アマツクニとツチノゴク
掲載日:2016/06/30
誰かが言ったんだ。
『空の上には國がある』って。
『地面の下には獄がある』って。
善い人だけが行ける『アマツクニ』。
悪いことをすると堕ちる『ツチノゴク』。
人がこの世に別れを告げるとその『魂』の前に『門』が現れ、その前で『裁き』を受ける。
そう、誰かに聞いた。
『アマツクニ』は楽園。
皆が笑っていて、争いもない。
そのかわり、みんな平等。
個性なんてものは消え失せる。
『ツチノゴク』は名のとおり牢獄。
数々の罰が待ち受けていて、争いがまかり通る。
だから、不平等。
嫌でも個性が目に見える。
『僕』は、両方共信じていない。
けれど、もしもあるなら、なんて想像することはある。
個性のないかわりに争いのない『アマツクニ』。
個性があるけど争いまみれの『ツチノゴク』。
どっちが良くて、どっちが悪いんだろう。
『アマツクニ』と『ツチノゴク』。
平穏の世界と凸凹な世界。
さて、どっちをとるか――




