『マドリード戦記』 王女革命編 10 第二次リィズナ会戦 ⑤
『マドリード戦記』 王女革命編 10 第二次リィズナ会戦 ⑤ です。
クレイド軍の本隊の一部が合流し戦線の兵力バランスが崩れた。
アリア軍は兵を引き、クレイド軍は容赦ない艦砲射撃を展開し、瞬く間に戦場制圧にかかる。
そんな中、哀しい事件がアリアに起きるのだが……
第二次リィズナ会戦 5
16時21分。
クレイド軍本隊の一つ、飛行戦艦<クレイモア>がリィズナの東北東6キロのところに姿を現せた。その出現は、完全にアリア軍の虚をついた。
さらにアリア軍に混乱させたのは、すぐに<クレイモア>が、現在交戦中の戦闘区域に向け、猛烈な艦砲射撃を開始したことだった。
砲撃はアリア軍だけではなく、塹壕戦で抵抗していた国防軍まで巻き込み、国防軍は大混乱に陥った。
「自軍の兵もろとも砲撃するのか!?」
アリアはコクピットの中で憤った。艦砲射撃は見境なく両軍の戦闘区域を攻撃している。確かにこれではアリア軍の機動部隊も新たに出現した<クレイモア>に攻撃に向かうことは出来ないが、国防軍はどうなるのか。国防軍は正面にアリア軍機動部隊、横合いから味方であるはずの<クレイモア>から砲撃を受けているのだ。堪ったものではない。しかも遠距離から放たれる火砲……榴弾は、本来空中で爆発し、地上の敵をなぎ倒すものだが、現在戦闘空域はエルマ粒子が充満しているため、半分以上が空中で爆裂せず、ほとんどが地面の激突によって炸裂したため、アリア軍よりむしろ大地に依る国防軍の方に被害を与える結果となった。アリア軍にとって、<クレイモア>の砲撃は関心を割かれる迷惑な存在程度でしかないが、国防軍にとっては致命的打撃となった。むろん、このような事態になったのは<クレイモア>側の戦争知識の欠乏と不備によるものだ。彼らは現代戦に付き物であるエルマ粒子の充満現象についてあまりに疎かった。……もっとも、この当時のクリト・エの大半の軍は、たいていこの程度の認識ではあったが。
この状況下で、国防軍には「戦闘継続しつつ残存兵力を集め<クレイモア>と合流せよ」という命令が無線で伝えられていたが、それはかなり困難……事実上不可能な命令だった。 国防軍の北部部隊の数少ない生存していた隊長エグルド=バドニーは、この砲撃の中では撤退はムリだと反論したが、<クレイモア>側の返答は、あくまで砲撃の中、軍をまとめ合流せよ、というものだった。これは戦況報告を見たクレイドが追従する参謀に命じた作戦で、<クレイモア>には作戦変更する権がない。
この作戦は、クレイドにとって国防軍がただの駒であったにすぎず、貴族評議軍の冷酷さを際立たせる作戦ではあったが、一方理には適っていた。戦闘しながらであればアリアの機動部隊を足止めでき、近づけないからだ。アーマー戦となればエルマ粒子が充満し、戦艦火砲のうち火薬式のものが使えなくなる。<クレイモア>の兵力は7000しかいないから数で圧する事は出来ないから、今出来る手としては悪くはない。
<クレイモア>の目的は国防軍を援護しつつ、少しでも国防軍を吸収し、クレイドの本隊を待つことだ。アリアがこれまでやってきた各個撃破の餌食になるわけにはいかない。アリアの各個撃破の目的はさすがに軍将であり貴族評議軍唯一の戦略家クレイドは見抜いていた。
結局アリア軍が一時撤退を決めた。砲撃により自軍に被害が出始めたのも理由の一つだが、最大の理由はアリアが自爆していく国防軍の惨劇を見かねたからだ。それに新しい局面になった以上、作戦と部隊の再編は必要だった。
16時50分……。
