等価交換
ここはシュウドンの森
空一面に広がるのは大きな植物のこれまた大きな葉
「…。」
「リブ~!ごめんってば~!」
「ミーア、二人に何があったの?」
「んまぁ…自業自得ってもんだ」
「?
じごうじとく?」
「自分がやったことが自分の身に不幸として帰ってくるってことだ」
「?」
そんな薄暗がりの中、進む一行
「ねえさん、方向はこっちでいいの?」
「あぁ、ティヲのノートにはこっちのほうに酒場があるってかいてある…道間違えてなかったらだけど」
「…それ大丈夫なの?」
「そういえば酒場って何なの?」
「ふっふっふ行きゃわかるよ
ま、ティヲは期待して待ってな」
「?うん」
「いけませんよ、ティヲ君に!
こんな幼い子が大人への新たな扉を開くなんて…!」
「お前はどこの世界線のを引きずってんだ」
「幼い子には清らかでいてほしいと思うのは大人様の特権なんですよ☆」
「あなた、見た目的には私と同じくらいに見えるんだけど?」
「じゃあリブも大人の仲間ってことですね、きゅいきゅい」
「気安くリブって言わないでリブースさんってちゃんと言いなさいよ」
「辛辣すぎぃ!?」
楽し気に進む彼ら
そしてそんな彼らの後ろにある木の陰に潜むものが
「…ネネネ~♡
不用心な子達なのネ~♡」
つけられていることにも気づかず呑気な子達
「…ねぇさん」
「ん?あぁ…そうだな。」
「どうかしたの?」
「いやぁ、俺はこんな所でもモテモテなんだなぁって」
「ネネネ~…♡
気づいてたのネ♡」
意外と察しのいい子
「ん?
あ、ごめん
君じゃなくて上にいる方々の方を言ってたんだけど」
ほらとミーアが指さす先には
「ひっ!?」
「わわっ!」
「こんにちは~☆」
頭上に大きなこうもりのような生き物
巨木の後ろから顔だけ覗かせる奇妙な生き物
枝で顔をぐるりと回しながらこちらを覗き込む長い尾をもつ梟
意識すれば、姿は見えないがナニヤラ遠くからがさがさと葉を揺らす音がすることに気づくだろう
「あれ?リブは気づいてなかったのか?」
「わ、私その後ろにいる子だけよ!後はさっきから葉っぱの揺れる音がするなぁ…って気がしただ、け…で…。」
「ミーア君の戦闘力は53万越えですね!」
「お前はいったん黙れ」
「あっ…あ…あぁ…。」
「どうした、リブ」
「み、見て!後ろの子…足が…足が!?」
そこに立っていた少女は可愛らしいリボンをつけ、服は愛らしい色合いの甚兵衛を身にまとっていた
年相応のおなごの衣装は少女にお似合いであった
しかし、その少女の足に当たる部分には竹馬が
また手は五つに分かれることなく癒着していた
「おー」
「ちょっと、ねぇーさん!
あれってお化けってやつでしょ!?」
「酷いのネ♡
私、霊界族じゃないのネ♡」
「なになになに!?もう、やだ!」
「ほほーう
リブって怖いの苦手なんだ」
「これはいいことを知ったって顔すんじゃねぇよ、この痛いプリキュアもどきが。」
「…阿鼻叫喚なのネ♡」
勝手に自滅している少女
妙に楽しそうな変な女の子
なぜかキレてる女性
「あ、あの…」
それとこの気が弱そうな少女
「なんなのネ♡」
「君ってこの辺りにある酒場を知ってたりするかな?」
「もちろんなのネ♡
普段からこの辺りで酔っ払いをからかう仕事してるからどこにあるかとか全部調査済みなのネ♡」
「じゃあ、教えてもらってもいいかな?
おでたち迷ったみたいなんだ」
「ちょ、ティヲ!?
まだ迷ったと決まったわけじゃ」
「ねぇさん、諦めよう
ね?」
「……はい。」
「…別に教えてもいいんだけどネ~♡
ちょっとじゃあお礼にしてほしいことがあるんだネ♡」
「おでらに出来ることならなんでもするよ!」
気が弱いというよりもお人よしっぽい馬鹿な子らしい
「おいおい、そういうこと言うとつけあがるからあんまり誇張しないほうがいいぞ」
「そ、そうよ
いっとくけどできることならっていっても常識の範疇内にしてよね」
詐欺に引っかからなそうな二人といったところか
「ネッネッネ♡
安心してほしいのネ♡
ちょっとお給仕の手伝いをしてもらうだけなのネ♡」
「「「「お給仕?」」」」




