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ナンシー梅木(ミヨシ ウメキ)  谷洋子(yoko tani) 1950年代外国映画に出た日本人女優。今はもう誰も知らない?「サヨナラ」「風は知らない」

作者: 舜風人

今は


もう


たぶん


完全に



忘れられたお二人の女優。


でも


私にとってはいつまでも


生きてるかぎり



忘れられない女優でもあるのです












○ナンシー梅木 nancy umeki またの名をミヨシウメキ 両親とも日本人です。


この人は、純日本人でごく普通の顔立ちです。飛び切りの美人でもないです。


ジャズの勉強でアメリカに行っていてたまたま抜擢されて「サヨナラ」という映画の主演級で出演

なんといきなりアカデミー助演賞受賞です。

ラッキーガールですね。

後にも先にもアカデミー助演賞をもらった日本人女性なんてこの人しかいないのです。

( 訂正  菊地凛子がもらってます)


もとジャズシンガーです。日本にいる時日本のジャズ映画に端役で出ています、

渡米して歌っているうちに注目され「サヨナラ」でハリウッドでスクリーンデヴュー。いきなりアカデミー助演賞受賞というラッキーだったが、

その後は、

何本かのアメリカ映画に出た後は、私生活では後年ひっそりと暮らしてマスコミにも出てこなかった。まあ日本では結局無名に終わりました。


この映画の内容は


朝鮮戦争で日本にきた米兵と日本娘の恋です

米兵と日本娘の二組のカップルが一方は悲恋に終わり

もう一方はめでたしになるというストーリーです。

この悲恋に終わる方の女性を演じたのがミヨシウメキです。


2007年静かになくなっている。




出演作品


* 嬉し泣き(1961)cry for happy

* フラワー・ドラム・ソング(1961)flower,drum,song

* サヨナラ(1957)sayonara  ジョシュアローガン監督











○谷洋子  yoko tani  はフランス生まれの日本人、


巴里に留学中にマルセルカルネ監督に見出され端役で映画デビュー、。


そのご、イギリス映画の


「風は知らない」wind cannnot read で 亡命日本人女性を演じて、います、

これは第二次大戦中の日本人娘とイギリス人軍人とのインドを舞台のラブロマン秘話ですね。


そもそも、、でも、、こんなラブストーリーがほんとにあったのでしょうか?


フィクションなのか?


それとも当時似た様な話があったのか?


私は全くのフィクションではないと思います。


戦争に反対してイギリス領インドに亡命?したこの日本女性、


そういう日本女性が


絶対にいなかったとは言えないでしょう。


まあ。でも、この映画、、ドラマとしてフィクションとして楽しめば?


それでいいのでしょうね?




〇風は知らない


原題、the wind cannot read (風には読むことができない) 1958年イギリス映画


この映画のタイトルは映画冒頭のオープンロールの字幕の説明によると,

日本の詩から取った(引用した)と書いてあります



さて、どんな詩なのでしょうか?


映画の冒頭に、、野原に花が咲いている花壇?の場面が出てきます。そして、そこに、こんな看板が立っています


、、看板にはこう書かれています



「花を摘み取ってはいけません」(F、ベイツ軍曹)



forbidden to pick these flowers


f,bates sgt




、、、と、、




そこに風が吹いてきます、花は舞い散ります。


そしてつぎに、こんなポエムが画面に字幕で現れるのです。



though on the sign it is written


do not pluck these blossums


it is useless against the wind


which cannot read.



「看板に書かれている文字をを読めれば、これらの花を摘まないだろう、、でも、読むことができない風にはなんの役に立たない。」



こんな哲学的な?意味深な、詩です。さてこんな日本語の詩があってそれの英訳なのでしょうか?


日本語原文もありませんし、出典が書いてないのでわからないのですが、日本のだれのどんな詩なのでしょうか?



