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共通C・中立 どちらにもなれる灰

→ 《気にしてもしかたない》

まあどうでもいいよね。


→ 《憶えがない》

憶えてないし、どうでもいいか。無視してさっさと本世界へ戻れるようにしよう。


→ 《どこかで……》

見たような見ていないような。


→ 《わからない》

正直か嘘つきか、なんて自分で判断できないから他人の決めることだろう。


→ 《いいんですか?とたずねる》

誘われたということは十中八九、彼の奢りだろう。


→ 《中華》

「中華がいいですね。ラーメンとか」

「じゃあ中華ってことでラーメンだね」

あらまあ安上がり。


→《私は方向音痴なので助かります》

道に迷うしそれに、棺先生に送ってもらえるなんて嬉しい。


→ 《悲鳴をあげる》

あげようとして、ハッとした。下手に刺激して刺されたくない。


→ 《仮面男を信じる》

「助けてもらったし、貴方は私に敵意がなさそうなので信じます」

そういうと、彼はクスりと笑う。


→ 《仮面男が気になる》

あの男はどうして私を助けてくれたんだろう。


夜に歯を磨くものがないし、色々と必要なものを買うお金がなくてどうしようかポケットを探る。

なんと身に覚えがない金が入っていた。


――――


それから採用の話を聞いて組織の看護係に所属し、もう一週間になる。なんとなく仕事仲間と打ち解けた頃だ。


三日前に早くもシェンパー君という後輩ができて、猛虎さんから面倒を頼まれなんだか荷が重い。


私は仕事仲間から貰って美味しかった店のパンを買って帰り道を歩いていた。


「……灰色は黒でも白でもない。けれど黒であり白である」


すれ違い様に変な男がおかしな事を呟いていて、せっかく見た目はいい部類なのに残念な人だと思う。

追いかけてくる足音や視線がきになり、振り向くと眼があってしまった。


「俺はケンヤ……君の名前を教えて……?」


絶対声をかけたらダメなタイプだと感じ、私はその場から走って逃げた。


だって、私にはわかる。ちょっとでも視線があったり優しくされたりしたら人は結構簡単に相手に興味や好意をもつから。


「こんにちは」

「あ、貴方はこの前の……」


なにかと会う仮面男、今回で約三度目だ。


「生活はどうかな、お金に困ったりしてない?」

「ええ、組織に入れて……あ」


もしかして、ポケットにお金入れてくれたのって彼なんじゃ。

私に一番近づいた人は彼くらいだ。


「それならよかった」

「この前、お金ありがとうございました」


「ああ、よく俺だってわかったね」

「お返したいんですけど今はパン代しかなくて」


「礼なんていいよ」

「あの……よかったらこれ食べませんか?」


私は袋の中を見せて、ほしいパンがないかたずねる。


「いや、朝は米派なんだよね」

「そうなんですか」


ことわられたのは残念だけどしかたがない。


◆お金は今度返したほうがいいよね?


【今から返すので近くで待っていてもらう】

【今から返すのでついてきてもらう】

【返さなくていいか、と思いつつ返すことにした】

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