アリア軍の遊撃機動部隊がリィズナに戻ると、残った国防軍も動ける負傷兵を連れそのまま<クレイモア>のほうに撤退していった。それに対しアリア軍はリィズナの要塞砲で応戦した。<クレイモア>は前進する様子はみせず、距離を保ったままあくまで砲撃戦を行いつつ、歩兵、砲兵3000を降ろし、砲撃の中塹壕陣地を設置し始めた。塹壕はアーマーを使えば歩兵が隠れるには十分な穴が簡単に掘れるし、<クレイモア>には野戦用の簡易防壁も搭載していて歩兵たちはそれを設置していく。その間に国防軍、約6000が合流することに成功した。もっとも6000のうち半分は負傷兵だ。重傷者は激戦のため放置せざるを得なかった。大体国防軍の被害は死傷13500、うち死者は5000を超えていただろう。
その後<クレイモア>はさらに2キロ後退し、そこでも防衛陣地を構築し、そこに<クレイモア>を着陸させ本格的な陣地を敷いた。そしてアリア軍の攻撃を牽制するため、砲撃は続けられた。距離もありリィズナにダメージはほとんど与えられなかったが、意図どおりアリアの機動部隊の突撃を妨げる効果はあった。
18時になり、アリアが下した命令は、アリア軍全員を驚かせた。
「国防軍の負傷者を収容して下さい!!」
「アリア様……あれは敵ですわ!? それに砲撃は続いています」
今回アリアの臨時副官になったユニティアが制止するが、アリアはめずらしく感情的に言葉を荒げた。
「重傷者は今もあの砲火の中に取り残されています! ほっておけばなんとか生き残っている者も夜にはみんな死者になってしまう。彼等もまた国民ですっ!」
そのアリアに対し、ザールが進言した。
「アリア様。お言葉ですがこれが戦争です。彼等を収容し治療すれば物資も人員も割かれ――」
「差し出た口を叩くな!!」
「…………」
その場にいた全員が、怯み言葉を失った。
アリアは日頃見せたことの無い、凄まじい表情を浮かべ大声でザールを一喝すると、今度はサザランドの方を見た。
「要塞補強用のパネルがまだありますか!?」
「あ……ああ、あります。あります、アリア様」
「ではアーマー部隊に命じます。そのパネルを担いで盾の代わりに! 全軍で救出して下さい! 命令です!」
アリアはそう叫ぶと、自身は息つく間もなくすぐにヒュゼインに向かった。
ザールはもうアリアを制止せず、いつもと変わらぬ様子ですぐに救出作戦の編成をその場で決めすぐに手配した。
「アーマー部隊を前面に。要塞の砲撃を強化し敵を牽制しつつ、歩兵部隊2000も繰り出しリィズナに収容。ユニティア大尉は基地内で野戦病院の設置の指揮を」
ザールの命令はすぐにアリアに伝えられ了承を得、実行に移された。
収容は夜20時に完了した。記録では重軽傷者、1539名、戦場で遺棄された死体は確認できたもので3846名。『ロ・ドルーゼ』爆発の中心近くにいて五体吹き飛んだもの、砲撃戦で原型を留めていない遺体が多く、正確な遺体の数は戦後の記録では5217名であったらしい。
こうして、この日の戦闘はほぼ収束した。21時過ぎると<クレイモア>からの砲撃も途絶え、即席の防衛陣地が完成し両軍その状態で対陣となった。
アリア軍もここで完全に軍事行動を終了し要塞砲台と要塞工兵たちだけが活動している。
ザールは、幹部たちにそれぞれ今夜の作戦……今夜は敵が出てこない限りこちらは要塞砲台のみ対処する……という事を確認した。そして、アリアに休息を取るよう命じた。アリアは「休息が必要なほど疲れていません」と即座に反論したが、ここはザールが引き下がらず、辛辣に言った。
「とれる時に睡眠をとって冷静に全軍を指揮してもらわねばなりません。貴方が寝ないと他の将校が休めない。一軍の将たる者には感情的行動も一騎駆けを行う勇猛さも必要ありません。そのことを勘違いなされるな、アリア様。貴方に今できることは休むこと。そして次の戦いのため、我々が勝つための作戦を組み立て、我々がそれに邁進出来るよう健全な姿を維持することです。貴方は王でしょう。王であれば王の責務を果して下さい。その間の事務的な処置は我々で十分。敵も攻撃の手を止めた今、我々は自軍の建て直しが急務です。ここに貴方が疲れた顔をさらしていると迷惑なのです」
