追跡⑫
アップ、出来ていませんでした。m(_ _)m
第88話 「追跡⑫」 始まります m(_ _)m
俺達は災害救助の栄誉として賞を受けたが、何故、あいつが、藤治郎が入ってない。あの時俺達を先導したのは間違いなく藤治郎だ。
弘大や翔子に聞いても何も答えない。昨日休まなきゃ少しでも分かったのに、これでは国法すら守られてない。厭、あのお嬢も呼ばれてない。ではなぜ。
ロバートは、ずーと考えていた。
そんな時、スペンサーと弥生が教室に飛び込んできた。
「藤次郎君、君に職業紹介店より国より緊急階級八の出動要請が至急草香政務局に来て欲しいって」
階級一が単独犯罪の取締。
階級二が複数十人までの犯罪の取締又は小火又は複数による同名病の発生。
階級三が凶悪犯罪又は複数五十人までの犯罪の取締又は火災。
階級四が複数凶悪犯罪又は複数百人までの犯罪の取締又は大火、爆発又は疫病の発生。
階級五が複数凶悪犯罪又は複数百人以上の犯罪の取締
又は土砂崩れ地割れ等の災害一部により冠水又は魔物の発生
階級六が氾濫等による水害、複数の魔物の発生。
階級七が大規模災害。
階級八が大規模魔物の発生。
階級九が街壊滅の危機。
階級十が侵略戦争。
だったはず。しかもそれらの要請は職紹三以上ないと要請できず。八となれば職紹七は要る。あいつに負けて堪るかぁ
「先生、俺も行きます。規定による職紹七を持っています。他店発行ですが聴いてしまった以上ほって置けません」
「ロバート君、しかしねぇ・・」
難色を表す先生を藤治郎が止めた。
「ロバート君、僕が君達の組に要請する。条件は僕の指揮下に入る事、報酬は一人金貨五枚で良ければだけど」
「あぁ、それでいい」
藤治郎の提案にロバートが受けたことで、周りを見渡し、
「どうせなら皆でどうだろう」
組の皆が見渡し頷きあう。
「先生、と言うわけなので引率お願いします。これで」
藤治郎は先生を見て人差し指を立てた。
「分かりました。でわ皆は初めての方ばかりなので私言う事はきちんと守ってください。でわ藤治郎様お願いします」
スペンサーは藤治郎の方に体の向きを変えると一礼した。
藤治郎は頷くと級友達を見渡し、
「皆のすべき事伝える。俺の街の皆を守ってやってくれ。頼む。皆に守ってもらえるなら。俺達は戦える。宜しく頼む」
頭を下げる藤治郎に、
「何言ってんだ。藤治郎、こんな時だからこそ俺達を頼ってくれ」
「そうよ藤治郎、街の皆は私達に任せて」
藤治郎の取り巻きの正清が胸を叩き、エミリィーが掌を胸に当て答える。
「そうだ、ロバート様に任せろ」
俺も甘くなったもんだ。藤治郎を見ているとイライラするが、たぶん俺自身が許せなかったんだろう。
「皆、行くぞーー手を繋げ」
藤治郎が声を掛けた。
* シューン
皆の繋がりを確認すると、その場には誰一人いなかった。
次回「魔物」 お楽しみに。