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僕は誰かに、こんなに尽くした事は一度もない!

作者: 七瀬








人を愛する事は、こんなにも自分を変える事なのか、、、?

僕は実の親も、ここまで愛することはなかった。

ごくごく普通に僕を育ててくれた親には、今でも感謝しているが、

“誰かを愛する事を一度も僕の親は教えてくれなかった。”

自分の子どへの愛情はあったのだろうが、人への愛情は少し欠けていたらしい。





・・・そんな僕に一人の女性が現れる。

彼女は華やかさには欠けていたが、ミステリアスな女性で僕を魅了する。

僕は初めて勇気を出して、女性に声をかけたんだ。



『・・・あの、もし良かったら? 僕と一緒に飲みませんか?』

『いいですよ、貴方、ここら辺の人じゃないでしょ?』

『えぇ! なんで分かったんですか?』

『なんでって、方言があるし、直ぐに分かるわ。』

『“方言? あぁ、自分じゃ分からなかったな、”』

『まあ、そういうモノよ!』

『貴女は、この辺にずっと住んでる人なんですか?』

『“どうかしらね? 貴方はどう思う?”』

『・・・うーん? 方言はないみたいだし、東京の人?』

『あら、本当にそう思う?』

『・・・い、いや~僕には分かりませんけど、』

『そうよね、分からないわよね!』

『なんだか不思議な女性ひとですね。』

『“よく言われるわ、私は普通だと思ってるんだけどね。”』

『普通じゃないですよ、全然! 普通じゃないです。』

『あらそう? 貴方はどこの出身の人?』

『山梨県です。』

『あら、そうなんだ~今度! 一緒に連れてってよ。』

『いいですよ、今度一緒に行きましょう。』

『今日のお酒は、なんだか美味しいわね。』

『僕もです!』







・・・彼女と話していて分かった事は?

僕より8つ上のお姉さんで、3つ下に実の弟さんがいたらしいが、

事故で1年前に亡くなったと聞いた。

とても仲が良かった姉弟だったらしい。

それと? 弟さんが亡くなった事で両親と上手くいかなくなった事や

18歳の時に彼女は家出をしてこの街に流されるまま住む事になった事。

随分と苦労してなんとか今は生活できている事も僕に話してくれた。

そんな彼女に僕は“尽くしたいと強く想うようになる。”





・・・今思えば? 僕は誰かに、こんなに尽くしたいと一度でも想った

事があったのか?

僕も人並みに恋愛はしてきたが、今まで女性ひとにこんなに尽くし

たいと思った事が一度もない!

彼女は今まで出会った女性の中でも“特別な存在”なんと分かる。

この女性を逃したら? もう二度とこんな女性とは巡り合えない!

必ず僕はm彼女を捕まえなくては!





『今度の日曜日、僕の出身地の山梨県に二人で行きませんか?』

『えぇ!? 今度の日曜日?』

『はい、ダメですか?』

『いいわよ、行きましょう。』

『はい!』








・・・少しずつだが、僕と彼女との距離が縮まっているように感じる。

彼女の笑った顔や彼女の好きな事、何もかもが僕は愛おしい。

僕はひょっとしたら? “自分から女性を好きになった事がない”

のかもしれない!

今更だが、こんな恋愛が理想の恋愛なのだろう。

“男は女性を追いかけてる時が一番、楽しい!”



最後まで読んでいただいてありがとうございます。

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