「…………」
あまりの言葉のキツさに横で聞いていたユニティアの方が唖然とした。周りもそうだ。空気が一機に張り詰め、緊張感が走る。いつもはアリアを休ませ諌めるのはナディアだが、ナディアと違いザールの言葉は冷たく直接的で、その分厳しく、正しく命令であった。
アリアは反論しようと最初顔を上げたが、そのまま停止し、出かかっていた言葉を飲み込むと、小さく頷いた。
「では、休みます。私のほかにも、手の空いたものから随時休息をとらせて、ザール。そしてこれだけは約束。少しでも敵に動きがおきたら私を起こして」
「心得ております」
「貴方も寝むれるようなら寝るように」
「了解です」
ザールは微笑を浮かべ頭を下げた。アリアは静かに作戦室を去った。
残された作戦室には、ザール、ユニティア、サザランド、シュラザン、そしてレイトンがいた。まだ空気は張り詰めたままだ。
「少し……言葉が過ぎるのではありませんの? ザール大佐」
「かもしれません。普段ならこういうときはナディアが上手くやってくれるのですが、私はどうもこういう人間なのです。今日の戦いはアリア様には少し辛い戦いでしたが、これで萎縮されては、死者はもちろん、生者の我々も浮かばれない」
ザールの言うとおりだ。誰かがアリアを止めて休ませなければならない。
「そ……そうですわね。でも、アリア様のお気持ちを考えるとわたくしも胸が張り裂けそうですわ。アリア様はあれほど御優しく高潔で、しかも天才であられるのに……本当はまだ齢14歳の少女でもあられるのですわね……」
「14歳ですが、彼女は王です。感傷を捨て、気持ちの切り替えをしてもらわないと困ります。明日からが本番のようなものですから」
その点、ザールは徹底して冷静であり、彼にとってアリアという存在はまず王であり将であってそこに感情を挟まない。彼の存在が、ふとするとアリアの存在に飲まれそうになるアリア軍幹部たちにとって現実感を取り戻してくれる。
「大人としては、不甲斐ない限りだな」
サザランドもため息をつき、シュラザンも頷く。今更ながら、アリアがまだ14歳の少女であることを彼等は思い知ったのだ。
実は負傷兵収容中、ちょっとした事件があった。
アリア自ら重傷者を収容している時……アリアは全身火傷を負い瀕死の国防軍の一兵士を発見した。兵士の名前は伝わっておらず不明……歳の頃は20歳前後に思える。
アリアは初め死体だと思った。だが兵士は黒こげの腕が動いたのだ。
思わずアリアは彼の手を取った。
「……ア……アリ……ア……様……」
「そうです! 大丈夫、助けに来ました。すぐ病院に連れて行きますから気をしっかり持って!!」
そういいながらアリアは強く兵士の手を握った。だが兵士には、手を握り返す力もなかった。当然だ。彼はほとんど全身隈なく火傷を負い、左足は炭化しすでに無かった。その姿をアリアは凝視した。そして、彼女の中で冷たい事実と、激しい衝動が起こった。
……彼をこれほど酷い姿にしたのは、自分だ……。
アリアが行った飛行船爆弾というべき攻撃によって、彼は体を焼かれ、激しい砲撃の中動けず体は砕かれ、そして自軍に捨てられたのだ。彼の命を奪うのは他でもない、アリア自身なのだ。
そのことを、アリアも頭では分かっていた。そしてそれが戦争だということも。
だが、彼女の良心は、現実の事として理解していなかった。心の自己防衛本能かもしれない。しかし、今、アリアははっきりと自分が行った戦術……結果としては虐殺行為……を理解してしまった。
それでも彼女は、その時は耐えた。
