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リアル異世界転生キャンセル 1 青信号、信じて渡ってひかれたよ。

何となく、短編で書いていたものをまとめてみました。

後書きなどもそのままです。

この暑さでとても大変ですが、

皆様、お身体大切に!

そして、ご安全に!

よろしければ、ご笑覧ください!


青信号。

横断歩道よし!通過車両なし!前方視認よし!

―――しかし、くるときはくる。

これは、普通に青空のもと脳天気に青信号で横断歩道を渡っていた際に、

車にひき逃げされたニンゲンの物語である。―――――

(※あ、でも軽症です。幸いなことに!)



青空。

良く晴れた気持ちのいい天気。

のほほんとすこし散歩しようと歩き出したのは、ほんのすこしだけ前のことだ。

こんなことになるなんて。

緑豊かな公園へと続く中心街の横断歩道。

しっかりと車が来ないことを確認して、青信号で歩き出す。

何しろ、家にねこさまがいるのだ。

ねこさまの為に安全確認をして、しっかり安全マージンを稼いで渡る。そうでなくては、もし事故にでもあったら、ねこさまのお世話をするものがいなくなってしまう。

そうした危険を避ける為に、日頃から少し遠い横断歩道でも必ずそちらまで歩いて、夜間の外出は控え、できるだけわかりやすいーー視認しやすい明るい服装を心がけて交通ルールを守る。

 だから、この日も緑が眩しい公園に向かって歩いていたとき、車が止まっているのを確認し青信号になるのを待ってゆっくりと渡りはじめた、はずだった。

 先に歩く2、3人の背を見ながら、片側三車線、丁度真ん中に渡りきれなかったときに待つスペースのある横断歩道を、公園に向けて歩いていたのだ。

 が。

 ――え?

 何をおもったのか。

 白い車が、横断歩道へ向けて進入してくるのを、目をみひらいてみていた。

 運転手の顔が目の前にあった。

 その瞬間、―――。

 とっさに、身体を右にひねった、のは憶えている。

 いや、ひねったというか、下がろうとした。

 右手に丁度、少しクッション性のあるコートをかけて歩いていたのだが――。

 後から、これが幸運だっとおもうようになる。

 軽い衝撃が右手首にあった。

 そして、右足首。

 ――だめだ、――ひねった、―――――。

 痛い。

 しかも、転ぶのを堪えたので、余計まずいことになった気がする。

 相手は止まっていた。

 車の運転席が正面にあって、驚いている相手の顔が真正面にある。

 動いている車と、中々この位置で見合うのはないかもしれない、―――。

 真っ昼間。

 他にも、2、3人渡っている人はいた。

 これで、もう少しスピードが出ていたら、止まらなかったら―――。

 多分、他の人達もひかれていただろう。

 先に渡っていた人達の背が、公園側の歩道へと渡っていく。

 ―――いたい。

 そして、考えたのはこのまま横断歩道上にいては危ない、ということだった。

 ――歩道に下がらないと―――。

 何も痛みがなければ、そのまま公園へと歩いていたかもしれない。

 しかし、何だか、そのまま歩いて行ける気がしなかった。

 いま、それほど痛みは感じていないのだが。

 ――とにかく、歩道に下がろう。

 もといた歩道まで必死で下がる。歩行者側の青信号が終わり、車が走り出すときになって車道に取り残されていることは避けたい。

 何とか、必死で横断歩道へと下がったときだった。

「え―――――?」

声が出ていたかどうか、記憶にない。

 だがしかし。

あぜんと見送る中で、相手の車が、―――――。

何をどう思ったのか。

 歩道に下がって、相手の運転手が車を寄せて止まるのを待つつもりだった。

 だがしかし、――――。

「――――――――?!」

 相手の運転手が、なぜか、―――。

 笑って会釈をして、手を振りながら去ってしまった。―――――

 ――――え?

 声も出ない、というのはこういうことだろうか。

 明るい昼下がり。

 晴天で視認性も良く、他に歩行者もいて車も普通に通っている昼下がりだ。

 車が動き出して、歩道に寄せて留めるには、荷物の積み卸しをしていた車両が邪魔だから、もう少しいった先で止まるのかと思っていたら。―――

 そのままいってしまった。

 思わず茫然とする。

 一体何が起きたのか。

 相手の車が歩道に寄せて止まると信じていたのだが。

「――――――…」

 思わず、見送ってしまう。

 片側三車線となる真ん中を通って去って行く車の背を、しみじみと見送ってしまっていた。

 右肩に下げた荷物が痛い。

 右足首がいたむ。

 いつもなら、かるく右肩から下げている荷物が重くなってきてもてなくなってきていた。しみじみと歩道を下がる。

 良い天気だ。青空と緑が美しい、――――。

 歩道をさがり、植え込みのある少し背の高い石垣にもたれて、地面に荷物を置いた。少しばかり、足が痛い。

 うん、いたいな、――――。

斜め後ろには、事態をみていた警備員さんがいる。丁度駐車場の出入口がある為、警備しているのだ。

 石垣に凭れて、少し前に渡るはずだった横断歩道をみる。

 もしかして、当たらなかったと思ったんだろうか―――?

 いやしかし、だとしても、接触したかどうかわからないときには、車を停めて歩行者の安全を確認しないといけないのでは――――?

