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くぅき  作者: ジョウビタキ子


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原石


図書館で


お気に入りの図鑑だった


鉱石の図鑑


いろいろな宝石の原石が載っていて


加工される前の


そのままの姿がとても好きでした。


説明は


見ていませんが




グラデーション


名前


それを


繰り返し


繰り返し


眺めていましたね。




河原で拾った


透き通っていないけれど


緑色の石。


水の中に入れると


緑がさらに綺麗に見えて


石と石を掌の中に入れると


石同士のぶつかり合う音が


手にも耳にも心地よくて


飽きるまで触っていました。


川の石は


つるん


まるん


っとしていて


手触りがいいので


川ではずっと持っていましたね。


あの石がぶつかり合う音が


本当に好きだったんです。





原石は


どんな音がするんでしょうね。


とんでもなく高価だとは知っていますが


あの色鮮やかさで


透き通っていて


硬さの違う原石を


コツンと掌の中でぶつけたら


どんな音色を響かせてくれるのか…











原石を持って


手の中に入れて


コツンとぶつけてみる……













トパーズは星の形に崩れるかも


アメジストは音と一緒に小さな花が咲きそう


アクアマリンは水滴がこぼれて


ガーネットはほわりと炎があがる


ペリドットは蔦を這わせて


エメラルドはオーロラを見せてくれそう



















………やってみたい


どんな温度なんだろう


どんな音なんだろう


どんな重さで


手に持った時は


どんな気持ちになるんだろうか…






















あれ?


原石って…ぶつけて良いのかしら?


ダメかな…


……そこからですね。



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