が……兵士の末期の一言が、彼女を本来の心優しい天真爛漫な少女に戻してしまった。
兵士は、自分の手を握る幼い王に……自分を死に追い遣った敵に……血まみれの顔で、微笑み、心からの最期の言葉を口にした。
「アリア様……万歳……」
「!?」
「勝利を、手に……なさって下さい……アリア様」
「!!」
アリアはすぐに彼を抱きかかえるが、その時にはこの名前も分からない兵士は反応せず、数秒後静かに息を引き取った。周りのアリア軍の兵士、ユニティア、そして救助された国防兵も静かにその光景を見守るしかなかった。
だが次の瞬間、全員が驚愕した。
アリアは絶叫すると、その死んだ兵士を強く抱きしめ、号泣した。
「ごめんなさいっ!! ごめんなさいっ!!!」
アリアは何度も兵士に謝りながら、泣いた。
兵士は最期までアリアを恨んでいなかった。彼は死の間際アリアの勝利を願い逝った。その事実は、アリアにとってなんとも皮肉で辛いことだろう。いっそ恨んでくれれば、アリアの気持ちはむしろ楽だったかもしれない。だがアリアが心の底から国防軍のことを愛していたように、兵士もアリアに対し尊敬と敬意を持ち続けていた。この瞬間、彼は敵ではなく、アリアの兵士となり、アリアは自らの腕の中で自分の兵士を失った。そのショックが、彼女を、感受性豊かな心優しい本来の少女に戻してしまった。
アリアは兵士を抱き、戦場にいる事を忘れ、声を上げ泣いた。この涙は兵士だけに向けられたものでなく、敵である国防軍全員に向けられたものだ。そのことは、周りにいた全員が理解した……。
崇高で高潔、純粋なアリアの国民への愛。それは嘘偽りではなかった……。
言葉にできない感動が、両軍全兵士たちに伝わる。
それを一身に受けるにはあまりにか弱い少女を、彼らは見た。
アリアの涙が、ユニティアの心にも移り、彼女も気付けば涙を流していた。ユニティアだけでなく、周りにいた国防軍の兵士たちも我が事のように涙を流し、動ける者はその場でアリアに向かって敬礼をする。
戦場で、未だ砲撃戦が続く中の光景である。異常な光景だが、全軍が、この時はっきりと、アリア=フォン=マドリードという存在が比類の無い大きく偉大な王であると認識した瞬間だったかもしれない。
この戦場で起こった不思議な空気は、なんと5分近く続いた。
異変に気付いたザールがリィズナから騎馬で駆けつけアリアを抱き起こし、ようやくアリアは立ち上がり、涙を拭いた。涙を拭き終わった頃にはいつものアリアに戻っていた。そしてそこからは、先ほどと同じように、負傷兵たちの収容の指示を出していった。国防軍兵士たちは、その後、アリア軍に敬意を払いながらその身を預けていった。
この事件は、アリアにとっても意味はあった。彼女は、稀有なことだが、このような事件を体験したにもかかわらず作戦能力になんら影響を及ぼさなかった。むしろ彼女の中の、革命の意志はより強まった感がある。あの名も無き一兵士は、アリア=フォン=マドリードの王者の資質を完全に開花させる起爆剤だったのかもしれない。そして、このエピソードが、ある男に、ついに戦場での戦いを決心させるに至った。
レイトン=フォン=ローゼンスである。
この夜の段階では、まだ家族保護の報告が来ていないかったが、レイトンは戦闘参加の意志をザールに伝えた。
「よいのか?」
ザールはあくまで冷厳な表情を崩さずレイトンを見た。レイトンの顔に迷いはなく、真っ直ぐ頷いた。
「僕はアリア様を信じます。そして、ミタス殿やナディア殿、クシャナ殿を」
「分かった。では卿のアリア軍への復帰を認める。明日からの作戦に組み込もう。だが、その報告は卿自身でアリア様に言うがいい。アリア様も喜ばれる」
ザールの言葉にレイトンは頷いた。
12月19日。