 いや、当たっていなかったとおもったとしても。

 確か、こういうときは止まって、(車を安全な処に停めて)歩行者が大丈夫か確認をしなくてはいけないのではなかったろうか?

 車の免許は持っている――尤も、規則を全部おぼえているか自信はないのだが。

 だがなんというか、つまりしかし。――――

 ―――警察に、…―――連絡してもいいのかな…。

 ―――事件ですか、事故ですか?――と、110番したら聞かれることになると思う。しかし、それを実地でこういう形で経験することになるとは思っていなかった。

「110番―――」

こんなことでかけていいんだろうか?と思うが。

 ――いやでも、相手がいないとしても自分の保険を使わないといけないから、

通報はしないといけない。―――

保険を使うにしても手続き上、警察に連絡はしないといけない、と。

 意を決して、スマホを取り出す。

 そういえば、去って行く車の背を茫然と見送るだけで、写真をとることすら思いつかなかった。

 咄嗟に何もできないな、―――。

しみじみしながら、スマホを操作する。

 110―――滅多にかけない、というか、用がなければ絶対かけない番号をタップする。発信、にしてしまえば、相手につながることになる、―――。

 ――こんなことでかけていいのかな、しかし、…。

さらにためらう。

確かにすでに足は痛いのだが。迷いながらも、発信になる記号を押して、――――。

「事件ですか?事故ですか?」

 ――あ、本当にきかれた、…―――。

何だかこんなときに思うようなことでもないことを思いながら。

まさか、こんな風に応えることが、一生のうちにあるとは思っていなかった。

つい、ほんのすこし前までは。

青空の下、脳天気に緑豊かな街中をのんびり歩いていたときには。

「事故です。…こんなことで電話していいのかわからないんですけど、…」

 青空の下、明るい昼下がり。

 青信号で横断歩道を渡っていたすこし前にはおもってもいなかった。

 後に、接触の際に骨折していたことがわかるのだが。

 このときは、事故の直後のためか、痛みをさほど感じておらず。

 右脚いたいよね、とだけ感じていたのだが。


 ともあれ、この後、警察官が複数現れ、状況の説明をすることになるのだが。


 青信号で横断歩道を渡っていても。

 晴天で視界良好であったとしても。

 中央分離帯右側からきた車がちゃんと白線で止まっているのを確認しても。

 丁度、反対側の走行車線からUターンできるように区切りが作られていて。

 何を思ったのか、歩行者が渡るの待ちでいた車が何故か曲がってきて。

 目の前に人がいるのに、ゆっくりとはいえ、何故か動き出して横断歩道を通過して行こうとした、――――。

 本当になぜ、目の前に人がいるのにそんなことが起こるのか。

 スピードが出ていなかったことだけが本当に幸いだったのだけれど。

 普通に去るときに出していたスピードで当たられていたら。

 今頃、ねこさまのお世話ができずにあの世にいた可能性もあったとおもうと。

 ―――異世界転生の瞬間がリアルすぎていやだ、―――。

 本当に、瞬間に。

 その前まではおもってもいなかったことが起こるものなのだと。


 まだその後、どれだけ大変なことがあるのか。

 まったく知らずに110番をしたあと、石垣にもたれながらそのときはいたのだけれど。



 また、慌ててその後、何よりも先に。

 その後。

 本当にあわてて。

 ―――み、右手がまともにうごかない、―――まずい!と。

 あわてて無料投稿サイトに載せていた原稿をすべて取り下げていたりとるするのだが。

 ―――とにかく、修正中もあるから非表示にしておかないとっ、…―――!

 フリーサイトの悲劇は、有料と違って料金がかからない為、本人に何があろうと、取り下げる人がいなければ、そのままWEBに残り続けるという悲劇が起こることである。――――至急、取り下げておかなくては、万が一のことが起きたとき、永遠に――黒歴史、あ、いや、そうでなくてもだが、―――そのときの内容が残ってしまうことになるのだ。

 握力を失い、まともに字もかけず、操作がうまくできない―――。

 その状態でできることは、まず、一括非表示。

 そんなことを根性でやったりするのだが。

 そして、何とかほっと安静を指示されて療養に入っていたりとするのだが。


 そんなわけで、ともあれ。

 読んでいてくださった皆様、すみませんでした。

 修正中で迷っていた文もあり、一括非表示にさせていただいておりました。―――


 ようやく、なんとか握力も戻りつつあり、字もかけるように。

 おかげさまで生きております。―――

 これから、少しずつ。

 というか、これまで一番つらかったことが、キーボードが使えないこと。

 色んなことがこの短い期間でもありましたが。

 生きているってありがたいな、と。

 しみじみとしております。


 というわけで。

 何とか、皆様のおかげで生きております。


 そして、みなさまも。

 防ぎようのないことは起きますが。

 それでも、お気をつけられて。

 できれば、本当に無事故、無病で。

 ご安全に、お過ごしください。―――――


 現場からは以上です。




異世界転生キャンセルのもとになった体験談です。

交通事故に遭いまして、はい。

右手が動かず、キーボードを打てなかったことが一番つらかったです。


いまは、事故前ストックの誤字脱字を直しつつ、

リハビリ代わりにてろてろと書いております。

よろしくお願いいたします。



追記

まさか、評価いただけるとは!仕組みがよくわかっていないのですが、

アイコンもありがとうございます!

うれしいです!



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