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L.L.~迷宮人生~  作者: 雨薫うろち
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29.術対策

街に戻りその日はログアウト


翌日、まずは図書館で情報を収集。


魔物図鑑と言う本がある。


自分の<解読>のレベルが低くまだ全て読めていないのだが、ダンジョンの山羊の記述はあった。


どうやら山羊型の魔物はこの先も出るらしいが、あれが一番基本的な山羊らしい。


獣型の魔物の中で、術を使うタイプとして初期の相手と言うことだ。


使う術も『ファイアーボール』と言う基本術のみ。


焦らずに、術発動をキャンセルさせる事が鍵となるみたいだ。


つまり頭上に火の玉を形成した所で『ハードヒット』を当てて、邪魔をしてやればいいのだろう。


方針は固まった。


しかし、ここはもう少し慎重に他の人の意見も聞くべきだろう。


占いの館に向かい、


また誰もいなかったので、向かいに座り100ゴールド渡す。


「運勢は吉、いい感じだから、励みなさい」


「ありがとうございます。ところで術の事で少し聞きたいんですけど」


「そっちが用件かい、構わないよ」


「この前初めて術を使う魔物に会いまして」


「ダンジョンに入ったんだね。基本術だからそこまでのダメージも無いだろうし、とにかく発動を邪魔する事だね」


「魔物図鑑にもそう書いてあったんですけど、やはりそれしか対応策は無いですか」


「他にも色々あるけどね。基本的には術の発動時攻撃を食らうと一定確率で術が失敗するよ。ダメージが大きいほど確率は上がるし、完全に動きを止めるタイプの攻撃ならそれだけで発動中止させられる」


「え?じゃあ『ハードヒット』じゃなくてもいいんですか?」


「確実に止めたいなら、それ使いな。他の攻撃の場合は確率の問題だね。後もしダメージが怖ければ、術ダメージを減少する<字術>があるよ」


「それ下さい」


「<ローブ>も取ってるんだから心のステータスにも補正があるし、そこまで怖がるほどじゃないと思うけどね。2000ゴールドだよ」


「一応、念のため買っておきます」


そういってカードを渡し、お金を支払えば、新たな術『アルジズ』が手に入る。鳥の足かアンテナのようなマークだ。長い一本線の上部から斜め上に左右一本づつ線が延びている。


これで、術対策も一応出来た。


「そうだ!目の上に×のマークってなんですか?」


「そりゃあ、目が見えない状態異常だよ。強い光や目潰しで発生するね。確かあんた<剣鉈>つかいだろ?持ってないのかいテクニックでそれ関係」


言われてみて確認すれば、テクニックに『目潰し』がそのまま入っていた。


「持ってました、ちゃんと確認してませんでした」


「こまめにレベルが上がったら確認した方が良いね。何が打開策になるかも分からないんだから。多分剣鉈で目を攻撃すれば発生するタイプのテクニックだよ」


「ありがとうございました」


そう言って、店を出る。一応コレで困りごとは解決したはずだし、あとはいざ行かんダンジョンへ。


再びダンジョンに潜れば、早速例の山羊がいる。


相手が攻撃してくる前に<字術>を三つとも使用し、補強。


今回は『ハードヒット』を温存し、遠間から鞭で攻撃を当てていく。


突進してくると思った瞬間に『バインドウイップ』で、拘束。


すぐに剣鉈での攻撃に移る。


鞭が外れたところで、間合いを取り、更に追撃で、鞭を当てていく。


頭上の角の間に火の玉を形成し始めた所で『ハードヒット』。


止まった所にまた鞭の追撃。


そこで、山羊が倒れ、消えていく。


落ち着いて攻撃を当てていけば、ほぼ完封できる相手だった。


いきなり火の玉ぶつけてくる相手で、前回は浮き足立ってしまったが、コレならなんとかなるのではなかろうか?


そして、更に奥に進んで行く。


定番の小部屋入り口の罠。そして山羊。


宝箱は二重罠なんかも出始めたが、まあ落ち着いて<診察>をしていけばなんて事は無い。


手に入るのは〔初級ポーション〕その他は金属性の防具だったので、売る他ないな。


一本〔樫の杖〕と言う物も手に入ったが、コレは多分術士用の武器だろう。


長くて、中々具合のいい棒だが、まあ持っていてもしょうがない。


鞄に入れると、外は樫で中に芯材として、山羊の尾が入っているらしい。


芯材に毛を入れて何になるのかよく分からないが、そういうものなのだろう。


その後も、ダンジョン一階をぐるぐる、巡っていると、大きな扉が一つ。


予想はつくが、どうしたものか。


一回チャレンジしてみるのも悪くは無いかもしれない。


大きな扉を押し開く。

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― 新着の感想 ―
[一言] ダンジョンボスが出た 巨大な山羊が、ふんがふんがしている 巨大な山羊は、うれしそうに見つめている(笑)←もう、山羊は、決定だと思っている
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