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桃は食ふとも食らはるるな  作者: 海原ろこめ
第一章「桃の香りを嗅ぎ、梨の皮に目印をつける」
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歳桃宮龍という男。

桃は食っても歳桃という名の桃には食われるな

 人の好き嫌いは少ない方だと思う。だが、そんな私──露梨つゆなし紗夜さやにもこの世で一番嫌いな人間がいる。




 それは歳桃さいとうろうという男で、私が本気で殺したいと思っている相手でもある。


 こいつは変人かつ変態で私よりも性格も口も悪い。


 とはいえ、歳桃本人は。自分は、断じて変態ではない。変人に見えるように変人っぽく振る舞っているだけで本当は変人ではない。私が見習うべき大変素晴らしい性格の持ち主であり、口が悪かったことなど人生で一度もない。


 そんなふうに得意げに言いきって、頑なに認めようとしない。


 ただ何も、歳桃が変人かつ変態で性格も口も悪いから嫌っているわけではない。


 それらだけならまだ許せる。ドッキリを仕掛けてくるから嫌っている。


 歳桃は、学校がある日は毎日飽きもせず、手が込みすぎているドッキリに私をはめて苛つかせてくるのだ。

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