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L.L.~迷宮人生~  作者: 雨薫うろち
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42.山中の素早い敵

髭もじゃの小さなおじさんと山中の道を歩いている。


時折獣道じゃない?なんて言いたくなる細い道もあるが、今のところ何とか歩を進めているが、


急にがさがさと茂みから音がすると思ったら、猪が飛び出してきた。


こいつが素早い敵かと武器を構えると・・・


あっさりと両手槌で殴り飛ばして、倒してしまう。


「こいつじゃなかったか~」


「ああ、でももう少ししたら出てくるから頼むぜ」


フィールドの魔物なので、死体が残っているから剣鉈を突き刺して、素材を手に入れる。


手に入れたものを渡そうとすると、それも報酬の内でいいと言うので、ありがたくいただいた。


〔猪の牙〕〔猪の肉〕が手に入ったので、モコに今度料理してもらおう。


その後も時折飛び出してくる猪は一撃で殴り飛ばして終わり。


み~て~る~だ~け~。


ん~多分こいつら、自分が戦ったら結構大変そうなのにな。拘束して、突いて、離れて鞭で打って、浮かせて、打って、斬り抜けて、足切って、動けない所を鞭連打でやっと倒せるくらいだろうな~。


もちろん<字術>で完全強化状態でそれ位。この髭もじゃおじさんが強いのか、でっかい両手槌が強いのか。


「両手槌って凄い攻撃力ですね~。」


「そうだな。打撃力の高さが売りだからな。打撃が通じる相手ならかなり有利だな。でも鞭だって使い勝手良いだろ?」


「自分は好きで使ってますけど、見た感じ手数が必要そうで、もしかして鞭ってあまり良くないのかな~って」


「そうか?鞭だけでも幅が広い武器だし、さらに片方の手が空くから、色々出来る事のバリエーションがあるからな。拘束して道具を使ってもいいし、お前さんみたいに両手に武器を構えても良い」 


「ん~つまり、戦い方の幅がある分、一撃のダメージは控えめなんですかね」


「そう言うこったな。お前さんの武器を見る限り両手とも手数が必要になるから、SP量のコントロールが難しそうだな。しかも、クリティカルタイプでもないしな。基礎攻撃力を上げられるようなスキルか術と相性が良さそうだな」


「クリティカルタイプ?」


「急所ダメージだな。通常よりずっと大きなダメージを与えられる。ダガーやレイピアなんかの突くタイプPIERCINGの数値が高い武器で発生しやすいんだがな。発生確率は運と技で決まる。お前さんも要求ステータスが技タイプの武器なんだが、剣鉈はSLASH、鞭はBLUNTだろ?にも関わらず、攻撃力の基礎値が低い」


「ええ・・・と急に情報量が増えた。整理すると、ただでさえ攻撃力が低いのにクリティカルも発生しにくい自分は・・・基礎攻撃力を上げたほうが良いって事?何故?」


「基礎攻撃力が低いと相手の防御力に阻まれてダメージがこれでもかって程出ない。それが多分、魔物を倒すのに苦戦する理由だ」


「一応<字術>でダメージ量増やしてるはずなんですけど・・・」


「<字術>てのは攻撃力と相手の防御力で決まったダメージ量を補正する術だ。元になるダメージ量が低いと効果も低い」


「つまり、元になるダメージ量を上げるために基礎攻撃力を上げたほうが良いと?」


「そう言うこったな。お前さんみたいな基礎攻撃力が低い武器の場合は加算タイプの補正が有効だぞ。例えるなら大槌120の攻撃力に10加算しても130だが、鞭60の攻撃力に10足せば70だ。もしこれが乗算タイプで10%なら・・・」


「132と66で、差は歴然ですね」


「だろ?まあ、数値は分りやすい様に適当に言ったが、実際武器による攻撃力の差はそれ位あると思っていい」


「うわ~・・・自分てそこまで弱かったのか~」


「別に攻撃力が低いから弱い訳じゃないぞ、俺とお前さんが戦えば、離れた所から一方的に状態異常を受けて、完封されるかもしれないしな。でも、まあ攻撃力を上げておいて損は無いな」


そんなこんな色々教えてもらっていると、影が一つ頭上から降ってくる。


思わず一歩下がり、何が落ちてきたのかと確認すると猿が一匹牙を剥いている。


「こいつだ!頼んだぞ!」


髭もじゃのおじさんが叫ぶなり、猿が飛びかかってくる。


一気に間合いを詰められ、驚きながらも『浮打』で迎撃、小さい体が上方に浮いた所で『バインドウイップ』


拘束して、地面に叩きつけたところで、両手槌の一撃で倒す。


急な攻撃だったが、クイックアクションを取得してて良かった。まさか剣鉈まで抜き打ちで使える様になっているとは、スキルってのは奥が深いものだ。


「とまあ、コンパクトに素早くダメージを入れたり、状態異常にしたりと攻撃力が低い分、使い易く隙が無いのがお前さんのスタイルのいいところだ」


「なるほどな~」


何となく自分の戦い方と言うか進む道が見えてきた気がする。ちなみに〔柿〕と〔猿皮〕を手に入れた。


そんなこんな猿と猪を退けながら、山道を抜けると小さな一軒家に辿り着く。


家の扉をノックしながら髭もじゃのおじさんが叫ぶ。


「おおい!食い物もって来たぞ!」


しかし、返答は無い。


「後、酒も持って来た!」


すると、凄い勢いで扉が開き中から小さな女の子が出てきた。健康そうな雰囲気にアップにした髪。


「いらっしゃい!いつも悪いね兄ちゃん!!」


え?兄妹?歳離れすぎじゃない?いや、人様の家庭の事情に首を突っ込むのは良くないな。

 

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― 新着の感想 ―
[一言] 酒に反応する こいつはドワーフ(笑)
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