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須佐妖戦帖 第4章「マッカーサーの憂鬱」  作者: 蚰蜒(ゲジゲジ)
8/12

其の8 魍魎共が蠢(うごめ)き出す

GHQ本部

「隊を退却させよう」

フェラーズは何を云っているんだ?と思った。「山間を既に須佐が包囲してますよ。結界を貼られている」

「結界?」

「逃げ場が無いと云うことです。山に入った師団の隊と特殊部隊は逃げられない!」


出雲隊

「作戦を遂行しますか?」

「退却だ。我々も他部隊も孤立する。岩国から応援が来る筈だ」

「全隊、退却だ!作戦中止!」

「特殊部隊は?」

「彼等は遂行出来るだろう。任せよう」


ズン!

「何だ?」

其の時、地面がずれ落ち、大きな穴が顔を視せた。

「うわあああああーーーー」

其の穴に数10人が呑まれた。

下には大百足おおむかでが数匹、口を開けて待っている。

ぐおおおおお。

「化物百足だ!喰われるぞ!」

バリバリ、ムシャムシャ!落ちて来る兵を喰った。

「うぎゃあああーーー」

其の侭、落ちて行った兵は真っ暗な暗闇の底に消えて行った。


「此れは地獄への穴か?」

「百足が昇って来るぞ!手榴弾を使え!バズーカを使え!」

ズザザザザーーーー!

木上から数十人の須佐が刀や剣を構えたまま降って来た。

「須佐だ!撃て!」

バリバリバリ!ズガーーーンン!

山中での接近戦だ。須佐の者達は次々と連合軍兵を斬り殺した。早い!電光石火の様だ。兵士は身体をバラバラにされ、くうから出す手裏剣に身体中刺された。


「奴らの動きに追いつけない・・・弾より早い」

須佐は木を使い、縦横無尽に上から横から攻めて来る。

「20世紀でも忍者に勝てないのか?」

刀で身体を縦に真っ二つにされる兵、首をねられる兵、穴から出て来た大百足に噛まれて、バラバラになる兵。

「うわ!」

食人蟲たちが地面を覆っていた。忽ち兵士たちに襲いかかる。生きたまま、喰われるのである。

「ぐわああああ」

あっと云う間に身体は蟲達に覆い尽くされた。


火炎放射器を持った兵士が焼き払った。火では全く効かない。其の兵も蟲に喰い殺された。

「う、う、う・・・」

なす術も無く兵達は途方に暮れた。

「おい、あれは?」

視ると山の向こうに動物達が集まり、眺めていた。安全地帯から眺めているのである。馬鹿共が・・・と云っている様に視得た。

「くそ!」


八咫烏と岩国から来た後続機の空中戦の空でも同じような光景だ。

「おい、彼処あそこの塊は何だ?羽の付いた人間みたいなものが雲と一緒に来るぞ」

わははっははっはーーー!

からす天狗の大群だ。

「何だ?あれは?」

「須佐殿達に手を出す馬鹿者ども。此れを喰らえ!」

天狗たちが手に持った棒を振ると雲がもくもくと広がった。

「それ!」

素志て大乱気流を起こした。

ぶわああああああ。

「コントロール出来ない!ぎゃああああ」

連合軍機は、ぐるぐると廻り始め、ぶつかりあって、または跳ね飛ばされて、機をばらばらにされて、全滅した。


GHQに連絡が入った。

「本部が全滅・・・羽の生えた鳥顔の人型モンスターが更にやって来て、空軍が全滅・・・地上は?」

「地上は解りません。退却している筈です」

フェラーズが聞いた。「羽の生えた鳥顔の人型モンスター?」

「准将、何ですか?」

「天狗だ。多分、鴉天狗だ」

「Tengu?」

あまから降りた猿田彦とも呼ばれる神だよ」

「Sarutahiko?」

「地上の連合軍も全滅だろう・・・」

「近代兵器を携えた連合軍1万の兵が、総勢100人程の忍者集団、武器が刀や弓、槍の連中にですか?」

「八咫烏や天狗は其のメンバーに入っていないぞ。岩国基地が正体不明の集団に攻撃を受けているって方はどうなった?」

「空飛ぶホワイト・フォックスの攻撃に会い、大打撃を受けたと・・・」

「ホワイト・フォックス?奴らも来たのか?!」

「准将!何ですか?此れ?冗談ですか?」

「元帥!須佐は妖怪をも兵にしている。数万の敵ですよ」

「兵はとにかく退却だ」

「逃げられませんよ!彼らは皆殺しにされます!」

「須佐の人質を出すか?」

「佐助は死など恐れません!武角も承知です。交渉には使えませんよ」

「では、天皇を人質にしろ!」

「ばかな!無茶です!」

「特殊部隊は作戦を遂行させろ!奴らなら何とかする」


再び出雲山中の特殊部隊

「視ろ・・・此の世の戦いじゃないぞ・・・」

「小隊長、どうします?」

「接近戦に持ち込もう。何処から須佐が飛び出すかわからぬが、気を抜くな。重器に頼るな。ライフル、機関銃は重い。置いて行く」

「え?」

「武器はナイフと銃だ」

「ナイフと小さな銃で戦うんですか?」

「あの動きに付いていけない。身を軽くしよう。ゲリラ戦だ」

「イ、イエスサー・・・」

「下手に動き回るな。身を隠しながら襲え!」

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