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L.L.~迷宮人生~  作者: 雨薫うろち
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38.入門脱出の壁

『どくはどくでも体より心を蝕むどくってな~んだ!』


「孤独?」


壁の一部が開き奥に進める。


そして語られる開発者Bのその後、やはりまだ奥さんやお子さんとは会えていないようだった。


とはいえ、これはまだゲーム発売前の話だ。


しかし、憧れていた会社なのに特典の制作に失敗した事を喜んでいる節がある・・・よっぽど追い詰められていたのだろう。


人は本来他人の幸せを喜べる筈なのに・・・。


だって、他人が不幸になっても、その影響でとばっちりが来るだけじゃないか、だったら他人の幸せを喜び、みんな幸せになっていく事を一緒に喜べば、日々が楽しくなる事間違いない。


しかし、このワークマン・・・。


なんて奴だ!こういうワーカホリックの様な人間が同僚や取引先を追い詰めるんだ!


本人は悪気が無いのだろうが、もっと自覚が必要だ。本人が気がつかないのであれば、せめて上司が止めるべきだ。


確かに仕事は大事だ。しかし楽しくやるべきだ。


いろんな人と協調して力を合わせ困難を乗り越えるから、楽しいのだ。一人で抱え込み悦に入るような事ではちゃんとした社会人とは言えない。


ふむ、まあしかしこれでは今の開発者Bさんの状況はまだ分らない。


一先ず飲み込み、街に戻る。


もう少しダンジョンをクリアし、状況を確認せねば取引先に乗り込むことは出来ない。


考え事をしながら、街を歩いているとココ、モコの二人組みに会う。


「どうかしました?深刻な顔をしていましたけど」


「いや、別に自分の事だから大丈夫だよ」


「そうですか?ところでダンジョン攻略の調子はどうですか?」


「ああ、そっか!ここのダンジョンボスの毛皮も手に入れたよ」


そう言って〔老鹿の毛皮〕をココに渡す。


「おお!ありがたいです!まだ一枚じゃ足りないんですけど、周回する予定って・・・?」


「うん、結構苦戦したし、苦戦しなくなるまで潜るつもり」


「それはありがたいです!またアイテムバッグ拡張できますよ!」


「じゃあ、頼もうかな?今度はいくらになるの?」


「150kです!」


「高い!けどダンジョン周回するわ。装備品は安定してきたしさ」


「そうですか!じゃあ、僕は準備しておきます」


「ところで、モコに相談があるんだけど」


「え?ワタシに?なんだろ?」


「いや、SP回復用のご飯なんだけど、アイリッシュシチューだと戦闘中に食べるの大変なんだけど」


「え?あれを戦闘中に食べたの?」


「そうだよ。SPが足りないから、やむを得ずに肉とかかっ込んだよ・・・」


「いや、あれは安全地帯で食べる物のつもりだったんだけど」


「だって他にSP回復手段がなかったからさ。なんかもっと食べやすい物にならないかな?」


「あ~なるほどね。本当はスキルが次の段階に行けば、料理だけでも特殊な効果がある物が作れるんだけど、今は<調薬>で作れる活力液を混ぜた物かハーブを使ってMPを回復する物くらいしか作れないからね~

 

「ポーションだと、HPかMPかSPのどれかを回復したらしばらくは使えないし、困ったな~と」


「じゃあ、そろそろ本格的に<醸造>に手を出すかな」


「前に、未成年だからお酒は駄目って言ってなかったっけ?」


「いや、醤油造るのだって<醸造>なんだけど、食べたり飲んだりできる液体を作る全般が<醸造>ハーブティーくらいしか飲み物は作ってなかったけど、エナジードリンクでも造っちゃう?」


「おお!それは助かる!MPは正直まだそこまで術を乱発しないから、余裕あるんだよね」


「O.K.じゃあ、活力液の味に合うジュースかなんか今度作っておくよ!」


よい!これで、ダンジョン攻略が捗るぞ。


ちなみにダンジョンで手に入れた金属防具やなんかはバザーにいたお姉さんに売る。


どうやらダンジョンドロップ品を買い取って必要な所に持って行って転売するらしい。ネットオークションみたいなことは出来ず、直接販売が基本のゲーム内の話としては行商人みたいな感じだろうか。


ちなみに手に入れたアクセサリーは自分で装備している。お高い物だし、術に対する抵抗が上がるとか助かるからな。


最後に占い師さんのところに寄っておく。


「こんにちは!」


取り敢えず、挨拶をして100ゴールド渡す。


「今日の運勢は末吉だね。努力を怠らず地道にやる日だね、がんばりな」


「ありがとうございます。ところで買える<字術>ってまだありますか?」


「あるよ、コレが最後の一個、あとは遺跡で手に入れな」


そうして手に入れる『イサ』のルーン縦棒一本で今までで一番簡単。一定時間与えるダメージ量が減る。最初に手に入れた矢印の『テイワズ』じゃ中和しきれないくらいがつんと。


その代わりに一時的にSPとMPの回復速度が上がる。戦闘中の回復には重宝するかもしれない。


とある攻略サイトの質問板


質問者:入門属性剣士


攻略を読んでスキル第2段階をMAXまで上げる事で、流派に所属できると書いてあったのですが、スキルMAXまで後もう一歩のところで魔物が強くて上がりきりません、乗り越える方法を教エロ下さい。


回答者:匿名冒険者


自分もまだ入門が外れて間もないけど、剣士ってことはボス戦周回したくてもSPが苦しくて毎回ぎりぎりになるとかそう言う事かな?


質問者:入門属性剣士


確かに、それあります。諸々初心者の頃のようには行かなくなっているし、当然なのですが何から手をつけたらいいのか分からなくて


回答者:匿名冒険者


まずは、組んでくれる<法術>使いを探すのが一番手っ取り早いよ。現状HP,SPどちらの回復も<法術>が最良手段だから。直接戦闘苦手な人は<法術>ってのがセオリーにもなってるし、野良パーティ組むなりして、気の合う人探しな。


質問者:入門属性剣士


ちょっとコミュ力というリアルスキルが足りなくて、ソロで賄えるいい方法ってないですか?


回答者:匿名冒険者


難しいと思うよ?スキルセット枠は決まってる訳だし、名前から察するに術と接近戦使うんでしょ?食べ物や飲み物で多少回復速度は上がるけど、きついと思うな。

<リラックス>が接近戦闘職じゃ基本だけど、どうしてもそれじゃ足りないなら拳士系の<内功>だね。自分自身のステータスと回復力を上げるには間違いない。

SP最大値を上げる『練気』、SPを使用しステータスを補助する『循気』、消費したSPを回復する『集気』なんかが有名だな。

さらに流派によって、一撃の破壊力に変えたり、逆に回復に使用できたり、移動能力を飛躍的に高めたりなんかも出来るぞ。


質問者:入門属性剣士


<内功>は前にもちらっと聞いてましたけど、そこまで色々できるものとは、思ってませんでした。

しかし、やはり誰かと組むのが一番なのかな・・・がんばってみます。ありがとう。

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[一言] 属性剣士、迷走中(笑)
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