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俺、やらかしちゃいました...。

「リブが...盲人だって...?」

「あぁ、そうだ...。」

メガネをクィッとあげる

「いや、だって...俺も、リブも...ここの国で生きているし...俺は実際特殊生命体だし…だから!」

「たとえ!」

ミーアの悪あがきのような言葉を遮るようにボルマーは突然大声を出す

「...例え、君が特殊生命体であろうと君達の育った場所がこの国であろうと

...彼女は雪女...盲人だ。」

「...。」

「...あ、あの!リブが盲人なら何か...その、ダメなの?」

質問とばかりにティヲは声をあげる

「...今はダメじゃない、拙者らだけしかいないからね

でもこれが民間人に知れ渡られたらマズイ

この国は敵に対する情けはないに等しい

まず言っておくけど盲人というのは元々ティヲくんがいた国、ドルーワでしか生まれてこない

いや、正確に言えばドルーワ国の住人の子供の中にしかあらわれない

言ってしまえばリブ殿は敵国の子供だということです...。」


「...。」


「先ほどからミーア殿が特殊生命体だと主張しているのは特殊生命体はここ、シュウドンの子供である証拠だからさ

血の繋がった姉妹であれば誤診だろうと言いたいのだろうけど…ご両親がいない今、拙者は二人に血の繋がりがないと思う方が妥当だt」

「それ以上ゆうな!」

ガッと胸倉をつかむ


「頼む、そんなこと言わないでくれ...。」

死期が近い妹が血の繋がらない妹となるなど

「そんなこと...言わないでくれ...。」


「...残酷かもしれないけど、拙者は研究者の端くれ

嘘は言えない」

パンッ


「...君をぶったこと...許してくれ...だが、もう...っ


...悪い、頭冷やしてくる」

「み、ミーア!」

バタン

「...ミーア」

「...そういうことです、リブ殿」

「...フフフ、そっか...そっか...」

目から出た涙が頬を伝う

その涙は木の床吸い込まれる前に固まり、小さな宝石へと姿を変えていった

「なにかおかしいと思っていたの...でもずっとねぇさんに甘えて何もせずに、変わろうとせずにいた...

この胸の痛みは怠けた私への天罰...ね」


堪えていた涙がまた一つ、また一つ

最後には堰を切ったように泣き出した


その泣き声は同じ胸の痛みを持つものにも聞こえているのだろう




「あ、あのボルマーさん」

「なんだい、ティヲ君」

彼女たちを一人にしてあげようと二人の男達は外へ出て行った

「夢魔の能力は対象が好んでいる性別でないと発動しないんだよね?」

「あぁ、その通りだよ」

「異性であっても?」

「同性愛者や無性愛者には効かないよ」


『俺は男に興味はねぇ』

(確かにミーアさんは異性に興味はないって言ってた...。

じゃあ、なんで...能力が発動したんだ?)


「あの」

「なにかな?」

「能力が暴走することってないの?

例えば死にかけてたりとか」

「うーん...その手の子は基本綺麗な見た目しているほうが好ましいとされてるからね

怪我してることも、ましてや死にかけてることに立ち会うことはなかったねー」

「そ、そうですか」

まだまだ調査不足でごめんねと謝ってくる


(他の原因、能力の暴走じゃないとすれば...?)


「ミーアって昔から女性の事が好きなの?」

ミーアが実は異性に心得があるという可能性

「...うん、拙者が出会ったときにはもう、ね。」

?どこか歯切れが悪い

「あ、もしかしてミーアがナンパしてる所に立ち会ったことあるの?」

「あー、うんまぁね。」

「ミーアってよくいつもあんな感じなの?おで、朝からずっとかわいいかわいいって言われて耳にタコできちゃいそうだよ」

「んー...。」

「ミーアってかわいいものが大好きなんだね、妹も可愛いんだよ~ってでれでれしてたもん」

「...そういうのミーア殿の前では言わないであげてくれるか?」

「え」

「あいつ、昔それが原因でいじめられてたんだ

本人は明るく振舞ってたけど、正直言って彼女は無理してるよ

無理に明るく振舞ってる

そうすればうまくいくって彼女なりの処世術なんだろうけど


はっきり言ってみてられないよ」

「...ごめん、変なこと聞いちゃって」

「いやいやいいんだ

あー!拙者はミーア殿じゃないから!

こっちが土下座リングすべきだよ、うまいこといえなくてすまなみすまなみ~」

ミーア殿ならうまく言えるよな~ははー!と笑い飛ばす


「...ボルマーさんはまっすぐな人だね」

「うん?そうでござるか?」

「うん、研究者らしいよ?」

「むっはー!!それは嬉しいでござるな~!!!」

「服装もメガネも」

「むふふ、むふふふふふ!

そういうティヲ君も、イカした髪していますな!」

「え!?これ!?」

揃うことを知らない髪を見る

…お世辞にもいい髪型とは思えない

「うむうむ、しかも髪が夕日の光を浴びて恐ろしいほどに綺麗ですぞ~」

むっふっふと奇妙な笑い方をする彼はまっすぐだ

例え、笑い方が変だと大きなメガネは不細工だと言われても彼は止めることはできないんだろうなと思う

「にしてもサラサラですな~拙者の髪は曲者ぞろいですからなぁ~」

ジー...と見つめるボルマー

「さ、触りたかったらいいよ?」

「本当でござるか!?むっふーん!!

それでは遠慮な」

「おいゴラオタクゴラ」


バシンッ!

紙の束が頭をはたく音が静かな原っぱの上を駆け巡る


「あいた...ってミーア殿!あ、えとその」

「おいおい、何またうちのティヲ君に触ろうとしてくれてんの...えぇ!?」

「い、いや誤解でってそれより...その」

「なーに話逸らそうとしてんだい?

これはちょっと教育しなきゃいけねぇな?」

「いやいや...えぇ!ちょちょちょ!」

「全く...ほら、ティヲ

中入って飯食いながらこいつの頭はたこう」

「え、でも...ミーアだ、大丈夫?」

手が伸びてきたと思うと次には腕の中に抱きよせられていた

「...悪かったな、心配かけて

大丈夫、もう心の整理はついてる」


隣からガチャと窓の開く音がする

「ねぇさんだけじゃなくて私もよ」

「!リブさん!」

「リブさんじゃなくてリブ、よ」

「り、リブ、お前は無理しなくても」

「あ~らせっかく妹が病気にかかってないっていうのに一人で食事しろっていうの?

ねぇさんはそんな酷いことを言うの?」

「いや、そういうわけじゃ...ないけど...。」

言葉尻が小さくなる

「...ねぇさん、例え私達は血の繋がりがあろうとなかろうと家族よ

それともなぁに、ねぇさんは血の繋がりがないから私をドルーワ国からほっぽリ出すの?」

「そんなはずないだろう!!」

思いがけず大声が出る

「お前を...そんなこと、できるわけないだろ...!」

「...それじゃねぇさんもくよくよ考えちゃダメ」

よいしょと窓からリブが出てミーアの手をとる

「それよりも今日の料理は豪華にね

私の活気祝いですから」


そしていいネタを思いついたとばかりに目を輝かせる

「ね、セバスチャン」

「っ...はい、お嬢様」

てことでここまで閲覧していただき有難き幸せ

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