36.夜間戦闘
夜になり丘のほうに向かう。
門横に篝火が焚いてあるので、そこから火を貰い。松明に火をつける。
左手に松明。右手に鞭スタイル。左手に物を持っていても術は使えるのはラッキーだ。スキル屋さんのおススメに外れは無い。
少し歩を進めると何かがぼんやり光っている。
ドキドキして<診察>してみるとライトシープ。つまり羊だ。
どうやら角が光ってる。というか羊周りだけぼんやり光ってて狙いやすい事この上ないじゃないか。
<字術>を使用し一通り自分に術をかけて挑む。
まずは連続攻撃、2回入ったところで『ネックハング』動きを止めて『ネックハンター』
流れる様にダメージを与える。
そこで、羊の角の光が消え、いきなり暗くなり、見失った。
すぐに松明を振りながら、周りを見渡すといつの間にか左に回りこまれていた。
そして、松明を突きつけてしまった事で、ちりちりと燃えて、ダメージが入っているようだ。
さらに追撃で鞭でダメージを与える。
突進をくらい、一回尻餅をついてしまったが、松明を向けるとダメージが入り、いやがる羊。
そのまま鞭でダメージを与え続け、倒しきると思った瞬間に羊の角が思い切り発光し、目がくらむ。
目が見えずに、これはまずいなと思っているうちに、横から突進をくらい転がされる。
更に転がった先で踏みつけられ、ダメージが入る。何とか立とうとするが今度は背中から突進をくらい、顔から倒れこむ。
その後もガンガン踏まれて、唐突に噴水前に立っていた。
久しぶりの死に戻りだ。
多分羊の集団にやられたのだろうが、まずは確認だ。
確か初心者じゃなくなったから、色々死んだ際にペナルティがある筈だ。
まずはHP,MP,SPバーの下に表示が出てる。
確か術を掛けた時にも色々な表示が出てる場所だ。多分今の状態が出てるんだろう。マークが<診察>で見た時のマークに似ている。
絵の上に青い下矢印マークが付いたものが複数。多分何かが下がっているのだろう。
更にはSPとHPが少しづつ減り続けている。カードを出してステータスを確認すると空腹と渇水が0になっている。
すぐにおにぎりとアイリッシュシチューを食べる。
そう言えば、持っていた松明は無くしてしまった。まあ、消耗品ぽかったしいいか。
お金は1000ゴールド減っていた。仕方なしだな~。稼げないほどの額でもない。
しかし、まあ夜はやっぱり敵が強いな~。一匹は倒せたはずだけど、その後囲まれるなんて思わなかったな。
ここはやはりダンジョンアタックしか無いか!
自分の本職は探索者だ。ゆくゆくは古代の遺跡を探索するつもりだし、直接戦闘がいくらか弱いのは仕方ない。
しかし、今夜はもう戦ったり出来なさそうだけど、どうしようかな。
鞭について考えてみるか。
・一つ目普通の戦闘鞭・・・全体的に数値が高く普通にダメージを与える量が多く、拘束したりする時間は長い
・二つ目棘の鞭・・・棘の追加ダメージのおかげで、打撃が効かない羊にもダメージが与えられる。ダメージ量だけなら今のところこっちの方が大目。逆に棘が効かないタイプが出たら弱そう。
一応今の選択肢はこの二つで、一長一短。
ただ、最近ちょっと思っているのは拘束時間がもっと長い鞭があったらどうだろう?と思うのだ。
と言うのも、自分の回復手段は<処置>だ。つまり包帯を巻いている途中にダメージをくらうとキャンセルされる。
そして、医に進んだ場合もその状況は変わらないらしい。
それ自体は仕方ない。自分が選んだ道だし、今までずっと包帯にお世話になってきているのだ。今更否は無い。
しかし、この先戦闘で大きなダメージを負った場合、戦闘中に回復する必要があるのではないのかと、思っている。
そこまで荒唐無稽な思い付きではないと思うのだが、それよりも攻撃力を極限まで上げて、ダメージを貰う前に倒す事を考えたほうがいいのだろうか?
そっちの方がピンっと来ないな。
自分は探索職で戦闘は得意じゃないよって言われてるのだから、多少時間かかっても、地道にやる手段を考えた方が無難な気がする。
幸い<字術>で攻守共に補助できるし、後は回復。
ポーションは便利だけど連続使用出来ない事は聞いてるし、一応実験済み。
後はMPとSPの回復手段も考えないとな~<調剤>ではその二つを回復する方法が今のところ無さそうだし、ココの<調薬>方は食事や飲み物に混ぜられるタイプだし。
MPポーションって言うのがバザーに売っていたが、ポーションはポーションなので、HPかMPかSPのどれかを回復したら当分は使えない。
となるとやはり<処置>を戦闘中にどうしても使いたい。
その為には、より長い時間を拘束できる技か武器が必要だ。
ふーむ、悩ましい。




