溶けかけのチョコレート
化粧
服
アクセサリー
ハンカチ
バック
サイフ
スマホ
リップ
靴
随分前から入っていた予定
カレンダーをみて
ああ
準備をしなくては と
体を起こします
カレンダーに予定を打ち込んだ時は
あんなに楽しみだったのに
当日にやってくるこの気怠さは
天気にせいでしょうか
行ってしまえば絶対に楽しいのに
行ってしまえば帰りたくなくなるのに
もう鍵を開けるだけの段階で
脳みそが出たくないと言っています
そんな脳みそに引き摺られるように
体が自然と転がって
うつらうつらと微睡んでくる瞼
『ピロリン ピロリン ピロリン…
あ、もうすぐ行けるんだけど、一緒に行こうー!』
よくぞ鳴らしてくださいました
スマホからの声で
少しずつスイッチが入ります
あのままだったら
微睡に身を任せてしまうところだったでしょう
それだけの時間があったんです
なんせ
予定の時間は
3時間後だったので…
『早く行けたら先に集まろうね』
集合時間より早く行ってもいいし
集合時間ぴったりでもいい
なんなら
集合時間より少し遅れても
めちゃくちゃ遅れても大丈夫
そんな気心知れた友人の
気楽な集まり
なので
家を出る時間の
選択肢の広さが
私の脳みそを惑わしたんです
あと
3時間もあるじゃないか…
そう思ってしまったのが
微睡コースへの入り口だったのでしょうね
どうする?
もう行けるけれど…
シャキッと着飾ったチョコレートになるか
ぐにゃぐにゃに溶けきったチョコレートになるか
選ばないといけないよ?
どっちにしようかなぁ… … … …
「行く」
今回は
溶けきる前に
友人の声で
シャキッとチョコレートになりましたね
自分でなりなよ
とは
言えません
チョコレートも温度で形を変えるように
私も
気分で形を変えるんです
外部からの刺激が
とても有難いですね
ぜひ
両手を掴んで
引っ張って行って頂きたい
そうすると
そのうち
自分で歩きますので…
今日は
そんな日でした




