内戦?④
前回のサブタイトルの番号違いが、このアップ前に発覚④を③に変更しております。 m(_ _)m
第97話 「内戦?④」始まります。
「話を戻す。妾達の前世での父・吉伸の腹心に白に紫紺の二引き両を持つ物がいる。
当時の将軍足利義輝公と腹心である管領、京桃家の細川晴元氏より管領職を譲り受け、当時陰の将軍とまで言われた畿内四国最大の三好家を、たった数ヶ月で傘下にした戦巧者だったそうです。
そして、私は妾達の前世の母・木下和美の弟・畠山摂津大夫吉興、本名木下博太郎が創立者で、持ち主として考えられます。もしくはその子孫かです」
弥生の言葉に藤治郎は天を仰いだ。
「それしか考えられないかぁ」
「聴いた所その方々の誰が生まれ変わっているのかが、不明であり、今は何処の誰かが解っておらんな」
マイティ・カサエルはそう結論付けた。
藤治郎は立ち上がり机に手を突くと叫んだ。
「よし、余が赴こう」
「なりませぬ」
筆頭家老であるカールは止めたが、藤治郎行く事は止めない。諦めたカールは、
「せめて付き添う者をお連れ下さい」
「ならば、ミツエ、チヨ、弥生、ロバートとカールは付いてこい。
此処の守りは秀政そなたに任せる。冒険者共を使いこの街を守れ、
他の者は笠原城へ集結せよ。霞頼みましたよ」
※シューン
藤治郎達は部屋から消えた。使える事を知らない人々は驚愕し動けないでいた。
いつもなら冷静に成り此処では使わなかったと思われる特殊スキル瞬間移動。
しかしこの世界には何故か魔法が存在する。驚く事では無いと思われるが、見える位置に移動する高速移動魔法は上位魔法として使用出来る者は多々居る。
しかし藤治郎が使ったのは、国内でも使える者が少ないと言われる空間魔法の一つ転移魔法に似ている。
使えるのは国内でも三人で、そのうちの一人は、未公表だ。
「あらあら」
霞は扇子を広げ口元を隠した。
次回「内戦?⑤」お楽しみに m(_ _)m