映画の内容は、、、



第2次大戦中の、

英領インドで日本人捕虜尋問官養成所に日本から亡命してきた美人の日本女性

スズキサンが通訳としてやってくる、彼女は異国で亡命生活で、さびしいという、

で、、生徒たち(軍人)は彼女のことを「サビー」(さびしい)と呼ぶようになる。

生徒で空軍中尉のマイケル (ダークボガート)は彼女に恋してしまう。

休暇でインドの名所を二人で観光して愛を深めるのだった。しかしマイケルは前線勤務を命じられる。戦場のマイケルのもとに今はイギリス軍放送のアナウンサーになったサビーの声が届くのだった。しかしある日からぱたりとラジオから声が消える、何かあったのではないかマイケルの心は揺れ必死に前線を離れて日本軍の包囲網を超えて会いに行く

やっとたどり着いたときサビーは重病で入院していることが分かった。

マイケルが病院に会いに行くとまるでそれを待っていたかのようにサビーは息を引き取るのだった。二人の間の美しい愛の思い出だけを残して、、。




ところで、、

主演の谷洋子ですが(yoko tani )

おそらく今では誰も知りませんよね?


谷洋子は日本人です、ハーフではないです。


フランス留学中に見いだされてフランス映画の端役で出演、


その後いろいろな外国映画に出ていますが


日本では全く無名に終わりましたね

この人はっきり申して

お顔立ちも決して飛び切りの美人というわけではないです。

まあ十人並み?と言ったら叱られるでしょうか?

デビューのきっかけは

当時、たまたま日本人役の女優を探していて英語ができる日本人女性がいたので偶然抜擢された?

ということのようです。

日本人で外国映画に出演という草わけ的存在なりました。


更には「バレン」ニコラスレイ監督でエスキモーの女性を演じている.

この映画今見ても結構感動物ですね?


1999年他界とのこと。



主な出演作品


* 豪快!マルコポーロ(1963)

* 青い目の蝶々さん(1961)

* バレン(1960)

* 金星ロケット発進す(1960)

* 静かなアメリカ人(1958)

* 風は知らない(1958)ラルフトーマス監督

* 巴里野郎(1955







さて今現在、私達日本人がこうした今から50年も前に作られた日本女性の出た外国映画を見ると、

妙な違和感と何やら、、こそばゆさをかんじないだろうか?


「サヨナラ」と「風は知らない」共に日本人女性と、アメリカ人、イギリス人男性との恋愛映画である。

「サヨナラ」は日本が舞台だから当時の貴重な映像がみられて日本人でも感慨ぶかいだろう。

松竹歌劇団、京都の風景などなど、、、、。


「風は知らない」はインドが舞台であるが谷洋子の着物姿も見られるし日本ムードたっぷりである。

この二人の日本人女性であるが、二人とも、2018年のいわゆる西洋かぶれした茶髪のお姉さんではなく、1950年当時のどこにでもいそうな平凡な大人しそうな黒髪のヤマトナデシコというところがミソであろうか?


失礼ながら、この二人の日本女性 谷洋子、梅木美好 決していわゆる美人ではない。

普通のお顔立ちである、十人並みである。

当時幾らでも日本にもっと美人はいた。山本冨士子もいたし、女優だって美人はいたはずだ。




では何でこの二人が日本女性の代表のように?外国映画に出たのか?

たぶん?

都合がよかった。といったら失礼だろうか?


そこそこの美貌とそこそこの英語力?そしてそこそこの演技力?今アメリカにいるイギリスにいるという利便性。

そして構想中の映画の規格に合う日本女性を探していたとき丁度運よく巡り合った。


よく言えば運命の女神が微笑んだのである。

そしてこれらの映画が生まれた。


取り立てて美人でもない、特に演技力が抜群というほどでもない。

平凡なお顔立ちのお二人がこうして主役になったのも運命であろうか?

いやそれだからこそ真実味が増したとも言える。

超美人の当時の宝塚の主役とか山本冨士子が相手役では嘘になってしまったろう。

このお二人でよかったのだ。


今こんな真っ黒な髪の毛の日本女性なんて何処にもいないだろう。

そしてこんなおとなしそうな日本女性もいない。ゆったりした喋り方、今の日本女性は早口である。

骨董品級の貴重な日本女性像であるといえるだろう。

そう思えば懐かしい、昔のたとえ外国人から見たいわゆる仮想日本女性像?であったとしても今の私にはとんでもなく懐かしい日本女性の像である。


「サヨナラ」sayonara  1957年  アメリカ映画


「風は知らない」wind cannot read  1958年 イギリス映画


今見るとなんか、こそばゆく、、はずかしいような

といってうれしいような日本人にとってはふしぎな思いの去来する映画である。


でも、、


そんな映画


そんな女優


もう  



誰も知らない、、、。








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