第1章(3)〜考査〜
神界魔術学園マギア・マーシャルアカデミー
この学校には、入学テストは無く、
神界の人間ならば入れる学校である。
一年に一回、3の月に生徒募集をかけ、
4の月に入学式が行われる。
そして、一週間が過ぎた日に
魔法技能、格闘技能考査があり、
これで、魔法技能が高い者は、
魔法科に。格闘技能が高い者は
魔法騎士科を推奨される
最終決定権は自分自身にあるが
大抵は推奨されたところにいくのが
セオリーである。
そして、現在三人は考査をしている途中である。
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魔法練習場
「次、ハルト・セイントスター。」
「はい!。」
「ファイアーボール!。」
すると、魔法判定装置がこう言った。
「ただいまの記録、ランクDです。」
「あー、やっぱり俺には魔法の才能無いな。」
「次、カイト・セイントスター。」
「はい!。」
「ファイアーボール!。」
「ただいまの記録、ランクCです。」
「普通だね。」
「普通だな。」
「普通じゃないよ、カイくんが頑張った証だよ。」
「次、セイラ・セイントスター」
「はい!。」
「ファイアーボール!」
「ただいまの記録、ランクAです」
ざわざわ………。
周囲にどよめきが起こった。
「ランクA……」
「凄いよ姉さん!!」
「カイくんに褒められた……。
えへへ、えへへへへ……」
「これは、間違い無く魔法科だな。
「よし、俺は次頑張るぞ!!」
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競技場
「次、セイラ・セイントスター」
「はい!」
姉さんが目の前の機械で出来た、敵を倒していく。女性にしては速い方だ。
「ただいまの記録、五分、ランクDです。
「うーー。カイくんに格好良い姿を見せたかったよー」
「まぁ、姉さんは魔法技能が高いんだから」
「次、カイト・セイントスター」
「はい!」
そういって走りだす。
草むらから敵が2、3体出てきた。
「はっ!、せっ!」
敵はどんどん増えていく。
「はああああっ!」
回転して周囲の敵を蹴散らした
これで終わりだ。
「ただいまの記録、4分、ランクCです。」
「これも普通だな。」
「カイくん、カイくん!怪我は無かった?
痛いところは無い?」
「大丈夫だよ、姉さん」
「本当に?。安心安心。頑張ったねー
よしよし、偉い偉い」
「ちょっ、姉さん、恥ずかしいよ」
「二人とも何をやってるんだ
見とけよ、次は俺だ」
「次、ハルト・セイントスター」
「はいっ!」
兄さんは凄いスピードで駆け出し、
敵を一瞬で倒していく。そしてすぐ
戻ってきた。
「ただいまの記録2分。ランクAです」
よし、流石俺!」
兄さんは格闘技能が、姉さんは魔法技能が
高かった。それに比べて僕は全て普通
僕には何かあるのだろうか……
そんな疑問を胸にこの日を終えたのだった。