈で斬り攻撃を繰り返し、ネックハングが解除された所で距離を取り『スイング』からの鞭連打で倒しきる。


前に見た猿とは色違いだが、そこまで急激に強くなったと言う訳でも無さそうだ。


「戦闘ってこんな感じだけど、どう?三人ともいけそう?」


「僕はいけます。自分で魔物を叩くのはやっぱり怖いですけど、見てる分には平気です」


「私も見てるのは大丈夫。戦うのもやってみたいかな」


「わたしも出来ると思います。あれだけ完全に止まってれば、なんとか」


と言うわけで、山を進む。


徐々に木々が多くなり山の森って言う雰囲気が出てきた。


途中何体か猿が出てきたので、自分が拘束、リンちゃんが攻撃、のパターンを試したが、本当にあっさり倒す。


本当に自分の拘束と相性が良さそうだ。


そんなこんな山をより深くへ進めば、なんか動く花?草?がうじゃうじゃいる。


「苔花ですね。この山では多いみたいです」


うねうねと蔓を動かしながら近づいてくる花を眺めていると、


その内一体が急に蔓を伸ばし叩いてきたので、やむを得ず、自分もやり返す。


一発食らっては一発鞭で殴り返すが、中々辛い、苦し紛れで『リーフカット』を使えば、相手が怯む。


まさかと思い距離を詰め、剣鉈で斬り付ければ、やっぱり動きが一瞬止まる。


足も目も分からないので、剣鉈の『足切り』も『目潰し』も意味は無いが、普通に斬るだけで怯むので、あっさりHPを削り切り、


動かなくなった苔花から〔苔花の蔓〕〔緑苔〕×2を手に入れた。


「なんか思ったより弱かった」


「く、草タイプの魔物だから鎌を合成してる剣鉈が特攻なんだと思います。木のタイプ魔物には斧が特攻みたいなんですけどまだ会った事ないです」


は~なるほど。弱点武器を使われたから、動きが止まったのか。リーフカットって言うくらいだし、葉っぱにはよく効くのかな。


どうやらその一帯は苔花地帯の様で、


山中の森の中、陽が当たる場所を移動する苔花達。


少し避ける為に道を遠回りして進む事にする。


それでも時折迷った様な苔花と木の上から奇襲する猿を倒しつつ、それまでとは様子の違う木が均等にまばらに生えた場所に辿り着く。


「ここです!この木が欲しかったんです!」


と、走って一本の木に早速斧を打ちたてるリンちゃん。


森とも林とも見える静かな木々の間に、木を伐る妙に高い打撃音が響く。


その音に釣られたのか、偶々か猪が一匹こちらに向かってくる。


一応護衛だし、カビの生えた猪が自分の目的だ。リンちゃんと猪の間に入り対峙。


その場で土を三回蹴り、興奮した様子で突進してくるが、そこは『バインドウイップ』で足を留める。


猪の基本攻撃突進を留めればこっちのもの。


近寄って『目潰し』『足切り』一歩離れれば、拘束が解けたので、


『スイング』からの連続攻撃。


ダメージの通りが悪い様なので、エイワズ逆位置で相手の防御力を下げる。


足切りの効果で移動出来ない相手を離れた位置から一方的に叩きまくり、倒す。


倒れた猪を観察するが、カビが生えているようには見えない。


剣鉈を差し込んでも〔猪の皮〕〔猪の肉〕〔猪の牙〕が手に入ったけど、やっぱりカビがついているようには見えない。


ハズレだったのかな?とリンちゃんの伐採を見学しながら次の猪を待つ。

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― 新着の感想 ―
[一言] 木にまっしぐらなリンちゃん、パーティープレイはしたことがないみたいだけど周りの警戒は自分持ちだから、パーティープレイ未経験四人組以外の人に護衛を頼んだら、しこたま叱られるし、嫌がられるね …
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