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執事はバンパイア  作者: 天月 赫夜
ライルズベリー伯爵領にて
2/11

 Ⅰ

 ディアナは窓から外を眺めていた。窓の外では嵐の被害を報告しに来た領民が歩いている。森の木々の間を見え隠れする茶色い髪からは同じ色の犬の耳に似たものが飛び出している。そう、彼は人ではない。このライルズベリー伯爵邸の近くの森にすむオオカミ男だ。


 お父様と私は妖精が見える。ラルドア王国の王室にはまれに妖精の見える子が生まれることがある。お父様はそうだった。お父様は長男だったが、周囲の反対のために王位を弟に譲り18歳の時、父王の勧めで王室を出て臣下に下りライルズベリー伯爵位を継ぐことになった。 

 

 相手を理解しようとしない貴族にひどい扱いを受けたお父様は社交界を嫌い、王都郊外のこの領内に引きこもるようになった。王都を離れてからお父様は善政を敷き、貴族には忌み嫌われた力を活用して妖精が悪さをしないよう説得して領民に愛される領主となり今に至る。

 

 今日だって嵐が収まるすぐにやってきたオオカミ男のリチャードの報告を聞き、娘に何も言わずに飛び出していった。置いてけぼりを食らったリチャードの話で彼女はようやく父親がいない理由を知ったのだ。

読んでくださって、ありがとうございます。何だこれ短いじゃん。予定より早く読み終わったな。って方は評価or感想を書いてくれるとうれしいです。どっちもやってくださっても結構ですよ☆

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