表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
溺れるほど、きみが好き~国民的アイドルと初恋の幼馴染に奪い合われて、困ってます~  作者: 桜 こころ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

73/74

第72話 世界で一番の約束

 あきらがぽつりとつぶやいた。


「……星の家ってさ。前から思ってたけど、かなり古いよね?」


 ドキッ。たしかに、この家はかなりのボロ家だ。

 でも一軒家だし、そんなに変には思われないだろうと高を括っていたけど。やっぱり気づいた?


 そっとあきらを盗み見る。

 すると、彼とばっちり目が合った。


「ね、星ってさ。もしかして、かなり貧乏だったりする?」


 直球!


 今まであきらに心配かけたくなくて、ずっと触れないようにしてきた。

 悟られないように、必死に気をつかっていたのに。


 でも、これだけ頻繁に家に出入りしてたら、バレるのも時間の問題だと思ってた。

 というか、ここまでバレなかったのが奇跡かも。


 観念するか。

 はあ、と大きくため息を吐く。


「そうだね。かなり貧乏だと思う」


「それって、大変? つらい?」


 あきらが興味津々の様子で、ぐっと顔を近づけてきた。


 嫌味とかそういうんじゃない。彼の目は真っ直ぐで、純粋な光を帯びている。

 きっとあきらにとって“貧乏”なんて、想像できない世界なんだろうな。


「うーん、まあつらいこともあるけど……太陽と二人で幸せに暮らしてるよ。

 お金がなくても、この暮らしには満足してるんだ。贅沢言ったらきりないし、住めば都って言うしね。

 なんとか節約しながら、楽しく生活してる」


 そう言って、にこりと笑った。


 これは本音。

 この暮らし、私はけっこう気に入っている。


「ふーん、そうなんだ」


 あきらは部屋を見まわしながら、何か考えるように唸った。

 そして、ふっと真剣な顔になり、私に軽く頭を下げる。


「今まで何も知らなくてごめん。これからは、困ったことがあったら言って。

 俺、星のためなら何でもするから」


 ぐいっと距離を詰め、切実な瞳を向けてくる。


 あきらの優しさと純粋さが、まっすぐ胸に届く。


 だから、今まで心配かけたくなかったんだよ。

 貧乏で苦労してるなんて知ったら、あきらは絶対にこうして心を砕いてくれる。


 負担をかけたくなかったのに。

 でも、きっとあきらはそれを負担だなんて思わないんだろうな。


 今ならそう思える。


「ありがとう、あきら。私、幸せだよ。

 ……あきらや、みんながいてくれるから」


 にこりと笑うと、あきらがぷくっと頬をふくらませた。


「みんなも? 俺だけでいいよ」


 そう言うと、突然、唇が触れた。

 ちゅっと軽い、優しい口づけ。


「星が大好き。これからもずっと一緒にいたい。

 ずっと、ずーっと、愛してる」


 ――トクン。心臓が跳ねる。

 想いが胸いっぱいに広がって、あふれてくる。


「……私も」


 言いかけた瞬間、再びあきらに口づけられた。

 今度は深く、長い口づけ。


 熱い想いが伝わってきて、彼でいっぱいになる。


 気づけば私はあきらにしがみついていた。

 あきらも強く抱きしめ返し、ぐっと引き寄せてくる。


 ふたりの荒い吐息だけが、台所に響いた。


 そのまま、想いを確かめ合うように、何度も熱い口づけを交わした。




 唇が離れた瞬間、あきらと視線がぶつかる。

 その瞳に宿る熱にあてられて、全身に熱が駆け巡った。


「ねえ、星」


 彼がそっと私の頬に触れ、真剣な目で言う。


「俺のお嫁さんになって」


「――えっ!」


 驚きで固まったままの私を見て、あきらがふっと笑った。


「ふふ、可愛い。……返事は?」


 自信たっぷりの笑み。

 さっきから、掻き乱されっぱなしだ。


 突然すぎるよ。でも、嬉しい。


 彼をまっすぐに見つめ返した。


「私も、あきらのことが大好き。

 お嫁さんにしてください」


 言い終えると、あきらの顔がぱっと輝いた。


「……! 星っ」


 強く抱きしめられ、息が詰まるほどの力で引き寄せられる。

 そのあたたかな温もりに抱かれ、胸がいっぱいになった。


 耳元で「大好き」「愛してる」と何度も囁かれる。

 その一つ一つが、心に染みていく。


 これからも、ふたりで仲良く、いつまでも共に生きていこうね。


 ――あきら。


いつも温かい応援を本当にありがとうございます!

いよいよ、この物語も本日夜の更新で最終回を迎えることとなりました。

ここまで見守ってくださった皆さまには、感謝の気持ちでいっぱいです。


本日このあと、いつもとは違うイレギュラーな時間ですが、

**【今夜 20時10分】**に最終話を公開いたします!


最後は、守兄の想いを綴ったエピローグです。

この物語がどのような結末を迎えるのか、ぜひ最後まで見届けていただければ幸いです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