魔物③
第91話 「魔物③」始まります。
藤治郎は何者だ。しかし、現千四百なる魔物が発生している。これはもう職紹店在籍冒険者の仕事を越えている。これは国戦である。国戦なれば総大将は領主又は軍人の仕事でありいないなら領主又は国主の関係者である者が指揮を執る必要がある。此処で言うなら政務局長のモート殿がしなければならないが、どう見ても未だに藤治郎が指揮をしている。
「藤ちゃん来たよ」
「治っちゃんおまたせー」
二人の少女が入ってきた。弥生・カサエルと木下由紀である。二人は堂々と入室すると、藤治郎の両隣に椅子を用意して座った。暫くすると、
「木下家家老カール・ティラー公爵様お越しです」
カールの顔を見たロバートは、驚いた。
帰路を追跡してたいた時、二人の護衛をしていた顔だからだ。
彼は由紀の隣に立つと、
「話は陛下から聴いた。経った今から国役として、此処政務局を臨時本陣とする事を宣言する。
学園諸君はエミリー・スペンサー大公爵閣下を大将として一軍とする。
ロバート君は見所があると聞いた。君は此処で大将としての心構えを学び給え。
マイティ・カサエル大公爵閣下が街に入られたら、此方に参るよう伝えて下され」
伝令役が去っていくのを見届けると、代わりに数人入ってきて、片膝を付き太刀を横に置いた。
「カサエル国主マイティ・カサエル、お呼びより、只今兵4万到着しました。野崎に兵2万待機しております」
「林ノ城城代、ウォール・ヘンリー、兵2万到着しました」
「笠原城代、テール・ウィルソン罷り超しました」
「状況はこのユリ・オータムよりご説明致します」
次回 「魔物④」お楽しみに。