追跡②
第78話 「追跡②」 始まります。
俺は藤治郎を追い出す為、生徒奉行長の言った通り情報招集する。家臣を使う事は出来るが親父に知られる。
それは避けたい。ならばどうするか、俺達でやらなくてはならない。
みんな帰ろうとする。当然藤治郎も帰ろうとする。
さて付いて行くか。取り巻きは七人か。
で、校門に待っていた二人か?あれは護衛か?
ロバート一味が校門を出た時、藤治郎の周りには十五人になっていた。中には兵士らしき者達もいる。
生徒奉行長の護衛か、
門前を両サイドの桜が並ぶ道を、前方にいる他の生徒達の陰に隠れながら堂々と付けるロバート。
おっ角を曲がったな。急がないと、
「えっ、何処行った?」
曲がった先ある物は壁のみ、突然と消えた彼ら。
護衛は兎も角、奉行長は普通に帰っただけ、藤治郎にしては実家に、他の者は招待されただけである。
「行く所なんてありませんが」
「まさか先生と同じ魔法を使う人が、いるのでしょうか?」
ローレンの言葉にメイドの翔子が答える。
あり得ない事ではない。
「今日は諦めよう」
それが数日、毎日同じように五日過ぎた。
「今日も変わんないんであろなぁ」
「何の成果もあげらておりません。いずれ知ることができるでしょう」
ロバートの言葉にローレンが返す。
ちょっと飽きてきたかな。
そんな時に前方から商人が藤治郎の方へやって来て、
「皆さん手伝ってください。前方で崖が崩れて道を塞ぎ通ることできません。崖 の中に取り残されている方もいるようです」
必死に頼み込んでいる。聞いた藤治郎が叫んだ。
「皆行くぞ」
商人について藤治郎達が駆け出した。当然ロバートも付いて行く。
次回「追跡③」 お楽しみに