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桃は食ふとも食らはるるな  作者: 海原ろこめ
第一章「桃の香りを嗅ぎ、梨の皮に目印をつける」
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一年後にようやく実行してくれて嬉しいよ。

 もう紗夜ったら。罪を犯して私たちに迷惑かけたかのような深刻な顔で謝らないでよ。


 そりゃあ、紗夜が居たら最高に楽しいし盛り上がるから紗夜が居ないのは残念なんだけどさ。


 アドバイスを一年後にようやく実行してくれて嬉しいよ。


 いい? 遊びの誘いを断るのは我儘なんかじゃ絶対にないから、何にも気にする必要はないんだからね。


 明日になってもし遊びたい気分だったら、またみんなでバカ騒ぎしよう。




 友人はこのように言ってくれたが、やはりせっかく誘ってもらったのに断るのは悪いことで、恩知らずな我儘な人間なのだと思う。


 私は友人たちの優しさに甘えているだけだ。


 一人になるのは絶対に嫌とまでは思わないが、ずっと一人でいるより友人たちと一緒に居た方が息がしやすい。


 感覚的に時間が過ぎるのが早い。


 みんなで一緒に大騒ぎすることも別に嫌いではない。


 そんな私が一人にならずに済んでいるのは、友人たちが変わらず傍に居てくれるお陰だ。


 厚意を無下にしてまで一人で過ごしたいなどという、我儘を受け入れてくれたこの恩は必ず返さなければいけない。


 私は本当に友人に恵まれすぎていると思う。だからこそ、常に感謝の気持ちを忘れずに大切にすべきなのだ。

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