プロローグ
初めての番外編です。本編と似ている部分がありますのでご了承ください。
俺は平和主義者と言われているが、自分ではそう思っていない。これは昔の話である。
俺はある大学に通っていた。そこではいじめが多発していた。そして俺も、
「それ以上はやめてくれ、家に帰れなくなる。」
よくあるいじめだ。弱そうなやつから金を掻っ払っていく。
「バイトしてるんだろ!ならいいじゃん、文句あるのか。」
ここは静かに退こうとかんがえ、
「いえ、ありません。」
悔しい、もうこんな暮らしはやだ。この性格のせいでこんどは俺がこんな目に遭うとは思わなかった。
「もうやだ、死のう。」
そうしてこの男は屋上から飛び下りて自殺した。
そのはずだった。
俺はきずけば暗闇で椅子以外何もない所に女の人と向かい合わせに座っていた。
「貴方は死にました、覚えていますね。自殺なんて情けない。もう少し我慢しなさいよ。」
失礼なやつだ、つーか誰なんだ?
「死んだってんならここはどこですか?天国?地獄か?」
「どっちも違います。異世界転生装置です。」
「転生?なんだそりゃ。」
「無理もないよ、まあいいや、説明するから聞いててね。」
「・・・わかった、わかるように頼む。」
「わかりました。貴方は死にました。でも貴方は選ばれたのです。転生の対象に。まずは職業を決めてください。」
キョトンとしながら騎士の職業を選択した。
「珍しい、騎士ですか。では説明を続けます。貴方の新しい命を創る間、ある異世界に行ってもらいます。悪いことをしない限り1年後には生まれ変われます。悪いことをしたらするほど滞在時間が伸びます。あっ、そろそろ飛ばしますね。では、行ってらっしゃい。」
「えっ、えええええー」
と言ったのが最後だった。そこはある村だった。