プロローグ
どうも、なみへいです!
思いつきで書きはじめた作品などで変な所が多々あると思います。
温かい目で見守ってください!
アドバイスなどありましたらコメントよろしくお願いします!
プロローグ
パリィィィン
聞き慣れた音が耳に響く
いつもと同じ、無機質で、変わりのない音
これがゲームであるということを嫌でも告げる
「帰るか...........。」
赤いロングコートに身を包む少年は帰路についた
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このゲームがデスゲームになって1年がたった。
Monster Slayer Online モンスタースレイヤーオンライン、それがこの
ゲームの名前だ。このゲームは始まって1ヶ月後にデスゲーム化した。
プレイヤー数は5万人強、世間で話題のVRMMOだった。
だが、ある日突然、
「やぁ、プレイヤー諸君。私は高坂新一だ。皆さんはこの一ヶ月凄く頑張っ
てたね。そんな君達に試練を与えようと思う。私は、今ここに、このゲー
ムがデスゲーム化したことを宣言する。私を倒しに来い。それで君達は解
放される。それでは、いつかたどり着く日を待っている。」
プレイヤーは大混乱に陥った。ログアウトしようと躍起になった。
だが全く無理だった。
外からの介入は不可能。
中からも出ることは不可能。
絶望的だった。
デスゲーム開始時、プレイヤーの6割、約3万人は町に引きこもった。
ほとんどのプレイヤーが生産職に切り替えた。
このゲームから抜け出す方法はただ一つ。
このゲームの魔王、高坂新一の討伐だ。
攻略組の約4割、2万人は必死に探した。
ダンジョンに潜り、ボスを倒し、NPCから情報集め、クエストをこなした。
しかし、魔王は見つからず、集まった情報も僅か。
魔王が大陸の最北端の終焉の塔という場所にいるということだけ。
攻略組は諦めかけていた。
なぜなら、最北端に行くのにはいくつかのダンジョンをクリアする必要があ
る。その1個目が推奨レベル400なのだ。一部を除き、攻略組の平均レベル
は320。到底クリアなど不可能。
そんなダンジョンが後何個もあるのだ。
そして何より、ここまでたどり着くのに犠牲を出しすぎた。
諦めるのが必然だろう。
誰もが生還を諦めていた。
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「ふぅ................今日で1年か...........」
まだ若い、それこそ15歳にも見える少年が呟いた。
少年は黒髪、黒目、身長は165cmぐらいだろうか。
赤がメインの白と黒を混ぜたロングコート、それに黒いズボン、両手には黒
と金のグローブを付けている。
少年の言葉に答える者はいない。
周りに誰もいないからだ。少年もわかっているのだろう。
ここは最前線の町だ。
攻略組、プレイヤー5万人の中でも1%の攻略組の中でもさらにトッププレ
イヤーし到達できない町。
そんな中、少年はなにか悲しい記憶を思い出したような顔をして呟いた。
そして、何かを振り払うように頭を振り、おもむろに歩き出した。
その頭上には “ GIN “ と青く光っていた。