表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/143

熱でもあるのかしら

第8話 「熱でもあるのかしら」始まります。

「余は此処とは違う世界で、此方で言う国王をやって居った。そして太閤というのはそれを隠居した者に送られる言葉じゃ」

「其処には何人いたの」

「そうじゃのう、約千五百万人強だな」

「そんなに~」


 えーー国王だってぇー、こ、こ、国民がそんなにいるなんて、

目の前にいる少年、厭違ったよね、霞叔母さんのお父さんが国の政していたなんて、

 私は霞叔母言った言葉を思い出していた。「弥生だけでなく由紀さんにとっても、そして由紀さんの父上にとっても、教師になり得るかな」確かに私だけでなく父にも・・・

 ついでに蘇った言葉、「今のうちにものにしなさい」わーやばすぎるよぉーー直視できないじゃない。ばかぁ

 自分でも解る。顔が真っ赤になっていると、  


「あら、由紀さんどうしたのかしら熱でもあるのかしら」


 叔母は解っていて聴いている。顔を見たら解る。

良い笑顔なんですから、私は叔母を睨むと、


「藤ちゃんお姉さん怖いですねぇ~」


 クスクス笑いながら、吉政さんを抱きしめて撫でている。


 吉政さんが叔母の膝から降りると、


「ちと、お勝手借りるぞ」


 ん?お勝手何の事だろうと、

不思議になり見ているとトコトコと部屋から出て行った。

 暫くボーと彼の事考え居たら、叔母が呟いた。



「父上大丈夫かしら、此処広いから解るかなぁ」


 そうだった。彼数時間前にここに来て起きたばかりだった。

遅いけど迷子になったのかなぁ。


「霞さん、お勝手って何の事」

「お勝手って台所だよ」

「えーー台所って、此処家迷路じゃん」

「そうねぇ無駄に部屋多いし」


 厭々多いしじゃ無いでしょ、彼迷子になってないのかなぁって、

何故呑気なの?霞さん心配じゃないの柄の小さなお父さんでしょ。

あたしゃ心配だよ。えっ何故笑顔?


「今、連絡あったよ。醤油何処か聴いて来たわよ」

「えっ、電話なんて架かって無いよね」

「架かってないよ、念話よ」


 えっ、念話っ何其れ、霞さんそんな事出来るの?

それに此処に来たばかりだよね彼?


「霞さん、念話って」

「そのままよ」

「答えになってません」

「心と心を繋ぐ電話みたいな物かしら」

「いつからそんな事出来るのですか」

「んーー今かな、父上に教えて貰った。えへ」

「で、弥生は?」

「台所に行かせた」

「えっ何時の間に何ですか」


「よっ待たせたな」


 彼は入って来るなりそう言うと、

何処かしら料理を出して並べだした。


 でも何でしょうか?とても美味しそうな匂いが漂ってくるではありませんか。


「ある物で作ってみた。みんな食べてくれ」

「是何ですか?」


 麺だと解るのですが、


「うどん?」


 えっ、何で疑問符何でしょうか?こっちが知りたいのに、

確かに形はうどんみたいな麺なんですが、

何故カラフル何でしょう。


「美味しい」

「父上、この色何使ったの」

「菠薐草、苺、梅、チョコ、レモン、葡萄、かき氷用シロップを練り込んだ」

「それでかぁ~一噛みするたびにいろんな味が楽しめるね」


 弥生が絶賛中だ。

 あたしとしては、味を統一にして欲しい所だが、

お腹がグーって鳴いて居るんですから、入ればいいわ。

次回「供に励もうぞ」 暫しお待ちを。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