引き続き戦闘は行われたが、どちらも消極的な砲撃戦に終始した。
アリアもザールもこれでは奇策を用いる機会がない。
レイトンは<アインストック>の出撃を希望したが、アリアは出撃を止めた。
「レイトンさんの気持ちは分かります。ですが待って下さい」
「アリア様。僕は貴方を信じています。ミタス大佐やナディア大佐、クシャナ少佐も。ですから出撃させて下さい」
「誤解しないでください、レイトンさん」
アリアはそっとレイトンの手を握った。
「貴方の家族も、私にとって大切です。ミタスさんやナディアから連絡がないかぎり、軽挙はできません」
「アリア様!」
「レイトンさん、貴方を信じています。でも、今出撃は待って下さい。貴方に出てもらう時期があるんです」
「時期?」
アリアはそう答えると、作戦戦術書をレイトンに手渡した。アリアが今朝レイトンの意志を聞き、立てた作戦だ。それはじき訪れるであろう、対クレイド軍用の作戦案で、アリアが今現在持つ戦況打開案だ。そこにはさらに戻ってくるミタスたちのことも計算し、組み込んでいた。作戦はレイトンが舌を巻くほど高い計算で立てられたものだ。昨日の一件がある。作戦の戦術作戦能力の高さもそうだが、アリアの精神力の強さと頭脳にレイトンは驚愕を隠しえない。
アリアはリィズナ司令室で、幹部たちに宣言した。
「この後クレイド伯の本軍がやってきます。ここは我々も兵力を温存し、決戦に備えましょう。サザランド少佐、防衛兵たちも随時休息を取らせて下さい。ミーノス大尉、アーマー部隊をいつでも動かせるよう待機……そしてできるだけ補修を」
その直後の19日午後14時41分。ミーノス大尉が司令室に駆け込みザールの耳元で何かを囁いた。ザールは僅かに眉根を寄せたが、一度目を閉じ、すぐにいつもの表情に戻り「了解した。私に任せてもらおう」と答え、ミーノス大尉を外に出した。アリアはそれを怪訝そうに見つめる。
「何かあったのですか?」
「いえ。何でもありません。ちょっとした部隊編成についてのことです。後で私が調整しておきますのでアリア様の手を煩わせるものではありません」
「…………」
いつもの時ならばアリアも気付いたかもしれない。このミーノスがもたらした報が、戦争とは無縁ながらもアリアにとって重要な内容であった事に……。
だがアリアも完璧ではない。連戦の精神的疲れとほぼ完璧といっていいザールのポーカーフェイスで騙された。この事は後日判明する。
ただ、この時ザールの沈黙が無ければ、アリア個人、戦争に耐えられるかどうか。アリアの智謀と統制力がなければ、アリア軍はこの後の会戦を無事やり遂げられたかどうか分からないところだ。それほど重要な予期せぬ事案がザールの耳に入っていたが、ザールは軍師として自由な作戦裁量権があることと、ザール、ミーノスという最古参同士の会話であったため、アリアは情報の処理を暗黙でザールに一任し、この事は忘れた。
こうして、戦いはついに大将同士の激突となる。
12月20日、午前8時27分。クレイド=フォン=マクティナスを乗せた貴族評議軍、旗艦<パルモ・セルドア>が、リィズナの前に姿を現した。
第二次リィズナ会戦、終盤……最大の戦いが、ここに始まる。
『マドリード戦記』 王女革命編 10 第二次リィズナ会戦 ⑤ でした。
アリア様は高潔な王女様……ですね。今回は彼女の純粋さを知るエピソードが入っていました。
戦争状態としては、敵がさらに増えたところで次回、となっています。
元々数では劣勢の上、ミタス、ナディア、クシャナがいないこの戦い。
そして敵将クレイド伯じきじきの参戦……と、アリア様の劣勢は続いていきます。彼女はこの状況下をいかに乗り切るのか……それが次回のストーリーになるでしょう。
これからも『マドリード戦記』をよろしくお願いします。




